通販・ECサイトのSEO対策|9位から6位の実績と地域特産品の戦い方
通販は、当社が扱う業種のなかではやや例外的です。 地域名を含む複合キーワードを対象とする当社のサービスは、 もともと「その地域で商売をする事業者」向けに設計されています。
それでも通販がハマるケースがあります。「産地」が価値になる商品です。
実績:9位 → 6位
通販 + 地域名
正直に書きます。これは9位から6位、当社の実績のなかでは最も変化幅の小さい事例です。 通販領域はモールと大手ECが強く、地域キーワードの効きも他業種より弱くなります。 それでも掲載しているのは、良い数字だけを並べないためです。 実績一覧では、圏外→1位から9位→6位まで、すべて同じ表に並べています。
自社ECが勝てる領域、勝てない領域
| 層 | 例 | 上位を占めるサイト | 勝ち目 |
|---|---|---|---|
| 一般商品名 | 米 通販/日本酒 通販 | Amazon・楽天・大手EC | ほぼない |
| 産地×商品 | 魚沼産 コシヒカリ 通販/宇和島 じゃこ天 通販 | 産地の事業者・モール | 高い |
| 製法・品種×商品 | 生酛 日本酒 通販/木桶仕込み 醤油 通販 | 専門事業者 | 非常に高い |
| 用途×商品 | お中元 地域名 特産品/法事 引き出物 地域名 | ギフトサイト・事業者 | 高い |
判断基準はシンプルです。「その商品を、あなた以外の誰が作れるか」。 誰でも仕入れられる商品は、モールで価格勝負になります。 産地・製法・品種が限定される商品なら、作っている本人のサイトが最も適した情報源であり、 Googleもそう評価します。 キーワード選定の考え方はこちら。
ECサイトで最も多い技術的な問題
1. 商品ページの重複
色違い・サイズ違い・容量違いで別URLが生成され、 内容がほぼ同じページが大量にできるケースです。 これは重複コンテンツと判断され、インデックスされない原因になります。
対策は2つ。canonicalタグで代表ページを指定するか、
バリエーションを1ページにまとめる設計にするかです。
2. 商品説明がメーカーの原文コピー
仕入れ商品の場合、メーカー提供の説明文をそのまま使っているECが多数あります。 同じ文章が何十サイトにも存在する状態では、評価されません。
自社で撮った写真、実際に使った感想、産地の情報、 他店にはない一次情報を1段落でも足すことで状況が変わります。
3. 売り切れ商品ページの放置
在庫切れページを大量に残すと、サイト全体の評価に影響しえます。 再入荷予定があるなら残し、廃番なら削除して301リダイレクトを設定してください。
4. カテゴリページが薄い
商品一覧を並べるだけのカテゴリページは、内容が薄いと判断されます。 そのカテゴリの選び方、産地の説明、使い方などのテキストを加えてください。 カテゴリページはEC最大の集客ページになりうる場所です。
構造化データの実装
ECサイトでは Product 型の構造化データ(商品名、価格、在庫状況、レビュー)を実装すると、
検索結果に価格や在庫が表示される場合があります。
あわせて実装しておきたいもの:BreadcrumbList(パンくず)、
Organization(事業者情報)、FAQPage(商品に関するよくある質問)。
これらはAI検索に情報を抽出させるうえでも有効です。
同一キーワードは1社限定です。1キーワード月額5,000円(税抜)。
なお通販は当社サービスの適性が業種により分かれます。まずご相談ください。
通販・ECサイトが検索されるのは、どういう場面か
ECのSEOは他の業種と前提が違います。地域名で絞れないため、全国のEC事業者、Amazon、楽天、そしてメーカー直販とすべて競合します。最も条件が厳しい分野です。当社の事例が9位から6位で止まっているのも、この構造によるものです。
ただし、抜け道はあります。「地域特産品」「ギフト用途」「特定の条件」で絞ることです。「◯◯県 名産 お取り寄せ」「法事 引き出物 カタログ」のように、大手のカテゴリページが答えきれていない検索を狙います。
モールとの併用が前提です。楽天・Amazonでの売上を自社ECに全部移すことはできません。ただしモールの手数料は売上の10〜15%です。自社ECの比率を上げられれば、その分が利益になります。SEOはそのための手段です。
キーワード候補の作り方
地域名との掛け合わせは1通りではありません。 同じ商圏でも、検索する人の状況によって使う言葉が変わります。 実際に候補を出すときは、次の軸で組み合わせを作ってください。
| 軸 | 組み合わせの例 | 検索する人の状況 |
|---|---|---|
| 産地・特産 | 地域名 + 名産/特産品/お取り寄せ/直送 | 産地から探している |
| 用途 | お中元/お歳暮/内祝い/法事/引き出物 + 商品名 | 贈る目的がある |
| 条件 | 送料無料/のし対応/小分け/当日発送 + 商品名 | 条件で絞っている |
| 商品特性 | 無添加/グルテンフリー/糖質オフ/訳あり + 商品名 | こだわりがある |
| 比較 | おすすめ/人気/ランキング/違い + 商品カテゴリ | まだ選んでいる |
用途で絞る検索(お中元・法事・内祝い)は特に狙う価値があります。大手モールのカテゴリページは商品を並べるだけで、「どれを選ぶべきか」に答えていません。ここに専門店が入る余地があります。
候補が出たら、実際に検索してください。 上位10件の顔ぶれを見て、同規模の事業者が3件以上いれば入る余地があります。 判断の詳しい手順はSEOキーワードの選び方にまとめています。
この分野で上位にいるのは誰か
ECは相手が全国規模になるため、他業種のような地域の優位性が使えません。
| 競合のタイプ | 強み | 地域事業者の勝ち筋 |
|---|---|---|
| Amazon・楽天・Yahoo! | ドメイン評価が最上位 | 単品では勝てない。用途・条件を掛け合わせた検索と、専門性のある解説で戦う |
| 大手専門EC | 品揃えと物流が強い | 産地・製法・生産者の顔など、規模では代替できない情報で差別化 |
| メーカー直販 | 権威性がある | 複数メーカーを比較できること、詰め合わせができることが強み |
通販・ECサイトのSEOでよくある失敗
商品ページが型番と価格だけ
検索エンジンに伝わる情報がありません。産地・製法・原材料・保存方法・おすすめの食べ方まで書いてください。これが他店との差になります。
同じ商品で色違い・サイズ違いのページを大量に作る
内容がほぼ同じページは重複と判定されます。1ページにまとめてバリエーション選択にするか、canonicalで統一してください。
モールの商品説明をそのままコピーしている
完全に同じ文章は評価されません。自社サイト用に書き直してください。手間はかかりますが、ここが分かれ目です。
SEOとあわせて効く施策
検索順位だけを上げても、問い合わせにつながらなければ意味がありません。 通販・ECサイトの場合、次の施策を並行するかどうかで結果が変わります。
- 商品カテゴリごとの解説記事。「選び方」「違い」「保存方法」は購入前に必ず検索されます
- 構造化データの実装。価格・在庫・レビューをマークアップすると検索結果での見え方が変わります(実装方法)
- 表示速度の改善。ECは画像が多く重くなりがちです(Core Web Vitals)
- レビューの掲載。モールに集まったレビューを自社サイトにも(規約の範囲で)反映します
ECは地域名という武器が使えないため、当社のサービスとしても最も難度が高い分野です。9位から6位という結果は、その中で用途特化のキーワードを選んだことによるものです。
よくあるご質問
Amazonや楽天に出しているので、自社ECのSEOは不要ですか?
モールは販売手数料が売上ごとに発生し、顧客情報も基本的にモール側に帰属します。自社ECは手数料がかからず、リピーターに直接アプローチできます。いきなりモールをやめる必要はありませんが、自社EC比率を上げる意味はあります。
当社の商品はどのキーワードが向いていますか?
「その商品を、他に誰が作れるか」で判断してください。仕入れ商品なら価格勝負になるためSEOの効果は限定的です。自社製造・産地限定・製法限定の商品であれば、その特徴をキーワードに含めることで勝ち目が出ます。ご相談いただければ、現在の上位10件を確認したうえでお答えします。
通販は当社(ワンコインSEO)の対象外ではないのですか?
対象は「地域名を含む複合キーワード」です。「魚沼産 コシヒカリ」のように産地名を含む場合は対象になります。一方「米 通販」のような一般名詞の組み合わせは当社が受けられる範囲を超えます。受けられないものを「できる」と言わないことも、返金保証を維持するための条件です。
自社ECはAmazonや楽天に勝てますか?
一般的な商品名の単体検索では勝てません。モールは膨大な商品データとドメイン評価を持っています。一方「産地×商品名」「製法×商品名」のように限定された組み合わせでは、その商品を実際に作っている事業者の自社ECに勝ち目があります。
ECサイトのSEOで最も多い技術的な問題は?
商品ページの重複です。色違い・サイズ違いで別URLが生成され、内容がほぼ同じページが大量にできると重複と判断されます。canonicalタグで代表ページを指定するか、バリエーションを1ページにまとめる設計が必要です。