どのSEO施策で変化が出たか|260ページの記録と作業時間【2026年】

SEOの解説記事は「あれもこれもやるべき」で終わりがちですが、 実際にどの施策で、どのくらいの割合で変化が出たのかを 数字で示したものはあまりありません。

このページでは、当社が実際に修正した260ページの記録と、 1項目あたりの作業時間を公開します。 優先順位を決める材料としてお使いください。

調査条件

  • 改善確認率:SEO修正を実施した100ページ。4週間以内に表示回数・クリック・順位のいずれかが改善した割合
  • 失敗分析:SEO修正後60日経過しても順位改善がほぼ確認できなかった40ページ
  • リライト:順位帯別に分けた90ページ。リライト後60日時点の変化
  • 内部リンク:30ページ。関連性の高い既存記事3〜5本からリンクを追加し28日間追跡。本文・titleは変更なし
  • 作業時間:SEO作業100件の実績を集計
  • インデックス:新規公開した記事100本
  • 優先順位付け:新規のご相談85案件に、社内の優先度判定マトリクスを適用した記録(2023年1月16日〜2025年8月31日)
  • リライト判断:リライト判断基準を適用した90ページ。判断結果が記録できた84ページを集計(2023年1月1日〜2025年8月31日)
  • title修正:パターン別に修正した70ページ。修正前後4週間のクリック率をSearch Consoleで比較(2024年1月1日〜2025年8月31日)
  • title競合チェック:競合サイト124件に7項目チェックを適用(2024年1月1日〜2025年8月15日)
  • altテキスト:40ページのA/Bテスト。変更前後4週間の画像検索流入を比較(2024年1月1日〜2025年8月31日)
  • robots.txt:設定に問題が見つかり修正した14サイトの履歴(2023年1月1日〜2025年8月31日)
  • 計測:Google Search Console および順位計測ツール

施策別・4週間以内に変化が確認できた割合

SEO修正100ページの改善確認率
修正内容改善確認率
title改善63%
内部リンク追加57%
検索意図に不足している情報を追加48%
内容の薄いページをリライト44%
インデックス関連設定の修正38%
meta descriptionのみ変更24%

上位2つは、どちらも既存ページに手を入れる施策でした。 新しい記事を大量に書くより、 すでにあるページのtitleを直し、既存ページ同士をつなぐほうが、 4週間という短い期間では変化を確認しやすいという結果です。

SEO施策別の改善確認率と作業時間title改善は63%で作業8分、内部リンク追加は57%で12分、リライトは44%で46分、descriptionのみは24%で6分。4週間以内に変化が確認できた割合(100ページ)title改善63%作業 8分内部リンク追加57%作業 12分検索意図の補完48%薄いページのリライト44%作業 46分インデックス設定38%descriptionのみ24%作業 6分※作業時間は実測
効果が出やすい施策ほど作業時間が短いという関係が見えます。

最下位はmeta descriptionのみの変更で24%でした。 descriptionは順位を直接決める要素ではないため、 単独で変えても変化が出にくいことを示しています。 ただしクリック率には関わるため、titleとセットで見直す価値はあります。

SEO改善の優先順位付け|85案件の判断フローチャート

ここまでの数字だけを見ると「まずtitleを直せばいい」と読めます。 しかし実務では、titleに手をつける前に確認しなければならないことがあります。 どれだけ良いtitleを書いても、そのページが検索エンジンに登録されていなければ検索結果には出てきません。

当社では新規のご相談を受けたとき、社内の優先度判定マトリクスを使って、 見つかった問題をP0(即時対応)からP3(様子見)までの4段階に振り分けます。 2023年1月から2025年8月までの85案件に適用した結果が下の表です。

優先度判定マトリクスの適用結果(85案件)
優先度該当案件割合代表的な内容
P0(即時対応)23件27.1%インデックス不備・重複コンテンツ
P1(今期対応)31件36.5%title・見出しの改善
P2(次期以降)16件18.8%内部リンク・コンテンツ追加
P3(様子見)15件17.6%被リンク・外部対策

データソース:社内の提案書テンプレートおよび優先度判定マトリクスの適用記録(n=85案件)。 集計期間:2023年1月16日〜2025年8月31日。優先度は提案時点の判断であり、状況の変化に応じて見直しています。

P0とP1で合計54件、全体の63.6%を占めました。 3案件のうち2案件は、インデックス・重複・title・見出しという「ページの土台」に問題があったということです。 新しい記事を書き足す前に、いま公開しているページが正しく登録され、 正しい名前(title)で呼ばれているかを確認するほうが先になります。

実際に使っている判断フロー(上から順に確認します)

マトリクスは、次の5つの問いを上から順に確認していく形で運用しています。 上の問いでNGが出た時点で、そこが最優先です。下の項目には進みません。

  1. ① そのページは検索エンジンに登録されているか(→ NGならP0)
    Search Consoleの「ページ」レポートやURL検査で確認します。 noindexの誤設定、robots.txtによるブロック、canonicalの誤指定でページが登録されていないケースがここに入ります。 この状態では、他の何を直しても検索結果に影響しません。85案件のうち27.1%がこのP0に該当しました。
  2. ② 同じ内容のページが複数ないか(→ NGならP0)
    URLの正規化ができておらず同じページが複数のURLで見えている、 あるいは似たテーマの記事が乱立している状態です。 評価が分散するため、統合するか扱う範囲を分けます。 これは変化が出なかった40ページの原因で17.5%を占めた「類似ページ同士の競合」と同じ問題です。
  3. ③ titleと見出しに、狙うキーワードが自然に入っているか(→ NGならP1)
    最も件数が多かったのがこのP1で36.5%(31件)です。 作業時間は8分(title)から10分(見出し)と短く、改善確認率は最も高い層でした。 具体的なNGパターンは次章のtitle実測データで扱います。
  4. ④ 関連する既存ページから、そのページへリンクが張られているか(→ NGならP2)
    内部リンクとコンテンツ追加はP2(次期以降)で18.8%でした。 重要度が低いという意味ではなく、①〜③が片づいてから着手したほうが効果を確認しやすいためです。 リンクを増やしても、そのページが登録されていなければ意味がありません。
  5. ⑤ ①〜④がすべて済んでいるか(→ 済んでいればP3)
    被リンク・外部対策はP3(様子見)で17.6%です。 当社が地域名を含む複合キーワードを対象にしている都合もありますが、 内部の不備を残したまま外部対策から始める案件は、原則としてありません。

被リンク・外部対策がP3(様子見)に回るのは、格安SEOの設計上の必然です。 月額5,000円という料金で外部対策に人手を割くことはできません。 その代わり、P0とP1に集中すれば、85案件のうち63.6%はカバーできる—— というのが、この分類から見えている実態です。 被リンクに関する当社の考え方はSEOの被リンク対策にまとめています。

なお、順位が急に下がったというご相談では、優先度を判定する前に原因の切り分けが必要です。 ペナルティを疑ったご相談15件を集計したところ、 アルゴリズム更新の時期と一致していたものが40.0%(6件)、 noindexの誤設定などの技術的な問題が26.7%(4件)で、 Search Consoleに通知が届く手動による対策は13.3%(2件)にとどまりました。 初動はまずSearch Consoleの通知確認です。詳しくは 検索順位が下がったときの対処と Googleペナルティの判定と解除をご覧ください。

変化が出なかった40ページの原因

修正後60日経っても順位改善がほぼ確認できなかった40ページについて、 原因と推測された要素を分類しました。

改善が確認できなかった40ページの原因
原因と推測された要素割合ページ数
検索意図とページ内容のズレ35%14ページ
競合サイトとの差が大きい25%10ページ
類似ページ同士の競合17.5%7ページ
クロール・インデックス等の技術問題12.5%5ページ
評価期間が不足している可能性10%4ページ

最も多かったのは「検索意図とページ内容のズレ」で35%。 文章量を増やしても順位が変わらないケースの多くが、ここに該当しました。 そのキーワードで検索している人が求めているものと、 ページが提供しているものが噛み合っていない状態です。 この場合、加筆しても解決しません。

3番目の「類似ページ同士の競合」17.5%も見落とされがちです。 似た内容のページが複数あると、評価が分散してどちらも上がりにくくなります。 統合するか、扱う範囲を明確に分ける必要があります。 考え方はSEOキーワードの選び方で解説しています。

titleタグのNGパターンと修正効果|70ページの実測

改善確認率が最も高く(63%)、作業時間が8分と短いのがtitle修正でした。 では具体的に、どう直すとどのくらい変わるのか。 2024年1月から2025年8月にかけてパターン別に修正した70ページについて、 修正前後4週間のクリック率(CTR)をSearch Consoleで比較しました。

title修正パターン別のクリック率変化(70ページ)
修正パターン該当ページCTRの変化修正の狙い
キーワードを前方に移動23ページ+22%最も効果が大きかったパターン
文字数を30文字前後に短縮17ページ+15%検索結果での表示切れの解消
地域名・具体語を追加16ページ+12%検索意図への適合
数字・年号を追加18ページ+9%情報の鮮度を示す

データソース:titleタグ検証(70ページ)の延長分析、修正パターン別の効果測定。 集計期間:2024年1月1日〜2025年8月31日。CTRの変化は修正前後4週間のSearch Console比較です。 1ページで複数のパターンを同時に修正した分を含むため、パターン別の内訳は延べ74件になります。

最も効いたのは「キーワードを前方に移動」で、クリック率が22%改善しました。 文言そのものを書き換えなくても、 順番を入れ替えるだけで数字が動いたページがあるということです。 「株式会社◯◯|▲▲市の内装リフォーム」を 「▲▲市の内装リフォームなら|株式会社◯◯」にする、という程度の修正が該当します。

競合124サイトで見つかったtitleのNGパターン

では、直す前のtitleはどういう状態だったのか。 当社では競合サイトのtitleを7項目のチェックリストで確認しています。 2024年1月から2025年8月にかけて競合124サイトに適用した結果、 指摘が入った項目の頻度は次のとおりでした(複数該当あり)。

7項目チェックの指摘頻度(競合124サイト・複数該当あり)
チェック項目該当サイト頻度典型的なNG
文字数(30文字前後か)84サイト67.7%40文字を超える長文title
キーワードの前方配置71サイト57.3%社名・ブランド名が先頭
地域名の有無62サイト50.0%地域名なしの汎用title
重複titleの有無54サイト43.5%全ページが同一title
数字・具体性48サイト38.7%抽象的な表現のみ
記号・装飾の乱用31サイト25.0%★や【】の多用
更新日・鮮度の表現22サイト17.7%日付表現なし

データソース:競合分析作業ログ(n=124サイト)・5分分析テンプレート。 集計期間:2024年1月1日〜2025年8月15日。指摘は初回チェック時点のもので、その後の修正状況は追跡していません。

上の2つの表は、指摘頻度の高い項目と、直したときの効き方が対応していることを示しています。 整理すると、実務で優先して直すNGパターンは次の4つです。

数字・年号の追加(+9%)を最下位に置いたのは、効果が小さいからではありません。 年号を入れると、その年のうちに更新し続ける前提が生まれます。 更新されない「【2024年最新】」は、かえって古さを目立たせます。 運用できる範囲で使ってください。 titleとmeta descriptionの書き分けはtitleとmeta descriptionの書き方、 見出しの整え方は見出しタグ(hタグ)の使い方で解説しています。

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リライトは、どの順位帯から手をつけるべきか

リライト候補を選ぶとき、「順位が低い記事から」と考えがちですが、 実測では別の傾向が出ました。

順位帯別・リライト後60日の変化(90ページ)
リライト前の順位平均順位の変化TOP10入り率
4〜10位+2.1位64%(維持を含む)
11〜20位+4.8位43%
21〜50位+7.3位18%

順位の上昇幅だけを見ると、下位のページほど大きく動いています(21〜50位で+7.3位)。 しかし、検索流入につながりやすいTOP10へ到達した割合は18%にとどまりました。 7位上がっても、30位が23位になっただけでは流入はほとんど変わりません。

実務上の結論:リライト候補は「圏外の記事から順番」ではなく、 11〜20位付近の記事を優先するほうが効率的なケースがあります。 上昇幅は+4.8位と中程度ですが、 TOP10入り率43%は、下位帯の2倍以上です。 あと少しで1ページ目、という位置にある記事が最も費用対効果が高くなります。

「このページはリライトすべき」の閾値|90ページの判断記録

前章は「どの順位帯から手をつけるか」という話でした。 ここでは、その手前にある「そもそも、このページはリライトすべきなのか」という判断を扱います。 リライトは1本あたり46分と、当社の作業のなかで最も時間がかかる項目です。 直す価値のないページに46分を使わないことが、月額5,000円の運用では重要になります。

当社では、リライトの要否を3つの閾値で機械的に判定しています。 2023年1月から2025年8月までに90ページへ適用し、 判断結果が記録できた84ページを集計したものが下の表です。

リライト判断の閾値と適用結果(90ページ)
閾値に該当した条件ページ数割合判断
CTRが検索結果の平均を下回る31ページ36.9%リライト推奨
順位が10位圏外で流入がゼロ27ページ32.1%リライト推奨
滞在時間が平均の半分以下18ページ21.4%要検討
いずれにも該当しない8ページ9.5%現状維持

データソース:社内のリライト実施基準(クリック率・順位帯・滞在時間の閾値)と、その適用記録(90ページに適用・判断が記録できた84ページを集計)。 集計期間:2023年1月1日〜2025年8月31日。閾値は2024年に改訂した現行基準です。

最も多い判断理由は「CTRが検索結果の平均を下回る」で36.9%でした。 これは検索結果には出ているのに、クリックされていないページです。 本文を書き直す前に、まずtitleを見直す対象になります。 前章のtitle実測で、キーワードの前方移動によりCTRが22%改善したのは、 まさにこの層のページでした。

2番目の「順位が10位圏外で流入がゼロ」(32.1%)は、 検索需要はあるのに、そのページが評価されていない状態です。 こちらはtitleだけでは解決しないことが多く、 検索意図に対して不足している情報を足す作業になります。 変化が出なかった40ページの原因で最多だった 「検索意図とページ内容のズレ」(35%)と重なる領域です。

3番目の「滞在時間が平均の半分以下」(21.4%)を“要検討”にとどめているのには理由があります。 滞在時間は、ページの内容が悪いから短いとは限りません。 営業時間や料金だけを確認しに来た人は、短時間で目的を達して離脱します。 この指標だけを根拠にリライトすると、 すでに役割を果たしているページを壊すことがあります。

そして9.5%は「現状維持」と判断しました。 どの閾値にも触れていないページは触らない、という判断も記録に残しています。 更新すること自体が目的になると、作業時間だけが積み上がります。

リライトの順番は5項目のスコアで決める

閾値でリライト対象を絞ったあと、どれから着手するかは5項目のスコアリング(100点満点)で決めています。 2024年2月から2025年7月にかけて45ページへ適用した際の、項目別の分布が下の表です。

リライト優先度スコアの項目別分布(45ページ・複数該当あり)
スコア項目配点高スコアだったページ割合
検索需要(流入ポテンシャル)30点27ページ60.0%
現状の順位・流入25点25ページ55.6%
コンテンツの陳腐化度20点17ページ37.8%
競合の強化度15点14ページ31.1%
更新の容易さ10点9ページ20.0%

データソース:本ページのリライトデータおよびスコアリングの適用記録(n=45ページ・複数該当あり)。 集計期間:2024年2月1日〜2025年7月31日。判定は5項目の合計点(100点満点)で行っています。

配点が最も重いのは「検索需要」(30点)です。 裏を返せば、誰も検索していないテーマの記事は、どれだけ丁寧に書き直しても流入は増えません。 逆に「更新の容易さ」は10点しか置いていません。 手をつけやすいページから直すと作業は進みますが、成果とは結びつきにくいためです。 キーワードの需要を確認する手順はSEOキーワードの選び方、 Search Consoleでの見方はSearch Consoleの使い方にまとめています。

内部リンクを追加した30ページの追跡

本文もtitleも変更せず、既存記事からのリンクを追加しただけの30ページを 28日間追跡しました。

内部リンク追加後28日間の変化(30ページ)
指標変更前変更後
平均検索順位18.4位14.7位
平均クロール頻度週1.8回週2.7回
30ページの内訳
結果ページ数
順位が改善21ページ
ほぼ変化なし6ページ
順位が低下3ページ

平均で3.7位の改善、クロール頻度は約1.5倍になりました。 新しい記事を1本も書かずに得られた変化です。

内部リンクは「導線」だけの話ではありません。 クロール頻度が上がったということは、 検索エンジンがそのページを見つけやすく、 再訪しやすくなったことを意味します。 具体的な張り方はSEO内部対策チェックリスト30項目にまとめています。

新規記事は何日でインデックスされたか

新規記事100本のインデックスまでの日数
インデックスまで割合
当日18%
1〜3日47%
4〜7日24%
8日以上11%

中央値は2.4日でした。さらに、内部リンクの有無で分けると差が出ました。

内部リンクの有無によるインデックス日数の差
条件中央値
既存記事から内部リンクあり1.6日
内部リンクがほぼない4.9日

差は約3倍でした。 新しいページを公開するときに、 関連する既存記事から1本リンクを張っておくだけで、 発見までの時間が短くなる傾向が確認できました。 記事を書いて公開して終わり、にしないでください。

SEO作業1項目あたりの実作業時間

SEOというと数時間から数日単位の施策を想像されがちですが、 実際の作業時間を計測すると、10〜20分で終わる項目が多くありました。

SEO作業100件の平均作業時間
作業内容平均作業時間
meta description作成6分
title作成・修正8分
Hタグ構成修正10分
内部リンク追加12分
WordPress基本設定修正14分
画像10枚のalt確認15分
Search Console簡易分析18分
既存記事リライト46分

改善確認率が最も高かったtitle修正(63%)が、作業時間は8分でした。 2番目に高かった内部リンク追加(57%)も12分です。 効果が出やすい施策ほど、短時間で終わるという関係が見えます。 一方、既存記事のリライトは46分と最も時間がかかり、改善確認率は44%でした。

この数字は、月額5,000円というサービス設計と直結しています。 数十万円かけて大規模なコンテンツ制作を行わなくても、 短時間で終わる改善を積み上げるだけで変化が出るケースがある—— というのが、260ページの記録から見えたことです。 料金の内訳は料金プラン、 費用相場の考え方はSEO対策の費用相場をご覧ください。

WordPressサイト100件で見つかった設定ミス

最後に、WordPressで運用されている100サイトで実際に見つかった問題です。 複数該当があるため合計は100%を超えます。

WordPressサイト100件の設定上の問題(複数該当)
問題発見率
パンくず・内部リンク不足31%
titleの重複・未最適化28%
不要ページがインデックスされている22%
noindex設定のミス18%
XMLサイトマップ設定の問題16%
canonical設定の問題13%
SEOプラグインの設定競合12%

WordPressそのものがSEOに弱いわけではありません。 見つかったのは、テーマ・プラグイン・運用方法の組み合わせによる設定ミスでした。 とくに「SEOプラグインの設定競合」12%は、 複数のSEOプラグインを併用して、title や canonical が二重に出力されるケースです。 どれも設定を見直せば直ります。

画像SEOの実測|altテキスト設定の成否(40ページ)

「画像10枚のalt確認」は、作業時間の表で15分の項目です。 短時間で終わる作業ですが、やれば必ず効くわけではありません。 2024年1月から2025年8月にかけて、40ページで同一ページのalt変更前後4週間を比較し、 画像検索からの流入がどう動いたかを記録しました。

altテキスト設定の成否(40ページのA/Bテスト)
結果ページ数割合内訳・備考
画像検索流入が増加22ページ57.9%具体的なaltで+30%程度
変化なし13ページ34.2%画像自体の検索需要が少ない
流入が減少3ページ7.8%altへの過剰なキーワード詰め込み

データソース:画像検索からの流入データおよびalt設定のA/Bテスト結果(40ページで実施・変更前後4週間の比較が成立した38ページを集計)。 集計期間:2024年1月1日〜2025年8月31日。割合は集計対象ページに対するものです。

増加したのは22ページ(57.9%)で、増加幅は+30%程度でした。 作業は画像10枚で15分です。 ただし「変化なし」が13ページ(34.2%)あることも同時に見てください。 施工写真やメニュー写真のように画像で探される題材と、 図解のように本文の補助でしかない画像とでは、結果が変わります。

見落とせないのは、3ページ(7.8%)で流入が減ったことです。 原因はいずれもaltへのキーワード詰め込みでした。 「◯◯市 外壁塗装 安い 見積もり 施工事例」のようなaltは、 画像の説明として不自然です。altは検索エンジンのための欄ではなく、 画像が表示されない環境や音声読み上げでページを読む人のための説明文です。

当社が使っているaltの書き方ルール

画像は表示速度にも関わります。速度改善30サイトの記録では、 画像の圧縮・WebP化がLCPを平均1.2秒改善し、施策のなかで最も効果が大きい項目でした (不要プラグインの無効化0.8秒、キャッシュ・CDN導入0.6秒、フォント最適化0.4秒)。 altを書くついでに、その画像の容量も確認しておくと二度手間になりません。 詳しい手順は画像SEOのやり方と Core Web Vitalsの改善をご覧ください。

robots.txtの実運用|ブロックしすぎた14サイトの記録

最後は、設定を1行間違えるだけで、ここまでの施策がすべて無意味になるファイルの話です。 2023年1月から2025年8月までに、robots.txtの設定に問題が見つかり修正した14サイトの記録を分類しました。 複数の問題が同時に見つかったサイトがあるため、延べ15件になります。

robots.txtの問題事例(14サイト・複数該当あり・延べ15件)
問題のケースサイト数延べ件数に占める割合起きていたこと
CSS・JavaScriptのブロック8サイト53.3%レンダリングの阻害
重要ページの誤ブロック4サイト26.7%ディレクトリ単位の過剰指定
ワイルドカードの誤用3サイト20.0%全ページをブロックする事故

データソース:実際のrobots.txtの設定履歴と、クロールエラーの発生・修正の記録(n=14サイト)。 集計期間:2023年1月1日〜2025年8月31日。割合は延べ15件に対するもので、 サイト数を分母にすると、CSS・JavaScriptのブロックが57.1%、重要ページの誤ブロックが28.6%、ワイルドカードの誤用が21.4%です。

最も多かったのは、CSSとJavaScriptのブロックで8サイトです。 「管理系のファイルだから」と /wp-includes/ や /assets/ をまとめて拒否した結果、 検索エンジンがページを人と同じ見た目で読み取れなくなっていたケースです。 昔のSEO記事に載っていた記述をそのまま引き継いでいる例が目立ちました。 表示に必要なCSS・JavaScriptはブロックしないでください。

2番目の「重要ページの誤ブロック」(4サイト)は、 Disallow: /service/ のようにディレクトリ単位で広く指定してしまい、 その配下にあったサービス紹介ページごと拒否していた例です。 いずれもSearch Consoleのクロールエラーで発覚しました。 3番目の「ワイルドカードの誤用」(3サイト)はさらに重く、 Disallow: /* と書いてサイト全体を拒否していたケースが含まれます。 テスト環境の設定を本番へそのまま移してしまう事故です。

robots.txtを触る前に確認する4点

  1. robots.txtは「検索結果から消す」仕組みではありません。 クロールを拒否しても、外部からリンクされていればURLが検索結果に残ることがあります。 公開したくないページにはnoindexを使います。 なお、noindexを付けたページをrobots.txtでブロックすると、 noindexを読み取れなくなるため、併用してはいけません
  2. CSS・JavaScript・画像はブロックしない。 表示に必要なファイルは読み取らせます
  3. ディレクトリ単位の指定は、配下に何があるか確認してから書く。 1行で数十ページを止められます
  4. 変更したらSearch Consoleのrobots.txtレポートとURL検査で確認する。 公開直後の確認を省くと、発覚は数週間後のクロールエラーになります

robots.txtは、WordPress100サイトの調査で見つかった問題群と地続きです。 「不要ページがインデックスされている」22%、「noindex設定のミス」18%、 「XMLサイトマップ設定の問題」16%、「canonical設定の問題」13%—— いずれもクロールとインデックスをどう制御するかという同じテーマの話です。 canonicalについては、18サイトの修正履歴で 自己canonicalの未設定が8サイト(44.4%)、 誤ったURLへの指定が5サイト(27.8%)と、設定漏れが最多でした。 個別の手順はrobots.txtの書き方、 canonicalタグの設定、 XMLサイトマップの作り方にまとめています。

自社サイトでの施策実験管理|18施策の結果と教訓

ここまでは、お客様サイトを対象とした修正記録でした。 ここからは視点を変え、当社自身のサイト(自社/seoドメイン)で行った施策実験の結果を公開します。 人に勧める施策は、まず自社で試すという方針のもとで記録した18施策です。

調査条件

  • データソース:自社/seoドメインの年間施策計画と結果記録
  • 集計期間:2024年1月1日〜2025年8月15日
  • サンプル数:17件(結果を集計した施策は18件)
自社サイトの施策実験の結果(18施策)
結果施策数割合備考
効果あり(流入増加)9件50.0%コンテンツ改善系
効果なし(変化なし)6件33.3%内部リンク調整系
悪化(流入減少)3件16.8%リニューアル系

18施策のうち50%が効果あり、そのほとんどがコンテンツ改善系でした。 これはお客様サイト100ページの改善確認率で title改善・内部リンク追加といった既存ページへの手直しが上位だった結果と、 方向性としては一致しています。

見落とせないのは「悪化(流入減少)」が3件・16.8%を占め、そのすべてがリニューアル系だったことです。 ページ構成やURL、デザインを大きく変えるリニューアルは、 やり方次第で既存の評価を失うリスクがあることを、当社自身のサイトで確認した形になります。 「効果なし(変化なし)」の33.3%も内部リンク調整系に集中しており、 お客様サイト30ページの内部リンク追跡と同様、 すべてのページで一様に効くわけではないという結果でした。

当社がお客様に対して大規模なサイトリニューアルを積極的に提案しないのは、 この自社データが理由のひとつです。 リニューアルを検討する場合は、リライトの要否を判断する3つの閾値のように、 ページ単位で範囲を絞ってから着手するほうが、悪化のリスクを抑えられます。 順位が下がった場合の切り分けは検索順位が下がったときの対処にまとめています。

この集計は自社サイト1つの記録であり、18施策という件数も限られます。 業種やサイトの状態によって結果は変わり得ます。 また、サイト構造そのものを見直す必要がある大規模なリニューアルについては、 当社のSEOサービスの対応範囲外であり、制作会社との併走が必要になる場合があります。

施策評価の4週間運用チェックリスト|83施策の完了率

施策は実行して終わりではありません。 1週目に何を計測し、4週目にどう評価するかを決めておかないと、 変化が出なかった40ページの原因のように、 後から振り返っても何が効いたのか分からなくなります。 当社が社内で使っている4週間チェックリストを、83施策に適用した記録を公開します。

調査条件

  • データソース:施策実行→週次検証→評価会議の記録(80施策)
  • 集計期間:2024年1月1日〜2025年8月15日
  • サンプル数:83件(週別の完了率を集計した施策は80件)
4週間チェックリストの適用結果(80施策)
週チェック内容完了率備考
1週目施策の実施・計測設定95%ほぼ全件
2週目中間確認(流入変化)78%
3週目追加調整64%
4週目評価・次期施策の決定71%

1週目の「施策の実施・計測設定」は95%が完了しており、基本フローは定着しています。 施策を実行すること自体、また計測の準備をすること自体は、 当社内でほぼ徹底できているという結果です。

一方で3週目の「追加調整」は64%と、4週間のなかで最も低い完了率でした。 2週目の中間確認(78%)で流入の変化を把握したあと、 その結果を踏まえて実際に手を入れる工程が、最も抜けやすいということです。 4週目の「評価・次期施策の決定」は71%まで戻っていますが、 調整をせずに評価だけ行っているケースが一定数あるとも読み取れます。

この傾向は、優先度判定マトリクスでP2(内部リンク・コンテンツ追加)の 着手が18.8%にとどまっていたことや、リライト優先度スコアで 「更新の容易さ」の配点が10点と低いことと、根は同じです。 中間確認までは仕組みとして回りやすい一方、 そこから先の「もう一手」には、都度の判断と工数が必要になります。

社内リソースが限られる場合、4週間すべてを均等に追うのは負担になります。 その場合は、完了率が最も高い1週目の計測設定と、 振り返りの場となる4週目の評価だけは必ず行い、 3週目の追加調整は「できれば」の位置づけにする、という優先順位のつけ方も現実的です。 なお、このチェックリストは社内の運用フローであり、 週次の順位レポートとは別の枠組みです。

このデータで言えないこと

数字を出す以上、どこまでが言えて、どこからが言えないのかも書いておきます。

上の点をふまえたうえで、参考値としてご覧ください。 当社が順位を実測した34キーワードの記録は34キーワードの実測データに、 キャプチャつきの個別実績はSEO対策実績に掲載しています。

よくあるご質問

どのSEO施策が最も変化が出やすいですか?

100ページの記録では、title改善が63%、内部リンク追加が57%と上位でした。いずれも既存ページに手を入れる施策です。新しい記事を大量に書くより、すでにあるページを直すほうが、4週間という短い期間では変化を確認しやすい結果でした。

meta descriptionを変えても効果がありませんか?

単独で変更した場合の改善確認率は24%と、6項目中最も低い結果でした。descriptionは順位を直接決める要素ではないためです。ただしクリック率には関わるため、titleとセットで見直す価値はあります。

リライトはどの記事から手をつけるべきですか?

11位から20位付近の記事を優先するほうが効率的なケースがあります。順位の上昇幅だけなら21位から50位の記事のほうが大きい(+7.3位)のですが、TOP10へ到達した割合は18%にとどまりました。11位から20位帯はTOP10入り率43%と、2倍以上です。

内部リンクを足すだけで順位は変わりますか?

本文もtitleも変更せずリンクだけを追加した30ページでは、平均順位が18.4位から14.7位へ改善しました。ただし21ページが改善した一方、6ページはほぼ変化なし、3ページは低下しています。すべてのページで効くわけではありません。

新しい記事はどのくらいでインデックスされますか?

100本の中央値は2.4日でした。当日が18%、1日から3日が47%です。ただし既存記事から内部リンクがある場合は中央値1.6日、内部リンクがほぼない場合は4.9日と、約3倍の差がありました。

SEOの作業は1項目にどのくらい時間がかかりますか?

実測では、meta description作成が6分、title修正が8分、Hタグ構成修正が10分、内部リンク追加が12分でした。既存記事のリライトのみ46分と長くなります。改善確認率が高い施策ほど短時間で終わる傾向がありました。

順位が上がらないのはなぜですか?

60日経っても改善が確認できなかった40ページを分類したところ、検索意図とページ内容のズレが35%で最多でした。文章量を増やしても変わらないケースの多くがこれに該当します。次いで競合との差が大きいが25%、類似ページ同士の競合が17.5%です。

WordPressはSEOに弱いのですか?

WordPress自体の問題ではありません。100サイトで見つかったのは、テーマ・プラグイン・運用方法の組み合わせによる設定ミスでした。パンくずと内部リンクの不足が31%、titleの重複が28%などで、いずれも設定を見直せば直ります。

SEO改善はどこから手をつければよいですか?

85案件に優先度判定マトリクスを適用した記録では、P0(インデックス不備・重複コンテンツ)が27.1%、P1(titleと見出しの改善)が36.5%で、合計63.6%を占めました。まずページが正しく検索エンジンに登録されているかを確認し、次にtitleと見出しを直す順序です。被リンクなどの外部対策はP3(様子見)に分類されることが多く、17.6%でした。

このページをリライトすべきかどうか、どう判断していますか?

3つの閾値で判断しています。クリック率が検索結果の平均を下回る場合(36.9%)と、10位圏外で流入がゼロの場合(32.1%)はリライト推奨、滞在時間が平均の半分以下の場合(21.4%)は要検討です。いずれにも該当しない9.5%のページは現状維持としています。滞在時間だけを根拠にしないのは、料金や営業時間を確認するだけのページでは短くなるのが自然だからです。

titleタグでやってはいけない書き方は何ですか?

競合124サイトのチェックでは、40文字を超える長文titleが67.7%、社名やブランド名を先頭に置いているケースが57.3%、地域名がないtitleが50.0%、全ページ同一titleが43.5%で見つかりました。70ページの修正記録では、キーワードを前方へ移動した修正でクリック率が22%改善し、最も効果的でした。次いで30文字前後への短縮が15%、地域名・具体語の追加が12%です。

画像のaltテキストを設定すると効果はありますか?

40ページのA/Bテストでは、画像検索からの流入が増加したのが22ページ(57.9%)、変化なしが13ページ(34.2%)、減少が3ページ(7.8%)でした。増加幅は+30%程度です。ただし減少した3ページは、altにキーワードを詰め込んだケースでした。画像に何が写っているかを自然な日本語で書くのが基本で、装飾目的の画像はalt=""(空)で構いません。

robots.txtで注意すべき設定は何ですか?

14サイトで見つかった問題は、CSS・JavaScriptのブロックが8サイト、重要ページの誤ブロックが4サイト、ワイルドカードの誤用が3サイトでした。CSSとJavaScriptをブロックすると、検索エンジンがページを人と同じ見た目で読み取れなくなる可能性があります。また、robots.txtは検索結果から消すための仕組みではありません。公開したくないページにはnoindexを使い、そのページをrobots.txtでブロックしないでください。

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