SEO対策のやり方【2026年版】手順を7ステップで解説
SEOの解説記事は数多くありますが、多くは「やることの一覧」です。 しかし実務で困るのは、やることが分からないことではなく「どれから手をつけるか」です。
このページは、着手すべき順番どおりに並べています。 上から順にやってください。順番を入れ替えると、労力が無駄になります。
最も多い失敗:いきなり記事を書き始めること。 ステップ1〜3を飛ばして記事を量産すると、 そもそもインデックスされていない、 誰も検索していないキーワードで書いていた、 という事態が起きます。実際によくあります。
STEP1:現状を計測できる状態にする
所要:30分/費用:0円
計測できないものは改善できません。まずここから始めます。
やること
- Google Search Console を開設する(自社のGoogleアカウントで)
- Googleアナリティクス(GA4)を設置する
- 現在の順位を記録しておく(対策前の状態がないと、後で効果を判定できません)
すでにSEO業者に依頼している方へ: Search Consoleが業者のアカウントのみで開設されている場合、 解約時にデータを引き継げません。 いま自社アカウントでも開設しておいてください。無料です。
ここで確認できること
- 何ページがインデックスされているか(=検索結果に出られる状態か)
- どんなキーワードで表示され、クリックされているか
- Googleからの警告(手動による対策)が来ていないか
STEP2:クロール・インデックスの障害を取り除く
所要:1〜3時間/費用:0円
検索結果に出るまでには「クロール→インデックス→ランキング」の3段階があります。 最初の2つで詰まっていれば、どれだけ良い記事を書いても順位はつきません。
チェックリスト
| 原因 | 確認方法 |
|---|---|
| noindexの混入 | ページのソースで noindex を検索 |
| robots.txtでのブロック | /robots.txt を開いて Disallow を確認 |
| canonicalの誤設定 | 別ページのURLを指していないか |
| 孤立ページ | どこからもリンクされていないページがないか |
| JSでしか本文が出ない | ソースを表示して本文テキストがあるか |
| サイトマップ未送信 | Search Consoleのサイトマップ画面 |
Search Console の「ページ」レポートで、除外されているページとその理由を確認できます。 ここで「noindexタグによって除外されました」と出ていたら、それが原因です。
STEP3:対策キーワードを決める
所要:2〜4時間/費用:0円
SEOの成否の大半は、ここで決まります。 施策がどれだけ丁寧でも、勝てないキーワードを選べば届きません。
4つの問いで絞り込む
- その言葉で検索する人は、いま何をしたいのか——調べたいだけか、依頼先を決めたいか。後者を優先
- いまの上位10件は、自社と同じ立場のサイトか——すべて大手ポータルなら、構造的に入る余地が小さい
- 自社の商圏と一致しているか——来店型なら、通える範囲の地名でなければ意味がない
- 1位になったら、月何件の問い合わせが見込めるか——検索数×クリック率×問い合わせ率で概算
最重要は問い2です。実際にそのキーワードで検索して、上位10件を見てください。 比較サイト・大手メディアばかりなら、Googleが「そのキーワードには比較コンテンツが適切」と判断しているということです。 事業者サイトが1件も入っていないなら、あなたのサイトも入りません。 キーワードの選び方はこちらで詳しく解説しています。
STEP4:1ページ1キーワードに整理する
所要:半日/費用:0円
1つのページで複数の主要キーワードを狙うと、どちらにも中途半端になり、 さらに自サイト内の別ページと競合します(カニバリゼーション)。
やること
- キーワードとページの対応表を作る(1対1になっているか)
- 同じキーワードを狙うページが複数あれば、統合するか片方をリライトする
- title:対策キーワードを前方に置き、全角30文字前後
- h1:1ページに1つ。全ページ共通のキャッチコピーにしない
- meta description:80〜120文字。順位への直接影響はないが、クリック率に効く
2010年代前半に作られたサイトで最も多い問題: 全ページのh1がサイトのキャッチコピーになっている構成です。 これでは各ページが何についてのページか、検索エンジンに伝えられません。 内部対策の詳細はこちら。
STEP5:ページの中身を検索意図に合わせる
所要:ページごとに2〜4時間/費用:0円(自社で書く場合)
キーワードを含めることではなく、そのキーワードで検索した人の目的を満たすことが評価対象です。
構成の作り方
- そのキーワードで実際に検索し、上位5件が何に答えているかを書き出す
- 共通して扱われている項目は、自社ページにも必要(=検索意図)
- そのうえで、他社にない一次情報を足す(自社の実績数値、事例、料金、写真)
- 見出しで問いを立て、直後の1〜2文で結論を書く
「結論を先に書く」は、AI検索対策としても効きます。 AIによる要約の情報源に選ばれるには、問いと答えが近接している必要があります。 正攻法のSEOがそのままAI対応になる、という構造です。
掲載すべき信頼性の要素
- 執筆者・監修者の氏名と経歴
- 公開日と更新日
- 事業者情報(所在地、電話番号、代表者名)
- 数値は具体的に(「安い」ではなく「月額5,000円」)
地域名を含む複合キーワードなら、空き状況をその場で確認できます。
1キーワード月額5,000円(税抜)、キーワードが未定でもご提案します。
STEP6:内部リンクと技術要件を整える
所要:1〜2日/費用:0円〜
内部リンクで「サイトの重心」を作る
- 主要ページ(=順位を取りたいページ)へ、関連ページから複数リンクする
- アンカーテキストは「こちら」ではなく、リンク先の内容を表す言葉にする
- パンくずリストを設置する
技術要件チェックリスト
- HTTPS化されている/httpから301リダイレクトされている
- www有無・末尾スラッシュ有無でURLが重複していない
- スマートフォンで問題なく表示・操作できる
- 表示速度(LCP 2.5秒以下、INP 200ms以下、CLS 0.1以下)
- 画像にalt属性が設定され、サイズが最適化されている
- 見出しを画像で作っていない(テキストで書く)
- 構造化データ(JSON-LD)を実装している
- 404ページが正しく404を返している
STEP7:外部評価を積み、効果を測定する
所要:継続/費用:0円〜
安全な外部施策
- NAP情報の統一——名称・住所・電話番号の表記を全媒体で完全一致させる(無料・効果大)
- Googleビジネスプロフィールの整備(地域ビジネスなら最優先)
- 業界団体・商工会議所・自治体の事業者一覧への登録
- 取引先・関係先からの自然な紹介掲載
- 地域メディア・業界誌への取材対応
やってはいけないこと:リンクの購入、自演リンク、相互リンク集への大量登録。 Googleのスパムポリシーに反し、回復に時間のかかる評価低下を招きます。
効果測定
| 指標 | 確認場所 | 頻度 |
|---|---|---|
| 対策KWの順位 | 順位計測ツール | 週次 |
| 表示回数・クリック数 | Search Console | 月次 |
| インデックス状況 | Search Console | 月次 |
| 問い合わせ件数 | GA4・社内管理 | 月次 |
順位だけを見ないでください。1位になっても問い合わせが増えていないなら、 キーワード選定(STEP3)に戻る必要があります。
各ステップでつまずく典型パターンと、かかる時間
手順そのものより、どこで止まるかを先に知っておくほうが役に立ちます。 当社が16年間で受けてきた相談のうち、実際に多かったつまずき方を、所要時間の目安とあわせて挙げます。
| STEP | 初回の所要時間 | よくある失敗 |
|---|---|---|
| 1. 計測環境 | 30分〜1時間 | 設置したまま一度も見ない/所有権の確認を飛ばして数値が取れていない |
| 2. 障害の除去 | 1〜3時間 | 制作会社が入れた noindex が残ったまま。公開後もテスト設定が生きている |
| 3. キーワード決定 | 2〜4時間 | 検索ボリュームだけで選び、実際には競合が強すぎて何年も届かない |
| 4. 1ページ1キーワード | 2〜5時間 | 似た内容のページを量産し、自社ページどうしで評価を食い合う |
| 5. 中身の改善 | 1ページ 3〜6時間 | 自社が言いたいことだけを書き、検索した人の問いに答えていない |
| 6. 内部リンク・技術 | 3〜6時間 | 全ページから同じリンクを機械的に並べ、重要度の差が伝わらない |
| 7. 外部評価・測定 | 継続(月1〜2時間) | 1〜2ヶ月で結論を出して、施策をやめてしまう |
STEP2で最も多い「公開したのに検索に出ない」
相談のなかで頻度が高いのが、制作時のテスト用設定が本番に残っているケースです。 具体的には次の3つです。
<meta name="robots" content="noindex">がテンプレートに残っているrobots.txtにDisallow: /が書かれたまま- WordPressの「検索エンジンでの表示」設定がオフのまま
いずれもコンテンツをいくら書いても順位はつきません。 Search Console の URL 検査で「URL は Google に登録されています」と出るかどうかを、 STEP3以降に進む前に必ず確認してください。所要30秒です。
STEP3で最も多い「勝てないキーワードを選ぶ」
検索ボリュームの多いキーワードを選びたくなりますが、 そのキーワードで現在1位のサイトに、自社が勝てる要素があるかを先に見てください。 上位10件が全国規模の比較サイトやポータルで埋まっている場合、 地域の1事業者が正面から入るのは現実的ではありません。
判断の目安。上位10件のうち3件以上が同規模の地域事業者なら、その市場には入る余地があります。 逆に10件すべてが比較サイト・大手ポータル・公的機関なら、地域名を足すなどしてキーワードをずらすべきです。 詳しくはキーワードの選び方で解説しています。
STEP5で最も多い「自社の言いたいことを書いてしまう」
「創業◯年の信頼と実績」「お客様第一」といった文章は、検索した人が知りたいことではありません。 検索した人は、料金・営業時間・対応エリア・所要期間・断られる条件を知りたがっています。
書く前に、対策キーワードで実際に検索し、 上位10件が共通して答えている項目をリストにしてください。 その全項目に答えたうえで、自社にしか書けないことを1つ足す。これが最短です。
STEP7で最も多い「早すぎる判断」
施策の効果がインデックスに反映され、順位として安定するまでにはおおむね3〜6ヶ月かかります。 1ヶ月で順位が動かないことを理由に方針を変えると、 何が効いて何が効かなかったのかが永久に分からなくなります。
当社が基本契約期間を1年としているのも同じ理由です。 返金保証も1年分の週次レポートで判定しています。 短期で判断できない性質のものを、短期で売らないためです。
全体のスケジュール感
| 時期 | やること | 期待できる状態 |
|---|---|---|
| 1週目 | STEP1〜2 | 計測環境が整い、障害が解消 |
| 2〜4週目 | STEP3〜4 | 狙うKWとページ構成が確定 |
| 2〜3ヶ月目 | STEP5〜6 | インデックスされ、順位がつき始める |
| 3〜6ヶ月目 | STEP7 | 順位の上昇が見え始める |
| 6〜12ヶ月目 | 継続・調整 | 上位が安定してくる |
単一の大規模キーワード(「SEO」「保険」など)を狙う場合は、 これが1〜2年以上になります。 狙うキーワードによって時間軸がまったく違う点にご注意ください。
必要なツールと、その使い分け
有料ツールは最初は不要です。無料の3つで、この7ステップはすべて実行できます。
| ツール | 費用 | 何に使うか | 優先度 |
|---|---|---|---|
| Google Search Console | 無料 | インデックス状況、検索順位、クリック率、ペナルティの確認 | 必須 |
| Googleアナリティクス | 無料 | 流入数、ページごとの閲覧、問い合わせ数の計測 | 必須 |
| PageSpeed Insights | 無料 | 表示速度とCore Web Vitalsの確認 | 推奨 |
| Googleビジネスプロフィール | 無料 | 地図枠での表示(地域ビジネスは必須) | 必須 |
| キーワードプランナー | 無料 | 検索ボリュームの目安。広告アカウントが必要 | あれば |
| 有料の順位計測ツール | 月2,000円〜 | 複数キーワードの毎日の計測 | 後回しでよい |
| 有料の分析ツール | 月1万円〜 | 競合の被リンク調査など | 不要 |
有料ツールを導入する前に、Search Consoleを使い切ってください。 無料でありながら、Googleが実際に持っているデータをそのまま見られる唯一のツールです。 使い方はこちら。
上位表示されるページの構成
STEP5で「検索意図に合わせる」と書きましたが、抽象的なので具体化します。 地域名を含む複合キーワードで上位にいるページは、ほぼ同じ順序で情報が並んでいます。
| 位置 | 書く内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 誰の、どんな困りごとを、どう解決するか | 来た人が「ここでいいのか」を3秒で判断する |
| 2 | 料金(幅でもよい。書かないのが最悪) | 最も検索され、最も書かれていない情報 |
| 3 | 対応エリア・営業時間・所要時間 | 条件が合わなければ以降を読む意味がない |
| 4 | 実績・事例(写真つき) | できると言うより、やった証拠を見せる |
| 5 | 流れ(問い合わせから完了まで) | 次に何が起きるかの不安を消す |
| 6 | よくある質問 | 問い合わせ前の最後の疑問を潰す |
| 7 | 問い合わせ導線(電話・フォーム) | 電話はタップで発信できるように |
| 8 | 運営者情報(誰がやっているか) | 信頼性の担保。所在地と固定電話 |
この順序には理由があります。 上から順に「条件が合わない人が離脱していく」構成になっているためです。 料金や対応エリアを最後に置くと、読み進めた末に条件が合わず離脱するという、 双方にとって無駄な体験になります。
会社の歴史や理念を冒頭に置かないでください。 検索して来た人は、まだ御社に興味を持っていません。 困りごとが解決するかを確かめに来ています。 理念は8番の運営者情報で書けば十分です。
7ステップの実行チェックリスト
印刷して、終わったものから消していってください。
STEP1〜2:土台(初月に必ず終わらせる)
- Search Console を自社のGoogleアカウントで開設した
- アナリティクスを設置し、数値が取れていることを確認した
- 主要ページが「URLはGoogleに登録されています」と表示された
- noindex・robots.txt の誤設定がないことを確認した
- http/https、wwwあり/なし がどれか1つに統一されている
STEP3〜4:設計
- 対策キーワードを決め、実際に検索して上位10件を確認した
- 上位10件に同規模の事業者が3件以上いることを確認した
- 1つのキーワードに対して1つのページを割り当てた
- 似た内容のページが複数ないか確認した
STEP5〜6:実装
- タイトルの先頭に対策キーワードを入れた(全角30字前後)
- 上位10件が共通して書いている項目を、すべて自社ページにも書いた
- 料金・対応エリア・営業時間をページ上部に書いた
- 電話番号がスマートフォンでタップして発信できる
- 重要ページへの内部リンクを、内容を表すアンカーテキストで張った
- PageSpeed Insights で Core Web Vitals が「良好」になっている
STEP7:継続
- Search Console の「手動による対策」を月1回確認している
- 表示回数・平均掲載順位・クリック率を月1回記録している
- 問い合わせ数を記録し、施策の前後で比較できる状態にしている
- 3ヶ月未満で方針を変えていない
よくある質問
記事をたくさん書けば順位は上がりますか?
数だけでは上がりません。1記事1キーワードで、検索意図に応えていることが前提です。似た内容の記事を量産すると、自サイト内で競合し、かえって評価が分散します。まずSTEP3〜4を固めてください。
どのステップを外注すべきですか?
STEP1〜2、およびGoogleビジネスプロフィールの整備(STEP7の一部)は自社で無料でできます。まずここを終えてください。
外注を検討すべきは、STEP3(キーワード選定の判断)と、STEP6〜7の継続運用です。継続すると月20〜30時間程度の作業になるため、その時間を本業に充てた場合の利益と比較してください。
3ヶ月やっても順位が動きません。何が原因ですか?
次の順で切り分けてください。
- そもそもインデックスされているか(STEP2に戻る)
- 狙ったキーワードの上位10件に、自社と同じ立場のサイトがあるか(STEP3に戻る)
- ページの内容が検索意図に合っているか(STEP5に戻る)
多くの場合、原因は2です。順位が下がった場合の切り分け手順はこちら。