Google Search Console の使い方|見るべき4つのレポート
Google Search Console は、Googleが自社サイトをどう見ているかを直接教えてくれる唯一のツールです。 無料で、Googleアカウントがあれば誰でも使えます。
機能は多岐にわたりますが、実務で日常的に見るのは4つのレポートだけです。 このページはその4つに絞って解説します。
すでにSEO業者に依頼している方へ。 Search Console が業者のアカウントのみで運用されていないかを確認してください。 その状態だと、契約終了時にデータを引き継げません。 自社のGoogleアカウントで開設し、業者には「ユーザー」として権限を付与するのが正しい形です。 いま開設しても、過去16ヶ月分のデータが表示されます。
開設の手順
- Google Search Console にGoogleアカウントでログイン
- プロパティを追加(「ドメイン」を推奨。www有無・http/httpsをまとめて管理できます)
- 所有権の確認(DNSレコード追加、HTMLファイル設置、Googleアナリティクス連携などから選択)
- XMLサイトマップを送信(
/sitemap.xml)
所有権の確認方法で迷ったら: Googleアナリティクスをすでに導入していれば、それを使うのが最も簡単です。 レンタルサーバーによっては管理画面から数クリックで設定できるものもあります。 DNSレコードの追加はドメイン管理会社の画面で行います。
① 検索パフォーマンス
最も使うレポートです。 どんなキーワードで表示され、クリックされているかが分かります。
| 指標 | 意味 | 改善するには |
|---|---|---|
| 表示回数 | 検索結果に出た回数 | 対象キーワードを増やす |
| クリック数 | 実際にクリックされた回数 | 順位を上げる/タイトルを改善 |
| CTR | クリック率 | title と description を見直す |
| 掲載順位 | 平均の掲載順位 | コンテンツと内部対策 |
最優先で見るべき:掲載順位11〜30位のクエリ
これがSearch Consoleで最も価値のある使い方です。 「クエリ」タブで、表示回数はあるのに掲載順位が11〜30位のものを探してください。 これはすでにGoogleが関連性を認識していて、あと一歩で1ページ目に入るキーワードです。 新規で狙うより、はるかに早く成果が出ます。 キーワード候補の見つけ方はこちら。
次に見るべき:CTRが極端に低いクエリ
順位は高いのにクリックされていないページは、 title と description に問題があります。
たとえば3位に表示されているのにCTRが1%なら、 タイトルが検索意図と噛み合っていないか、他社のタイトルのほうが魅力的です。 コンテンツを直すより、タイトルを直すほうが早く効きます。
見方のコツ
- 期間は「過去3ヶ月」以上で見る(短期間だとブレが大きい)
- 「クエリ」と「ページ」タブを行き来する——どのページがどのクエリで出ているか
- デバイスで分けて見る——スマホとPCで順位が違うことがあります
- 指名検索を除外する——社名での検索は既存客なので、SEOの評価から分けて考える
② ページ(インデックス作成)
そもそも検索結果に出られる状態かを確認するレポートです。 順位以前の問題を見つける場所です。
| 表示される理由 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| noindex タグによって除外されました | 意図的に除外されている | 意図的でなければ即修正 |
| robots.txt によりブロックされました | クロールを拒否している | robots.txt を確認 |
| 代替ページ(canonical) | 別URLが正規と判断された | canonical の指定を確認 |
| 重複しています(正規URLが選択されていない) | 似た内容のページが複数ある | 統合または canonical 設定 |
| クロール済み - インデックス未登録 | 読まれたが登録されなかった | 内容の薄さを疑う |
| 検出 - インデックス未登録 | まだクロールされていない | 内部リンクを増やす/時間を待つ |
「クロール済み - インデックス未登録」が大量にある場合は要注意です。 Googleが読んだうえで「登録する価値がない」と判断した状態を意味します。 内容の薄いページを量産していないかを確認してください。 とくに自動生成されたページ(エリア別ページ、タグページなど)で起きやすい問題です。
URL検査ツール
個別のURLを入力すると、そのページの登録状況が確認できます。 ページを更新したときは「インデックス登録をリクエスト」で再クロールを依頼できます。
※リクエストしても即座に反映されるとは限りません。数日〜数週間かかることがあります。
③ リンク
外部からのリンクと、サイト内のリンク構造が確認できます。
外部リンク:見覚えのないサイトがないか
「上位のリンク元サイト」に、まったく関係のないサイトが大量に並んでいる場合、 過去にリンクを購入していた可能性があります。
SEO業者に依頼中の方は、ここを必ず確認してください。 「外部施策をしています」という説明の実態が分かります。
内部リンク:主要ページにリンクが集まっているか
「内部リンク」の一覧で、順位を取りたいページが上位に来ているかを確認します。 来ていなければ、そのページへの内部リンクが不足しています。
④ 手動による対策
Googleの担当者が目視で確認し、ガイドライン違反と判断した場合に通知が出ます。
通常は「問題は検出されませんでした」と表示されます。 ここに何か表示されている場合は最優先で対応してください。 手動対策を受けているページは、順位が大幅に下がるか、 検索結果から除外されます。 対応後は「審査をリクエスト」から再審査を申請します。
月に1回、確認するだけで構いません。 ただし順位が突然大きく落ちたときは、真っ先にここを見てください。 順位下落の原因切り分け手順はこちら。
確認の頻度とルーティン
| 頻度 | 見るもの | 所要 |
|---|---|---|
| 週次 | 対象キーワードの掲載順位(検索パフォーマンス) | 5分 |
| 月次 | 11〜30位のクエリ/CTRの低いページ/インデックス状況 | 30分 |
| 四半期 | リンクレポート/手動対策/サイトマップの反映状況 | 30分 |
| 異常時 | 手動対策 → インデックス状況 → 順位の推移 | 随時 |
毎日見る必要はありません。 検索順位は日々変動するため、日次で追うと変動に振り回されます。 週次の順位確認と、月次の分析で十分です。 なお当社のサービスをご利用の場合は、毎週月曜日に順位レポートをメールでお送りしています。
あと一歩で1ページ目に入る位置です。地域名を含む複合キーワードなら、
1キーワード月額5,000円(税抜)で対策できます。空き状況をご確認ください。
よくある質問
Googleアナリティクスとの違いは何ですか?
Search Console はサイトに来る前、アナリティクスは来た後を見るツールです。Search Consoleは「どんな検索で表示され、クリックされたか」、アナリティクスは「サイト内でどう動き、問い合わせに至ったか」を扱います。両方を無料で導入し、連携させるのが基本です。
データが表示されません。
次を確認してください。
- 所有権の確認が完了しているか
- 開設から数日経っているか(データ反映に時間がかかります)
- そもそも検索結果に表示されているか(「ページ」レポートを確認)
3が原因の場合、インデックスの問題です。まずそこを解消してください。
表示回数が多いのにクリックが少ないのはなぜですか?
2つの可能性があります。①掲載順位が低い(10位以下だとクリックはほとんど発生しません)。②順位は高いがタイトルが弱い。「掲載順位」を確認して切り分けてください。②であれば、title と description の書き換えで比較的すぐ改善します。
プロパティは「ドメイン」と「URLプレフィックス」のどちらを選ぶべきですか?
「ドメイン」を推奨します。www有無、http/https、サブドメインをまとめて1つのプロパティで管理できるためです。ただしDNSレコードの追加が必要になるため、ドメイン管理画面にアクセスできない場合は「URLプレフィックス」を選んでください。その場合、www有無などで別プロパティになる点にご注意ください。
Google Search Console は無料ですか?
無料です。Googleアカウントがあれば誰でも開設でき、費用は一切かかりません。サイトの所有権を確認する作業が必要ですが、多くのレンタルサーバーやCMSで簡単に設定できます。
SEO業者に依頼している場合も自分で開設すべきですか?
開設すべきです。業者のアカウントのみで運用されていると、契約終了時にデータを引き継げません。自社のGoogleアカウントで開設し、業者には「ユーザー」として権限を付与する形が安全です。
検索パフォーマンスで最初に見るべき数字は何ですか?
掲載順位が11〜30位のクエリです。すでにGoogleが関連性を認識していて、あと一歩で1ページ目に入る位置にあります。新規キーワードを狙うより早く成果が出やすい領域です。