製造業のSEO対策|圏外から1位の実績とBtoBキーワード戦略

製造業は「うちはBtoBだからSEOは関係ない」と考えられがちですが、実態は逆です。 調達担当者が新しい取引先を探すとき、最初にやることは検索です。

紹介や展示会だけに依存していると、検索している調達担当者には一生届きません。

実績:圏外 → 1位

製造業

加工関連キーワード + 地域名

開始時圏外 現在1

測定日 2026.07.31/順位計測ツールにて計測

製造業の検索順位の変動(圏外 → 1位)対策前は圏外、対策後は1位。検索結果の1ページ目は1位から10位まで。検索結果1ページ目(1〜10位)1位10位20位30位40位50位圏外対策前対策後圏外1位
計測日2026年7月31日。対策キーワードは「切削加工 + 地域名」型の地域名を含む複合キーワードです。日付入りの計測キャプチャは実績一覧に掲載しています。

製造業のサイトは、SEOの観点で手つかずのことが多い領域です。 会社案内をそのままWebにしただけ、というサイトが珍しくありません。 裏を返せば、基本的な内部対策をするだけで競合を抜けるケースが多いということです。 「圏外から1位」という結果は、その典型例です。

製造業が狙うべきキーワード

BtoBのキーワードは、BtoCと組み立て方が違います。 調達担当者は「会社名」ではなく「条件」で検索します。

製造業のキーワード構造
検索数引き合いへの近さ
加工方法×地域レーザー加工 東京/板金加工 大田区/マシニング加工 大阪 高い
材質×加工ステンレス 溶接/チタン 切削/アルミ 曲げ加工 高い
条件×加工小ロット 板金/短納期 試作/単品加工 対応 少ない非常に高い
課題系他社で断られた 加工/図面なし 製作 非常に少ない非常に高い

製造業でSEOが効く最大の理由は、1件の受注額の大きさです。 月間検索数が30件でも、そのうち1件が継続取引になれば年間数百万円になることがあります。 検索数の少なさは、BtoBではデメリットになりません。 費用対効果の計算方法はこちら

製造業サイトに必ず載せるべき情報

調達担当者は、次の条件で発注先を絞り込みます。 記載がなければ、その時点で検討対象から外れます。

調達担当者が探している情報
項目記載例
対応加工方法切削、旋盤、フライス、溶接、板金、表面処理 など
対応材質SUS304、A5052、SPCC、チタン、樹脂 など
寸法範囲・公差最大加工寸法、対応可能公差
保有設備機種名・台数(型番まで書くと検索されます)
対応ロット1個から可/量産対応可
標準納期通常◯日/最短◯日
図面の受付形式DXF、STEP、PDF、手書き可 など
加工事例写真+材質・数量・納期・工夫した点

設備の型番は、そのまま検索キーワードになります。 調達担当者が「◯◯(機種名) 加工」で検索することは実際にあります。 保有設備一覧をテキストで書いておくだけで、拾える検索が増えます。 画像で作った設備一覧は検索エンジンに読まれませんのでご注意ください。

製造業サイトで特に多い技術的な問題

1. 会社案内PDFへのリンクだけになっている

PDF内のテキストも一部は読まれますが、HTMLページに比べて評価されにくく、 スマートフォンでの閲覧性も悪くなります。主要な情報はHTMLページとして作ってください。

2. 加工事例が1ページにまとめられている

事例ごとにページを分けると、それぞれが別のキーワードで拾われます。 「ステンレス 溶接 事例」「アルミ 切削 小ロット」など、 1ページ1テーマの原則が効いてきます。

3. 問い合わせフォームが電話番号だけ

調達担当者は、まず図面を送って見積を取りたいと考えます。 ファイル添付ができる見積依頼フォームがあるだけで、 問い合わせ数が変わります。

「加工方法 + ご自身の地域名」の空きを確認できます

同一キーワードは1社限定です。1キーワード月額5,000円(税抜)、仮申し込みの時点で費用は発生しません。

キーワードの空きを確認する入力3ステップ・約1分

製造業が検索されるのは、どういう場面か

BtoBだからSEOは効かない、とよく言われます。これは誤りです。発注担当者も検索します。ただし、検索の仕方が消費者とはまったく違います。

製造業の発注担当者は「加工方法 + 材質 + 地域名」で探します。「アルミ 切削加工 + 地域名」「板金 試作 小ロット + 地域名」といった形です。検索回数は少ないが、1件の受注額が大きい。これがBtoB検索の構造です。

月に10回しか検索されないキーワードでも、1件受注できれば数百万円になる。これがBtoBのSEOです。検索ボリュームだけを見て「対策する価値がない」と判断するのは、この業種では明確に間違いです。

キーワード候補の作り方

地域名との掛け合わせは1通りではありません。 同じ商圏でも、検索する人の状況によって使う言葉が変わります。 実際に候補を出すときは、次の軸で組み合わせを作ってください。

製造業のキーワード候補(掛け合わせの軸)
組み合わせの例検索する人の状況
加工方法切削/板金/溶接/プレス/旋盤 + 加工 + 地域名工法から探している
材質アルミ/ステンレス/チタン/樹脂 + 加工 + 地域名材料が決まっている
ロット試作/小ロット/単品/一個から + 地域名数量が少なく断られがち
納期短納期/即日見積もり/特急 + 地域名急いでいる
設備・対応5軸/マシニング/図面なし/3D CAD + 地域名技術要件がある

とくに「試作」「小ロット」「一個から」「図面なし」は狙い目です。大手が断る条件であり、検索する人は「断られずに受けてくれる会社」を探しているからです。競合が少なく、成約率も高くなります。

候補が出たら、実際に検索してください。 上位10件の顔ぶれを見て、同規模の事業者が3件以上いれば入る余地があります。 判断の詳しい手順はSEOキーワードの選び方にまとめています。

この分野で上位にいるのは誰か

製造業のSEOは競合が対策していないのが最大の特徴です。上位はマッチングサイトで占められていますが、個社が入る余地は他業種より大きいです。

上位に表示される競合のタイプと、地域事業者の勝ち筋
競合のタイプ強み地域事業者の勝ち筋
製造業マッチングサイト登録企業数が多く網羅性がある相見積もりに巻き込まれる場所。直接指名で来てもらう導線を作る
大手メーカードメインが強い小ロット・試作・特急に対応できるのは中小の強み。そこを明記する
同規模の加工会社条件は互角。ただし多くはサイトが未整備設備一覧・対応材質・実績写真を出すだけで抜ける。ここが最大の機会

製造業のSEOでよくある失敗

設備一覧が画像やPDFになっている
検索エンジンが読めません。設備名・メーカー名・加工範囲をテキストで書いてください。発注担当者は設備名で検索します。

「高品質・短納期・低コスト」しか書いていない
どの会社も同じことを書いています。具体的な数値に置き換えてください。「公差±0.01mm対応」「最短3営業日」「1個から対応」——これが検索されている言葉です。

対応できない条件を書いていない
BtoBでは「できないこと」を書くほうが問い合わせの質が上がります。無駄な引き合いが減り、担当者の時間が空きます。

SEOとあわせて効く施策

検索順位だけを上げても、問い合わせにつながらなければ意味がありません。 製造業の場合、次の施策を並行するかどうかで結果が変わります。

製造業はSEOに取り組んでいる同業が圧倒的に少ない分野です。圏外から1位という変動が起きたのも、競合が対策していなかったからです。今から始めても十分に間に合います。

製造業のSEOが難しいと言われるのは、 消費者向けの常識がそのまま通用しないからです。 まず、この違いを理解してください。

消費者向けとBtoBの違い
項目消費者向け製造業(BtoB)
検索数多い非常に少ない
1件の価値小さい非常に大きい
検索する人決める人本人担当者。決めるのは別の人
検討期間数分〜数日数週間〜数ヶ月
検索の言葉一般的な言葉専門用語・材質名・規格名
再訪少ない多い。社内共有のため何度も開かれる

「月間検索数10件」のキーワードでも、製造業では十分に価値があります。 1件の引き合いが数百万円、継続すれば数千万円になり得るためです。 キーワード選定ツールの検索ボリュームだけを見て 「需要がない」と判断するのは、この業種では誤りです。 考え方はSEOキーワードの選び方で解説しています。

技術キーワードを、どう洗い出すか

製造業のキーワードは社内にしかありません。 ツールでは出てこないためです。次の手順で洗い出してください。

  1. 過去の引き合いメールを見る。顧客がどんな言葉で問い合わせてきたか
  2. 営業担当に聞く。初回の商談で必ず聞かれることは何か
  3. 図面や仕様書の用語を拾う。材質名、公差、表面処理、規格番号
  4. 断った案件を思い出す。「それはできない」と答えた内容は、他社を探している人の検索語
  5. Search Console を見る。すでに表示されている検索語に、想定外のものがある
製造業で狙えるキーワードの型
特徴
加工方法+材質チタン 切削加工、SUS304 溶接最も引き合いにつながる
加工方法+地域名板金加工+県名近隣で探す需要
条件・制約小ロット 対応、短納期 試作競合が薄い
困りごと薄板 溶接 歪み、深穴 加工 難しい非常に薄い。狙い目
規格・認証ISO9001 加工、食品機械 対応要件で絞る需要
業界向け半導体装置 部品 加工単価が高い

4番目の「困りごと」が最も狙い目です。 技術的な課題を抱えた担当者は、 会社を探すのではなく、解決方法を探しています。 そこで的確な解説をしているページに出会えば、 そのまま問い合わせ先になります。 そして、この領域を書いている製造業のサイトはほとんどありません。

技術記事の書き方——公開範囲の線引き

技術情報を公開するとノウハウが流出するという懸念は当然です。 ただし、書ける範囲は思っているより広いのが実際です。

公開してよい範囲の考え方
内容判断
できること・対応範囲書く。書かないと見つけてもらえない
保有設備と加工可能寸法書く。発注側が最初に確認する情報
対応可能な材質一覧書く。材質名で検索されるため
一般的な技術解説書く。教科書に載っている水準は競争力ではない
失敗しやすい点と対処の方向性書ける。「なぜ起きるか」までで止める
具体的な加工条件の数値書かない。ここが本当のノウハウ
顧客名・製品用途許可なく書かない。守秘義務の確認が先

施工事例・加工事例は、必ず顧客の許可を得てから掲載してください。 製造業は守秘義務契約を結んでいることが多く、 形状から製品や顧客が推定できる場合もあります。 許可が取れない場合は、材質・寸法・加工方法だけを抽象化して示す方法もあります。

問い合わせにつなげる、BtoB特有の導線

製造業のサイトで最も多い失敗は、問い合わせのハードルが高すぎることです。 担当者はまだ社内で決裁を取っていない段階で調べています。

最後の項目は特に効きます。 担当者は、上司や設計部門に説明するための資料を必要としています。 会社案内・設備一覧・対応材質一覧をPDFで用意しておくだけで、 社内での検討に乗りやすくなります。

最初の90日で、何をどの順にやるか

SEOはやることが多すぎて、結局どれも中途半端になるのが最大の失敗パターンです。 製造業は検索数が少ない代わりに1件の価値が大きいため、少数のキーワードを確実に取る設計にします。 順番を決めて、上から片づけてください。

1〜30日目:土台をつくる

  1. 対応範囲の明文化。加工方法、対応材質、加工可能寸法、最小・最大ロットを一覧に
  2. 保有設備の一覧化。機種名と加工能力。発注側が最初に確認する情報
  3. 会社情報の整備。所在地、資本金、従業員数、取引先業種、保有認証
  4. 問い合わせのハードルを下げる。図面がなくても相談可、概算対応可を明記
  5. 会社案内・設備一覧のPDF化。担当者が社内共有に使う

製造業の担当者は社内で説明する材料を探しています。ここが揃っていないと、検討の土俵に乗りません。

31〜60日目:中心になるページを厚くする

  1. 加工方法別ページを3本。主力の加工から。材質ごとの注意点を含める
  2. 「小ロット対応」「短納期」など条件別ページ。競合が薄い
  3. 加工事例。顧客の許可を得たもののみ。取れない場合は抽象化する
  4. Search Console で実際の検索語を確認し、想定外の語を拾う

新しいページを増やすより、既存のページを厚くするほうが先です。 薄いページが増えると、サイト全体の評価が下がることがあります。

61〜90日目:広げる

  1. 技術的な困りごとを解説するページ。最も狙い目。「なぜ起きるか」まで書く
  2. 業界別ページ。半導体、医療機器、食品機械など。単価が高い
  3. 材質別ページ。難削材への対応があれば強い
  4. 用語解説。発注側が理解していない用語を解説すると、相談が来やすくなる

90日で順位が1位になることは、まずありません。 BtoBは検索数が少ないため順位より問い合わせ件数で評価してください。 この時期に見るべきなのは順位そのものではなく、 表示回数が増えているか、どのキーワードで表示されているかです。 Search Console の見方はGoogle Search Console の使い方、 到達順位の実測は34キーワードの実測データをご覧ください。

よくあるご質問

BtoBでも地域名を含めるべきですか?

加工品は輸送コストと納期の観点から、近隣の業者が選ばれやすい傾向があります。そのため「板金加工 大田区」のような検索は実際に行われています。ただし特殊な加工で全国から引き合いが来る場合は、「材質×加工」のように地域名を含まない組み合わせのほうが適することもあります。ご相談ください。

技術情報を公開すると、真似されませんか?

ノウハウの核心を書く必要はありません。書くべきなのは「何ができるか」という条件です。対応材質、寸法範囲、ロット、納期。これらは真似できる性質のものではなく、公開しなければ引き合いが来ないだけです。

BtoB製造業にSEOは効果がありますか?

効果があります。調達担当者は新しい取引先を探すとき、まず検索します。「ステンレス 溶接 東京」のような具体的な検索は月間検索数が少ない代わりに、検索している人は明確に発注先を探しています。1件の受注額が大きいBtoBでは、少ない流入でも十分な費用対効果が得られます。

製造業のサイトで何を掲載すべきですか?

対応可能な加工方法、材質、寸法範囲、公差、保有設備の一覧、対応ロット数、標準納期です。調達担当者はこれらの条件で発注先を絞り込むため、記載がなければ検討対象から外れます。加工事例の写真と、その際の条件(材質・数量・納期)を添えると効果的です。

検索数が月10件程度のキーワードでも意味がありますか?

製造業では十分に価値があります。1件の引き合いが数百万円になり、継続すればさらに大きくなるためです。キーワードツールの検索ボリュームだけを見て需要がないと判断するのは、この業種では誤りになります。

技術情報を公開すると、ノウハウが流出しませんか?

書ける範囲は思っているより広いのが実際です。対応範囲、保有設備、加工可能寸法、材質一覧、一般的な技術解説、失敗しやすい点となぜ起きるかまでは公開できます。具体的な加工条件の数値がノウハウの中心であり、そこは書かないという線引きで十分です。

どんなキーワードが最も狙い目ですか?

技術的な困りごとに関するキーワードです。薄板の溶接で歪む、深穴加工が難しいといった課題を抱えた担当者は、会社ではなく解決方法を探しています。的確な解説をしているページに出会えば、そのまま問い合わせ先になります。この領域を書いている製造業のサイトはほとんどありません。

加工事例を載せる際の注意点は何ですか?

必ず顧客の許可を得てください。製造業は守秘義務契約を結んでいることが多く、形状から製品や顧客が推定できる場合もあります。許可が取れない場合は、材質、寸法、加工方法だけを抽象化して示す方法もあります。

問い合わせを増やすには何をすればよいですか?

問い合わせのハードルを下げてください。図面がなくても相談できること、概算の目安を出せること、対応できない場合は早く返すこと、返信までの時間を明記します。あわせて会社案内や設備一覧をPDFで用意しておくと、担当者が社内で共有しやすくなります。

キーワードはどうやって洗い出せばよいですか?

社内にあります。過去の引き合いメールで顧客が使った言葉、営業が商談で必ず聞かれること、図面や仕様書の用語、断った案件の内容などです。とくに断った案件は、他社を探している方が検索している言葉そのものになります。

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