SEO対策は自分でできる?無料でやれることと外注すべきこと

結論から言えば、SEOの多くは自分でできます。 とくに地域ビジネスの場合、費用をかけずにできる施策だけで順位が動くことは珍しくありません。

SEO対策サービスを提供している立場としては都合の悪い話ですが、事実です。 やるべきことをやらないまま外注しても、費用が無駄になります。 まず自分で試し、そのうえで外注するかを判断するのが正しい順序です。

このページの使い方:下の7つを上から順にやってください。 1〜3は数時間で終わり、地域ビジネスなら最も効果が出やすい部分です。 すべて終えてから、外注を検討してください。

自分でやる領域と外注すべき領域必要な専門知識と成果への寄与の2軸で、自分で取り組む施策と外注する施策を分類したマトリクス。まず自分でやるタイトル・見出しの整理内部リンク/GBPの整備外注を検討被リンクの獲得技術的な不具合の解消余裕があれば画像のalt整備更新頻度の維持後回しでよい構造化データの実装表示速度の微調整必要な専門知識 → 高成果への寄与 → 大
左上から着手してください。専門知識が要らず、成果に直結する領域です。

無料でできる7つの施策

1. Google Search Console を開設する(30分)

すべての起点です。無料。自社のGoogleアカウントで開設し、サイトの所有権を確認してください。

ここで分かること:

重要:すでにSEO業者に依頼している場合でも、 自社のアカウントで別途開設してください。 業者のアカウントのみだと、解約時にデータを引き継げません。

2. Googleビジネスプロフィールを埋め切る(2〜3時間)

地域ビジネスにおいて、費用対効果が最も高い無料施策です。 「歯医者 品川」のような検索では、通常の検索結果より先に地図つきの枠が目に入ります。

埋めるべき項目:

口コミへの返信も評価対象です。件数や星の数だけでなく、 返信しているかどうかが判断材料になりますローカルSEOの詳細はこちら

3. NAP情報を統一する(1〜2時間)

Name(名称)/Address(住所)/Phone(電話番号)の表記を、 自社サイト・Googleビジネスプロフィール・各種掲載サイトで完全に一致させます。

NAP表記でありがちなズレ
項目ズレの例
住所「1-2-3」と「1丁目2番3号」/ビル名の有無/半角全角
名称「株式会社◯◯」と「(株)◯◯」/支店名の有無
電話ハイフンの有無/代表番号と店舗番号の混在

ズレていると、検索エンジンが同一の事業者だと認識しにくくなります。 費用0円で、地味ですが確実に効く作業です。

4. 1ページ1キーワードに整理する(半日)

1つのページで複数の主要キーワードを狙うと、どちらにも中途半端になり、 さらに自サイト内の別ページと競合します。

「歯医者 品川」と「インプラント 品川」は別ページにする。 サービスが5つあるなら、5ページに分ける。これだけで構造が整理されます。

5. titleとh1を見直す(2〜3時間)

よくある事故:全ページのh1にサイトのキャッチコピーを入れている構成。 これは全ページのh1が同一になり、各ページが何についてのページかを伝えられません。 h1はページごとの主題にしてください

6. 見出し画像をテキストに置き換える(半日〜1日)

見出しを画像(GIF・PNG)で作っている場合、 その文字は検索エンジンに1文字も伝わっていません。 拡大や読み上げにも対応できず、表示速度も落ちます。

装飾はCSSで行い、文字はテキストで書く。 2010年代前半に作られたサイトで最も多く、かつ影響の大きい問題です。

7. 内部リンクのアンカーテキストを直す(1〜2時間)

「詳細はこちら」「こちら」を、リンク先の内容を表す言葉に置き換えます。

アンカーテキストの改善例
改善前改善後
料金について詳しくはこちらインプラント治療の料金表はこちら
アクセスはこちら品川駅からのアクセス方法

自分でやると難しい領域

上の7つを終えたうえで、それでも順位が動かない場合に効いてくるのが以下です。 ここからは知識と継続が必要になります。

自社対応の難易度が高い領域
領域難しい理由
キーワード選定 上位10件の構成を読み、勝てる範囲を見極める判断が必要。検索数だけでは決められない
外部施策 やり方を誤ると評価を下げる。安全な手段は地道で時間がかかる
順位の継続監視 週次で見続ける必要があり、単純に手間がかかる
アルゴリズム更新への対応 変動の原因が自社側か外部要因かの切り分けに経験が要る
技術的な実装 構造化データ、canonical、リダイレクトなどHTMLの知識が必要

継続にかかる作業時間

初期の整備が終わったあと、SEOを継続する場合の月あたりの作業量です。

自社で継続する場合の月あたり作業時間の目安
作業頻度月あたり
外部施策・関係先への依頼週5日・1日1時間20時間
検索順位のチェック週5日・1日10分3.3時間
内部施策の見直し月2回・1回2時間4時間
合計約27時間

外注との損益分岐点

月27時間を、ご自身の時間単価で換算してみてください。

時間単価別・自社対応のコスト(月27時間で計算)
時間単価月あたりの機会費用月5,000円との比較
1,000円27,000円外注が有利
3,000円81,000円外注が有利
5,000円135,000円外注が有利

ただし前提があります。この試算は「その時間を本業に振り向ければ売上になる」場合にのみ成立します。 手が空いている時間に自分でやるなら、機会費用は実質ゼロです。 「無料」ではなく「自分の時間で払っている」という理解が正確で、 その時間に価値があるかどうかで判断してください。

7つをやり切ってから、ご検討ください

無料でできることを終えたうえで、それでも順位が動かない場合。
地域名を含む複合キーワードなら、1キーワード月額5,000円(税抜)で対策できます。

キーワードの空きを確認する(無料・約1分)

やってはいけないこと

自分でやる場合、良かれと思って踏んでしまう地雷があります。

2026年に有効な外部施策についてはこちらで解説しています

最初の1週間でやること(時間つき)

「自分でやる」と決めても、何から手をつけるかで迷います。 合計5時間で、効果が出やすい施策をひととおり終えられます。

初週のタスクと所要時間
やること所要
1日目Search Console とアナリティクスを自社アカウントで開設60分
2日目主要ページがインデックスされているか URL 検査で確認30分
3日目対策キーワードを決め、実際に検索して上位10件を記録60分
4日目タイトルの先頭にキーワードを入れる(全ページ)60分
5日目Googleビジネスプロフィールを埋める60分
6日目料金・営業時間・対応エリアをページ上部に移す30分
7日目電話番号がタップ発信できるか、スマホで実機確認10分

1日目を飛ばさないでください。 計測環境がないと、以降の作業が効いたのか分かりません。 とくにSearch Consoleを自社アカウントで持つことは、 将来SEO会社に依頼する場合でも必須です(開設手順)。

2ヶ月目以降の月次ルーティン

初週が終わったら、月1時間の定例作業に切り替えます。

  1. 手動による対策を確認(30秒)。Search Console。何も出ていなければOK
  2. 検索パフォーマンスを記録(10分)。表示回数・平均掲載順位・クリック率をメモ
  3. 掲載順位11〜20位のキーワードを探す(15分)。ここが最短の伸びしろ。該当ページに情報を足す
  4. クリック率が低いページのタイトルを直す(15分)。表示回数はあるのにクリックが少ないページ
  5. 問い合わせ数を記録(5分)。最終的に見るのはこれだけ
  6. Googleビジネスプロフィールに1件投稿(10分)。運用されている店舗と判断されます

無料でそろうツール一式

自分でやるなら、この4つで足ります
ツール用途代替できるか
Search Console順位・表示回数・インデックス・ペナルティ代替不可。必須
アナリティクス流入と問い合わせの計測サーバーのログでも可だが手間
ビジネスプロフィール地図枠での表示代替不可(地域ビジネス)
PageSpeed Insights表示速度の確認月1回で十分

有料ツールは、月次ルーティンが3ヶ月続いてから検討してください。 無料ツールを使いこなせていない段階で有料版を入れても、見る指標が増えるだけです。 外注に切り替える判断基準は費用相場に、実際の到達順位は実測データにあります。

自分で書くときの、記事の作り方

外注せずに自分で書く場合、文章力より手順が結果を左右します。 ライターでない人でも再現できる形にまとめました。1本あたり3〜5時間です。

  1. 対策キーワードで検索し、上位10件を開く(30分)。タブを10個開いたままにします
  2. 10件すべての見出しを書き出す(30分)。メモ帳に並べるだけ。 3件以上に共通して出てくる見出しが、書くべき項目です
  3. 「他の人はこちらも質問」を書き写す(10分)。そのままFAQの見出しになります
  4. 自社にしか書けないことを1つ決める(20分)。実際の事例、料金の内訳、失敗した経験。 ここがないと、上位10件の劣化コピーにしかなりません
  5. 見出しだけを先に全部書く(30分)。本文はまだ書きません
  6. 見出しごとに、結論を1文で書く(60分)。説明はその後に足します
  7. 説明・具体例・数字を足す(60分)。ここで初めて文章らしくなります
  8. タイトルとdescriptionを書く(20分)。タイトル先頭にキーワード
  9. 公開し、Search Consoleでインデックス登録をリクエスト(5分)

2番と4番だけは飛ばさないでください。 2番を飛ばすと、検索している人が知りたい項目が抜けます。 4番を飛ばすと、既存の上位記事と同じ内容になり、後から出た分だけ不利になります。 「調べれば書けること」と「自分にしか書けないこと」を両方入れるのが条件です。

AIに書かせてもいいのか

結論から言うと、問題ありません。ただし出し方を間違えると評価されません。 Googleは「どう作ったか」ではなく「内容が有用か」で判断すると説明しています。

AIの使い方と、評価のされ方
使い方評価理由
構成案を作らせる問題なし最終的な内容は人が決めている
下書きを書かせ、事実を確認して直す問題なし正確性の担保が入っている
文章を読みやすく整える問題なし推敲の代行にすぎない
生成したまま公開する評価されにくい一般論のみで独自性がない。誤りも混じる
大量に生成してページを量産危険2024年以降のスパム対策の対象

とくに注意すべきは、料金・法令・数値です。 AIは実在しない数字をもっともらしく書きます。 自社の料金や、業種特有の規制(医療広告ガイドライン、建設業許可、景品表示法など)は、 必ず人が確認してください。ここを誤ると、SEO以前に行政指導の対象になります。

自分でやるのをやめたほうがよいサイン

途中で外注に切り替えるべき状況があります。次のどれかに当てはまったら、迷わず相談してください。

外注する場合の判断基準はSEO会社の選び方、 価格帯ごとにできることは費用相場にまとめています。 実際にどこまで順位が上がるかは34キーワードの実測データをご覧ください。

よくある質問

無料でできることだけで、1位を取れますか?

競合が弱い地域キーワードなら、取れることがあります。実際に「無料施策だけで上がった」というケースは存在します。ただし競合が同じ施策をしている場合は差がつかず、そこから先は継続的な外部施策と監視が必要になります。まず無料でやってみて、動くかどうかを確かめるのが確実です。

どれくらいで効果が出ますか?

Googleビジネスプロフィールの整備は比較的早く反映されます。サイト側の変更は、クロールとインデックスの更新を経るため数週間〜数ヶ月かかります。地域名を含む複合キーワードで3〜6ヶ月が一般的です。翌週に上がることはありません。

HTMLが分かりません。それでもできますか?

1〜3(Search Console、Googleビジネスプロフィール、NAP統一)はHTMLの知識なしでできます。地域ビジネスで最も効果が出やすいのもこの3つです。4〜7はHTMLの編集が必要ですが、WordPressなど管理画面から編集できる場合は対応可能です。

自分でやったほうが安いのに、なぜ外注を勧めるのですか?

勧めていません。このページの趣旨は「まず自分でやってください」です。やるべきことをやらないまま外注しても、費用が無駄になります。外注が合理的なのは、7つをやり切ってなお順位が動かない場合、または月27時間を本業に振り向けたほうが利益が大きい場合です。

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