通販・ECサイトのSEO対策|9位から6位の実績と地域特産品の戦い方

通販は、当社が扱う業種のなかではやや例外的です。 地域名を含む複合キーワードを対象とする当社のサービスは、 もともと「その地域で商売をする事業者」向けに設計されています。

それでも通販がハマるケースがあります。「産地」が価値になる商品です。

実績:9位 → 6位

通販・EC

通販 + 地域名

開始時9 現在6
「通販 地域名」の検索順位推移。9位から6位へ上昇している順位計測ツールのグラフ

測定日 2026.07.31/順位計測ツールのキャプチャ

通販・ECサイトの検索順位の変動(9位 → 6位)対策前は9位、対策後は6位。検索結果の1ページ目は1位から10位まで。検索結果1ページ目(1〜10位)1位10位20位30位40位50位圏外対策前対策後9位6位
計測日2026年7月31日。対策キーワードは「商品名 + 産地・用途」型の地域名を含む複合キーワードです。日付入りの計測キャプチャは実績一覧に掲載しています。

正直に書きます。これは9位から6位、当社の実績のなかでは最も変化幅の小さい事例です。 通販領域はモールと大手ECが強く、地域キーワードの効きも他業種より弱くなります。 それでも掲載しているのは、良い数字だけを並べないためです。 実績一覧では、圏外→1位から9位→6位まで、すべて同じ表に並べています

自社ECが勝てる領域、勝てない領域

EC領域のキーワードと、自社ECの勝ち目
上位を占めるサイト勝ち目
一般商品名米 通販/日本酒 通販 Amazon・楽天・大手ECほぼない
産地×商品魚沼産 コシヒカリ 通販/宇和島 じゃこ天 通販 産地の事業者・モール高い
製法・品種×商品生酛 日本酒 通販/木桶仕込み 醤油 通販 専門事業者非常に高い
用途×商品お中元 地域名 特産品/法事 引き出物 地域名 ギフトサイト・事業者高い

判断基準はシンプルです。「その商品を、あなた以外の誰が作れるか」。 誰でも仕入れられる商品は、モールで価格勝負になります。 産地・製法・品種が限定される商品なら、作っている本人のサイトが最も適した情報源であり、 Googleもそう評価します。 キーワード選定の考え方はこちら

ECサイトで最も多い技術的な問題

1. 商品ページの重複

色違い・サイズ違い・容量違いで別URLが生成され、 内容がほぼ同じページが大量にできるケースです。 これは重複コンテンツと判断され、インデックスされない原因になります。

対策は2つ。canonicalタグで代表ページを指定するか、 バリエーションを1ページにまとめる設計にするかです。

2. 商品説明がメーカーの原文コピー

仕入れ商品の場合、メーカー提供の説明文をそのまま使っているECが多数あります。 同じ文章が何十サイトにも存在する状態では、評価されません。

自社で撮った写真、実際に使った感想、産地の情報、 他店にはない一次情報を1段落でも足すことで状況が変わります。

3. 売り切れ商品ページの放置

在庫切れページを大量に残すと、サイト全体の評価に影響しえます。 再入荷予定があるなら残し、廃番なら削除して301リダイレクトを設定してください。

4. カテゴリページが薄い

商品一覧を並べるだけのカテゴリページは、内容が薄いと判断されます。 そのカテゴリの選び方、産地の説明、使い方などのテキストを加えてください。 カテゴリページはEC最大の集客ページになりうる場所です。

構造化データの実装

ECサイトでは Product 型の構造化データ(商品名、価格、在庫状況、レビュー)を実装すると、 検索結果に価格や在庫が表示される場合があります。

あわせて実装しておきたいもの:BreadcrumbList(パンくず)、 Organization(事業者情報)、FAQPage(商品に関するよくある質問)。 これらはAI検索に情報を抽出させるうえでも有効です

「産地 + 商品名」の空きを確認できます

同一キーワードは1社限定です。1キーワード月額5,000円(税抜)。
なお通販は当社サービスの適性が業種により分かれます。まずご相談ください。

キーワードの空きを確認する入力3ステップ・約1分

通販・ECサイトが検索されるのは、どういう場面か

ECのSEOは他の業種と前提が違います。地域名で絞れないため、全国のEC事業者、Amazon、楽天、そしてメーカー直販とすべて競合します。最も条件が厳しい分野です。当社の事例が9位から6位で止まっているのも、この構造によるものです。

ただし、抜け道はあります。「地域特産品」「ギフト用途」「特定の条件」で絞ることです。「◯◯県 名産 お取り寄せ」「法事 引き出物 カタログ」のように、大手のカテゴリページが答えきれていない検索を狙います。

モールとの併用が前提です。楽天・Amazonでの売上を自社ECに全部移すことはできません。ただしモールの手数料は売上の10〜15%です。自社ECの比率を上げられれば、その分が利益になります。SEOはそのための手段です。

キーワード候補の作り方

地域名との掛け合わせは1通りではありません。 同じ商圏でも、検索する人の状況によって使う言葉が変わります。 実際に候補を出すときは、次の軸で組み合わせを作ってください。

通販・ECサイトのキーワード候補(掛け合わせの軸)
組み合わせの例検索する人の状況
産地・特産地域名 + 名産/特産品/お取り寄せ/直送産地から探している
用途お中元/お歳暮/内祝い/法事/引き出物 + 商品名贈る目的がある
条件送料無料/のし対応/小分け/当日発送 + 商品名条件で絞っている
商品特性無添加/グルテンフリー/糖質オフ/訳あり + 商品名こだわりがある
比較おすすめ/人気/ランキング/違い + 商品カテゴリまだ選んでいる

用途で絞る検索(お中元・法事・内祝い)は特に狙う価値があります。大手モールのカテゴリページは商品を並べるだけで、「どれを選ぶべきか」に答えていません。ここに専門店が入る余地があります。

候補が出たら、実際に検索してください。 上位10件の顔ぶれを見て、同規模の事業者が3件以上いれば入る余地があります。 判断の詳しい手順はSEOキーワードの選び方にまとめています。

この分野で上位にいるのは誰か

ECは相手が全国規模になるため、他業種のような地域の優位性が使えません。

上位に表示される競合のタイプと、地域事業者の勝ち筋
競合のタイプ強み地域事業者の勝ち筋
Amazon・楽天・Yahoo!ドメイン評価が最上位単品では勝てない。用途・条件を掛け合わせた検索と、専門性のある解説で戦う
大手専門EC品揃えと物流が強い産地・製法・生産者の顔など、規模では代替できない情報で差別化
メーカー直販権威性がある複数メーカーを比較できること、詰め合わせができることが強み

通販・ECサイトのSEOでよくある失敗

商品ページが型番と価格だけ
検索エンジンに伝わる情報がありません。産地・製法・原材料・保存方法・おすすめの食べ方まで書いてください。これが他店との差になります。

同じ商品で色違い・サイズ違いのページを大量に作る
内容がほぼ同じページは重複と判定されます。1ページにまとめてバリエーション選択にするか、canonicalで統一してください。

モールの商品説明をそのままコピーしている
完全に同じ文章は評価されません。自社サイト用に書き直してください。手間はかかりますが、ここが分かれ目です。

SEOとあわせて効く施策

検索順位だけを上げても、問い合わせにつながらなければ意味がありません。 通販・ECサイトの場合、次の施策を並行するかどうかで結果が変わります。

ECは地域名という武器が使えないため、当社のサービスとしても最も難度が高い分野です。9位から6位という結果は、その中で用途特化のキーワードを選んだことによるものです。

通販サイトに必要な表示と、SEOへの影響

ECサイトは特定商取引法上の通信販売にあたり、 法定の表示事項をサイト内に掲載する必要があります。 これはSEOにも間接的に効きます。 表示が不十分なサイトは、検索エンジンの品質評価上も不利になり得るためです。

掲載が必要な主な事項と、SEO上の意味
項目SEO・CROへの影響
販売事業者名・所在地・連絡先信頼性の判断材料。省略すると購入率が下がる
販売価格・送料送料が分からないカゴ落ちは非常に多い
代金の支払時期・方法決済手段は購入率に直結する
引渡時期「いつ届くか」は最も検索される疑問の一つ
返品・交換の条件明記しているほうが購入率が上がる

あわせて、景品表示法にも注意が必要です。 二重価格表示(「通常価格◯◯円のところ」)は、 その通常価格で相当期間販売した実績がなければ有利誤認にあたるおそれがあります。 「期間限定」「残りわずか」を常時掲載している場合も同様です。 また2023年の改正でステルスマーケティングが規制対象となり、 事業者が関与したレビューや紹介記事は、その旨の明示が必要です。

カテゴリ設計が、ECのSEOの8割を決める

ECサイトのSEOで最も大きな差がつくのは、記事でも被リンクでもなく、 カテゴリページの設計です。 そして、多くのサイトがここを商品管理の都合だけで決めています。

カテゴリは、検索されている言葉に合わせて作ってください。

カテゴリの切り口と、対応する検索
切り口検索の型
商品種別Tシャツ、パンツ基本。競合は厚い
用途・シーン部屋着、出張用競合が薄い
対象者高身長向け、敏感肌向け非常に薄い
価格帯3,000円以下贈答需要と相性がよい
季節・行事母の日ギフト時期が決まっている
悩み汗じみが目立たない最も狙い目

「悩み」を軸にしたカテゴリは、大手モールが作れない領域です。 モールは商品データベースの構造上、 商品種別・ブランド・価格でしか切れません。 自社ECだからこそ作れる切り口で勝負してください。

ただし、カテゴリを増やしすぎると商品が1〜2点しかないページが大量に発生します。 これは低品質と判断される原因になります。 1カテゴリに最低でも5〜10商品が入る粒度を目安にしてください。

ECで発生しやすい技術的な問題

ECサイトはURLが自動生成されるため、意図しない問題が起きやすいのが特徴です。 以下は実際によく見つかるものです。

ECでよくある技術的な問題
問題何が起きるか対処
絞り込みでURLが増殖同じ内容のページが大量発生canonical の設定、パラメータの制御
ページネーション2ページ目以降が評価されない各ページを自己参照 canonical にする
在庫切れ商品の削除404が増え、評価が消える再入荷予定なら残す。終売なら301
メーカー説明文の流用他店と同一内容で評価されない自社の言葉で追記する
商品画像が重い表示が遅く、離脱が増えるWebP化、遅延読み込み
構造化データの不備価格や在庫が検索結果に出ないProduct/Offer を正しく実装

4番目が、自社ECで最も損をしている箇所です。 メーカーが提供する商品説明文をそのまま使っている店舗は、 同じ文章を掲載している何十店舗と区別がつきません。 サイズ感の実測、実際に使った感想、 どんな人に向くかを2〜3段落追記するだけで、状況が変わります。 表示速度はCore Web Vitals の改善方法、 構造化データは構造化データの実装方法をご覧ください。

モールと自社ECの、現実的な使い分け

自社ECを伸ばしたい事業者は多いものの、 モールをやめる必要はありません。 役割が違います。

モールと自社ECの違い
項目モール自社EC
集客モールが連れてくる自分で作る必要がある
手数料売上に応じて発生決済手数料のみ
顧客情報制約がある自社で保有できる
ページの自由度制限がある自由
価格競争同一商品で比較される比較されにくい
資産性蓄積しにくい蓄積する

モールで買った人が、次に指名検索で自社サイトに来る流れを作るのが現実的です。 同梱物やメールで自社サイトを案内し、 ブランド名で検索したときに自社サイトが1位に出る状態を作ってください。 ここが取れていないと、モール以外の売上は伸びません。

最初の90日で、何をどの順にやるか

SEOはやることが多すぎて、結局どれも中途半端になるのが最大の失敗パターンです。 ECは技術的な問題がSEOの足を引っ張っていることが多く、記事を書く前に土台の点検が必要です。 順番を決めて、上から片づけてください。

1〜30日目:土台をつくる

  1. 特定商取引法に基づく表示の点検。事業者名、所在地、送料、引渡時期、返品条件
  2. 価格表示の点検。二重価格、期間限定の常時掲載がないか
  3. 絞り込み・ページネーションのURL問題を確認。canonical の設定
  4. 画像の軽量化。WebP化と遅延読み込み。ECは画像が重くなりがち
  5. Product/Offer 構造化データの実装確認

ECはページ数が多いぶん、技術的な問題の影響も大きくなります。ここを直さずに記事を増やしても効果が薄くなります。

31〜60日目:中心になるページを厚くする

  1. 主力商品の説明文を自社の言葉で書き直す。メーカー文の流用から脱する
  2. 用途・悩み軸のカテゴリを3本作る。1カテゴリ5〜10商品以上を目安に
  3. サイズ・選び方ガイド。返品率の低下にも効く
  4. 送料・配送・返品ページを厚くする。カゴ落ち対策として直接効く

新しいページを増やすより、既存のページを厚くするほうが先です。 薄いページが増えると、サイト全体の評価が下がることがあります。

61〜90日目:広げる

  1. 季節・行事のカテゴリを準備。需要期の3〜4ヶ月前に公開する
  2. 使い方・お手入れの解説記事。購入後の検索も拾える
  3. 比較・選び方の記事。自社商品だけでなく、選択基準そのものを解説する
  4. ブランド名での指名検索を1位にする。モール購入者の受け皿になる

90日で順位が1位になることは、まずありません。 ECは商品数と技術的な健全性が前提条件になり、改善から反映まで時間がかかります。 この時期に見るべきなのは順位そのものではなく、 表示回数が増えているか、どのキーワードで表示されているかです。 Search Console の見方はGoogle Search Console の使い方、 到達順位の実測は34キーワードの実測データをご覧ください。

よくあるご質問

Amazonや楽天に出しているので、自社ECのSEOは不要ですか?

モールは販売手数料が売上ごとに発生し、顧客情報も基本的にモール側に帰属します。自社ECは手数料がかからず、リピーターに直接アプローチできます。いきなりモールをやめる必要はありませんが、自社EC比率を上げる意味はあります。

当社の商品はどのキーワードが向いていますか?

「その商品を、他に誰が作れるか」で判断してください。仕入れ商品なら価格勝負になるためSEOの効果は限定的です。自社製造・産地限定・製法限定の商品であれば、その特徴をキーワードに含めることで勝ち目が出ます。ご相談いただければ、現在の上位10件を確認したうえでお答えします。

通販は当社(ワンコインSEO)の対象外ではないのですか?

対象は「地域名を含む複合キーワード」です。「魚沼産 コシヒカリ」のように産地名を含む場合は対象になります。一方「米 通販」のような一般名詞の組み合わせは当社が受けられる範囲を超えます。受けられないものを「できる」と言わないことも、返金保証を維持するための条件です。

自社ECはAmazonや楽天に勝てますか?

一般的な商品名の単体検索では勝てません。モールは膨大な商品データとドメイン評価を持っています。一方「産地×商品名」「製法×商品名」のように限定された組み合わせでは、その商品を実際に作っている事業者の自社ECに勝ち目があります。

ECサイトのSEOで最も多い技術的な問題は?

商品ページの重複です。色違い・サイズ違いで別URLが生成され、内容がほぼ同じページが大量にできると重複と判断されます。canonicalタグで代表ページを指定するか、バリエーションを1ページにまとめる設計が必要です。

「通常価格◯◯円のところ」という表示は問題ありますか?

その通常価格で相当期間販売した実績がない場合、景品表示法上の有利誤認にあたるおそれがあります。期間限定や残りわずかといった表示を常時掲載している場合も同様です。実際の販売実績にもとづいた表示にしてください。

メーカーの商品説明文をそのまま使ってもよいですか?

掲載自体は可能ですが、SEO上は大きく損をします。同じ文章を掲載している他店舗と区別がつかず、評価されにくくなるためです。サイズ感の実測、実際に使った感想、どんな方に向くかを2〜3段落追記するだけで状況が変わります。

カテゴリはどう作ればよいですか?

商品管理の都合ではなく、検索されている言葉に合わせて作ってください。商品種別だけでなく、用途やシーン、対象者、悩みを軸にしたカテゴリが有効です。とくに悩みを軸にしたカテゴリは、大手モールが商品データベースの構造上つくれない領域です。

在庫切れの商品ページは削除すべきですか?

再入荷の予定があるなら残してください。削除すると404が増え、そのページが積み上げてきた評価が失われます。終売の場合は、類似商品のページへ301リダイレクトを設定する方法があります。

モールをやめて自社ECに一本化すべきですか?

役割が違うため、無理にやめる必要はありません。モールは集客を連れてくる代わりに手数料と価格競争があり、自社ECは集客を自分で作る代わりに顧客情報と資産が蓄積します。モールで購入した方が、次に指名検索で自社サイトに来る流れを作るのが現実的です。

絞り込み検索でURLが大量に増えてしまいます。

同じ内容のページが大量発生している状態で、評価が分散します。canonicalタグで代表URLを指定し、パラメータ付きURLを制御してください。ページネーションについては、各ページを自己参照canonicalにする方法が一般的です。

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