SEO対策で順位はどこまで上がるのか——13業種の実測データ
「SEO対策をすると、どのくらい順位が上がるのか」——最も多い質問です。 しかしこれに実データで答えている記事は、ほとんどありません。 「上位表示率○%」という数字は出てきますが、母数も計測方法も示されないため検証できません。
このページでは、当社が対策した13業種について、対策前と対策後の順位をそのまま公開します。 各業種のページには日付入りの順位計測キャプチャを掲載しているので、 数字だけでなく元データも確認していただけます。
先に、このデータの限界を書いておきます。 これは当社の契約案件13件に限った記録であり、統計的な標本ではありません。 対象はすべて地域名を含む複合キーワードで、全国区の単一キーワードは含みません。 成功事例が選ばれて掲載されている可能性も否定できません。 そのうえで判断材料としてお使いください。
13業種の生データ
計測日は2026年7月31日。順位は順位計測ツールで測定したもので、 各業種名をクリックすると計測キャプチャを含む詳細ページに移動します。
| 業種 | 対策前 | 対策後 | 改善幅 | 業態 |
|---|---|---|---|---|
| 歯科医院・クリニック | 57位 | 1位 | 56位改善 | 来店型 |
| 保険ショップ・代理店 | 49位 | 1位 | 48位改善 | 来店型 |
| リサイクル業・不用品回収 | 圏外 | 1位 | — | 訪問型 |
| 製造業 | 圏外 | 1位 | — | BtoB |
| 通信制高校・スクール | 24位 | 1位 | 23位改善 | 来店型 |
| エアコンクリーニング | 9位 | 1位 | 8位改善 | 訪問型 |
| 飲食店 | 25位 | 2位 | 23位改善 | 来店型 |
| 脱毛サロン | 14位 | 4位 | 10位改善 | 来店型 |
| 不動産会社 | 13位 | 6位 | 7位改善 | 来店型 |
| iPhone修理店 | 48位 | 6位 | 42位改善 | 来店型 |
| 通販・ECサイト | 9位 | 6位 | 3位改善 | EC |
| レンタルルーム | 15位 | 8位 | 7位改善 | 来店型 |
| 屋根工事・外装リフォーム | 40位 | 9位 | 31位改善 | 訪問型 |
集計してわかること
| 1位に到達した割合 | 6件 / 13件(46%) |
|---|---|
| 3位以内に到達した割合 | 7件 / 13件(54%) |
| 検索結果1ページ目(10位以内) | 13件 / 13件(100%) |
| 平均改善幅(計測可能な11件) | 23.5位 |
| 改善幅の最大 / 最小 | 56位 / 3位 |
| 圏外スタート | 2件(いずれも1位に到達) |
最も注目すべき数字は「1ページ目到達 100%」ではありません。
13件すべてが1ページ目に入っていますが、これは掲載している事例が当社の契約案件だからであって、
当社に依頼すれば必ず1ページ目に入るという意味ではありません。
むしろ見ていただきたいのは「1位到達が46%にとどまっている」という数字です。
半数以上は1位を取れていません。これが地域名複合キーワードの現実的な水準です。
スタート順位と、到達順位の関係
直感に反する結果が出ています。スタート順位が高いほど、良い結果になるとは限りません。
| 対策開始時 | 件数 | 到達順位の平均 |
|---|---|---|
| 1〜10位 | 2件 | 3.5位 |
| 11〜30位 | 5件 | 4.2位 |
| 31位以下 | 4件 | 4.2位 |
| 圏外 | 2件 | 1.0位 |
圏外スタートの2件が、最も良い結果(いずれも1位)になっています。 一方、9位からスタートした2件は1位と6位に分かれました。
解釈:順位はスタート地点ではなく、そのキーワードの競合の強さで決まる。
すでに9位にいるということは、そのキーワードで真剣に対策している競合が8社いるということです。
逆に圏外のキーワードは、誰も本気で取り組んでいない場合があります。
「いま何位か」より「上位10件が誰か」を見るべき理由がここにあります。
判断の手順はキーワードの選び方にまとめています。
業態による違い
| 業態 | 件数 | 到達順位の平均 | 1位到達 |
|---|---|---|---|
| 来店型BtoC | 8件 | 3.6位 | 3件 |
| 訪問型BtoC | 3件 | 3.7位 | 2件 |
| BtoB(製造業) | 1件 | 1.0位 | 1件 |
| EC(通販) | 1件 | 6.0位 | 0件 |
件数が少ないため断定はできませんが、傾向として2点が読み取れます。
- BtoBは競合が対策していない。製造業が圏外から1位になったのは、 「加工方法+材質+地域名」で対策している同業が少ないためと考えられます。 BtoBだからSEOは効かない、という通説とは逆の結果です(詳細)
- ECは地域名という武器が使えない。唯一1ページ目の下位(6位)にとどまっています。 全国のEC事業者、Amazon、楽天と同じ土俵になるためです(詳細)
1位に届かなかった業種にも共通点があります。 脱毛サロン(4位)、不動産(6位)、通販(6位)——いずれも 上位を全国規模の比較サイトやポータルが占めている分野です。 相手が年間数千万円を投じている領域では、月額5,000円の施策には限界があります。 これは当社の弱点として正直に書いておきます。
このデータで言えないこと
数字が独り歩きしないよう、言えないことを明記します。
- 統計的な代表性はありません。13件は標本として少なく、業種の偏りもあります
- 成功事例が選ばれている可能性を否定できません。順位が動かなかった案件が存在しないという主張はしていません
- 問い合わせ数は含まれていません。順位と成約は別の指標です。1位でも問い合わせが増えないことはあります
- 対策期間はばらばらです。すべてを同じ期間で比較したものではありません
- 他社が同じ結果を出せるかは分かりません。これは当社の運用における記録です
それでも公開する理由。 SEO業界では「上位表示率○%」という検証できない数字が横行しています。 限界を明示したうえで元データを出すほうが、判断材料として誠実だと考えています。 数字を疑う場合は、各業種ページの日付入りキャプチャをご確認ください。 実績一覧はこちら。
同じことを自社で検証する方法
このデータを信じる必要はありません。自社で同じ検証ができます。 所要時間は初回30分、以降は月10分です。
- 対策キーワードを決めて、いまの順位を記録する。シークレットウィンドウで検索し、日付とともにスクリーンショットを保存します
- Search Console で「平均掲載順位」を記録する。個人の検索履歴に影響されない客観的な数値です
- 上位10件の顔ぶれを記録する。これが競合の強さの指標になります
- 月に一度、同じ手順で計測する。順位は日々1〜3位動くので、単日の値で判断しないこと
- 問い合わせ数も同時に記録する。順位が上がっても問い合わせが増えなければ、キーワード選定が間違っています
SEO会社に依頼している場合も、この記録は自分で取ってください。 報告された順位と実際の順位が違うというトラブルは、これだけで防げます。 計測の詳しい手順はSearch Console の使い方にまとめています。
この数字を、他社の実績表示と比べる
SEO会社の実績表示にはいくつかの型があります。 それぞれ何が分かって、何が分からないのかを整理します。
| よくある表示 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| 「上位表示率95%」 | ほぼ何も分からない | 母数、期間、何位以内か、キーワードの難度 |
| 「導入実績5,000社」 | 事業規模の目安 | 成果が出た割合。継続率 |
| 「1位獲得キーワード多数」 | 何も分からない | どのキーワードか。競合の強さ |
| グラフの画像のみ | 傾向 | 計測日、対象キーワード、計測方法 |
| 個別の順位変動+計測日 | 検証できる | 失敗事例が除かれている可能性 |
最下段が、このページで採用している形式です。 それでも「失敗事例が除かれている可能性」は残ります。 これを完全に解消する方法は、業界内には存在しません。 だからこそ、実績の数字より 成果が出なかった場合の取り扱いが文書化されているかで判断することを勧めています (返金保証の読み方)。
同じ施策でも結果が分かれる理由
13業種はいずれも同じ枠組みで対策していますが、結果は1位から9位まで分かれました。 差を生んでいる要因は、施策の質ではなく、キーワードの構造にあります。
| 要因 | 結果が良い場合 | 結果が伸びにくい場合 |
|---|---|---|
| 上位10件の顔ぶれ | 同規模の地域事業者が多い | 全国規模の比較サイト・ポータルが占める |
| 競合の投資規模 | 誰も本気で対策していない | 年間数千万円が投じられている |
| 地域名が効くか | 来店・訪問が前提の業種 | EC。全国配送で地域名の意味が薄い |
| 検索意図の明確さ | 依頼先を探している | 情報収集と比較が混在している |
| サイトの前提条件 | 情報が揃っている | 料金も営業時間も書かれていない |
1位に届かなかった3業種(脱毛4位・不動産6位・通販6位)は、 いずれも上2行が「伸びにくい」側でした。 施策を増やせば解決する問題ではなく、戦う場所の選択の問題です。 キーワードの選び方はこちらにまとめています。
このデータの使い方
SEO会社を検討している方向けに、実務的な使い方を書きます。
- 自社の業種に近い行を見る。来店型か、訪問型か、BtoBか、ECか。到達順位の目安になります
- いまの自社の順位と照らす。圏外なら伸びしろが大きい可能性があります。すでに10位前後なら、競合が強い可能性があります
- 提案を受けている会社に、同じ形式の実績を求める。 「対策前と対策後の順位を、計測日つきで見せてください」と伝えてください
- 1位を約束する会社を避ける材料にする。 当社のデータでも1位到達は46%です。断言する会社は、根拠なく言っていると考えてください
このページの数字に疑問があれば、各業種ページの計測キャプチャをご確認ください。 記載しているキーワード形式で実際に検索していただいても構いません。 検証されて困る数字は載せていません。
よくある質問
SEO対策で順位はどのくらい上がりますか?
当社が対策した13業種の地域名複合キーワードでは、平均23.5位の改善、1位到達が46%、検索結果1ページ目への到達が100%でした。ただしこれは当社の契約案件に限った記録であり、統計的な代表性はありません。また対象はすべて地域名を含む複合キーワードで、全国区の単一キーワードは含みません。
圏外からでも1位になれますか?
なれる場合があります。当社のデータでは圏外スタートの2件(リサイクル業・製造業)がいずれも1位に到達しています。圏外であることは、そのキーワードで競合が真剣に対策していない可能性を示す場合があり、必ずしも不利ではありません。重要なのは現在の順位ではなく、上位10件の顔ぶれです。
順位が上がるまでどのくらいかかりますか?
地域名を含む複合キーワードで、順位が安定するまで一般的に3〜6ヶ月かかります。1〜2ヶ月では施策がインデックスに反映されている最中で、順位はまだ動きません。この時期に方針を変えると、何が効いたのかが分からなくなります。
1位になれば必ず問い合わせは増えますか?
増えるとは限りません。順位と問い合わせは別の指標です。「SEOとは」で1位になってもSEOを発注したい人は来ないように、キーワードの選定が成約に近いかどうかで結果が変わります。順位が上がったのに問い合わせが増えない場合、原因はキーワード選定・ページ内容・問い合わせ導線のいずれかです。
このデータは検証できますか?
できます。各業種の詳細ページに、日付入りの順位計測ツールのキャプチャを掲載しています。また、記載しているキーワードで実際に検索していただければ、現在の順位をご自身で確認できます。数字だけを提示して元データを示さない実績表示とは、この点で異なります。