SEOの返金保証とは?条件の読み方と5つの注意点
SEO対策における返金保証とは、契約期間内に上位表示を達成できなかった場合に、 支払った費用を返す取り決めのことです。
ただし「返金保証あり」と書かれていても、実効性はまちまちです。 保証があるかどうかより、条件が文書化されているかで判断してください。 このページでは、契約前に確認すべき5点を整理します。
あわせて、返金保証が実際にどう運用されているかを自社の記録から公開します。 返金申請90件の処理実態(2023年1月〜2025年8月)、 審査記録61件で判断材料になった項目、 返金条件に関する相談15件と適用可否の基準の3点です。 データソース・集計期間・件数はすべて各表の近くに明記しました。 保証条件を他社と比較する際は、規約の文面だけでなく「請求されたときに何が起きるか」まで確認してください。
この記事の立場:当社は2010年のサービス開始当初から返金保証を提供しています。 当然、返金保証を肯定的に扱う立場です。そのうえで、 返金保証があってもリスクはゼロにならないという点も明記しています。
順位保証と返金保証は違う
混同されやすいので、先に区別しておきます。
| 順位保証 | 返金保証 | |
|---|---|---|
| 約束の内容 | 必ず上位表示する | 達成できなければ費用を返す |
| 前提 | 達成できることが前提 | 達成できない可能性が前提 |
| 実現可能性 | 原理的に確約不能 | 取り決めとして成立する |
| 発注側のリスク | 未達時の規定がなければ全損 | 金銭的損失を限定できる |
「必ず1位にします」と断言する業者は、その時点で信用に値しません。 検索順位は競合の動きとGoogleのアルゴリズム更新に左右されるため、確約は不可能です。 Google自身も、順位を保証する業者には注意するよう案内しています。
誠実な形は「確約はできません。ただし達成できなかった場合はこうします」という提示です。 SEO会社の選び方はこちらで詳しく解説しています。
条件の読み方・5つの確認点
1. 「成果」の定義に数字が入っているか
「上位表示できなかった場合」の「上位」とは何位か。1位か、3位以内か、1ページ目(10位以内)か。
数字が書かれていない保証は、事実上どうとでも解釈できます。 「11位でも上位と言えなくはない」という主張を、契約書上で否定できません。
2. 計測条件が明示されているか
検索順位は、検索した地域・ログイン状態・過去の検索履歴によって変わります。 同じキーワードでも、あなたのスマートフォンと業者のPCで違う順位が出ます。
次の3点が定められているか確認してください。
- 検索環境——ログアウト状態か、地域設定はどこか
- 計測ツール——第三者ツールか、自社集計か
- 判定のタイミング——特定日の1回か、一定期間の平均か
「一定期間の平均」のほうが発注側に有利です。 特定日の1回だけで判定する場合、たまたまその日に上位だったという運の要素が入ります。 逆に業者側から見れば、変動の大きい日を避けて報告することも可能になります。
3. 返金の対象範囲
これが最も差の出る項目です。支払った金額のうち、何が返るのか。
| 費目 | 返金対象になるか |
|---|---|
| SEO対策料金 | 対象になることが多い |
| 事務手数料・管理費 | 対象外のことが多い |
| 初期費用 | 対象外のことが多い |
| 記事制作費 | ほぼ対象外(成果物が残るため) |
「全額返金」と書かれていても、それがどの費目の全額なのかを確認してください。
4. 申請期限と手続き
契約終了後、いつまでに申請すれば返金されるのか。手続きは何が必要か。
「契約終了後30日以内に書面で申請」といった期限が設けられていることがあります。 期限を過ぎると請求できません。契約時にカレンダーに入れておくべき項目です。
5. 除外事由
返金の対象外となる条件です。以下は一般に妥当な除外事由ですが、内容は必ず読んでください。
- お客様側でサイトを大幅に変更・移転した場合
- サイトが長期間停止していた場合
- お客様側で別のSEO業者と重複契約していた場合
- 指定した施策の実施をお客様側が拒否した場合
- Googleのガイドライン違反がお客様側の行為に起因する場合
要注意な除外事由:「Googleのアルゴリズム変更による場合を除く」という条項。 アルゴリズムは常に更新されているため、 この一文があると事実上どんな場合でも除外できてしまいます。 入っている場合は、適用範囲を具体的に確認してください。
返金保証でも消えないリスク
返金保証は万能ではありません。以下は保証があっても残るリスクです。
- 時間は戻らない——12ヶ月分の費用が返っても、その期間に得られたはずの集客機会は戻りません
- 返金対象外の費目——事務手数料・初期費用が対象外なら、その分は損失です
- 会社が存続しているとは限らない——返金請求時に事業者が消えていれば、規定があっても回収できません
- スパム施策による評価低下——費用は返っても、サイトが受けたマイナス評価は残ります
とくに3つ目は、格安SEOで実際に多いトラブルです。 返金保証の実効性は、その会社が返金請求時まで存続しているかにかかっています。 事業の継続年数を確認する意味は、ここにもあります。
なぜ多くのSEO会社は返金保証をしないのか
返金保証を提供している会社は少数派です。理由は3つあります。
1. 事業リスクが大きい
施策を実行しても順位が上がらないことは実際にあります。 その場合、人件費をかけたうえに売上がゼロになります。 返金保証は、成果が出ない案件のコストを自社で全額かぶるという意味です。
2. 対象キーワードを絞らないと成立しない
どんなキーワードでも受ける会社は、返金保証を付けられません。 「SEO」のような全国規模の単一キーワードを受けてしまえば、返金が常態化します。
逆に言えば、返金保証を提供できるのは、対象範囲を限定しているサービスです。 「何でも対応します」かつ「返金保証あり」は、両立が難しい組み合わせです。
3. 判定基準を作る手間がかかる
成果の定義、計測条件、除外事由を文書化し、 トラブルなく運用するには相応の設計が必要です。 保証を付けないほうが、事業としては単純に楽です。
当社の返金保証
参考として、当社の条件を記載します。ご自身が検討している他社と比較する際の材料としてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開始時期 | 2010年のサービス開始当初から |
| 成果の定義 | Yahoo! JAPAN・Google・Bing のいずれかで10位以内 |
| 判定期間 | ご利用後1年間 |
| 判定条件 | 当社が毎週お送りする順位レポートで一度も10位以内がなかった場合 |
| 計測の根拠 | 当社が定期的に報告する順位 |
| 返金額 | SEO対策料金の全額 + その1%を上乗せ |
| 返金対象の費目 | SEO対策料金(月額3,000円分) |
| 対象外の費目 | 事務料金(月額2,000円分) |
| 返金時期 | 契約終了月の翌々月末 |
| 対象キーワード | 地域名を含む複合キーワードのみ |
除外事由(この場合は返金されません)
- 途中解約をされた場合
- 対策期間中にキーワードを変更した場合
- 当社からの対策指示に応じなかった場合、または当社への返答が1ヶ月以上ない場合
- お客様のご意向で対策の一部または全部を中止した場合
- 対策しているサイトが閉鎖、またはアクセス不能になった場合
- お支払いに遅延が生じている場合(口座振替が正常に処理されない場合を含む)
2つ目の項目にご注意ください。 当社はキーワード変更を無料で受け付けていますが、 変更した場合、その契約期間の返金保証は対象外になります。 変更前のキーワードでの成果を判定できなくなるためです。
つまり「キーワードを柔軟に変えられる自由」と「返金保証」は、どちらかを選ぶ関係にあります。 当初のキーワードで勝負を見届けるなら保証が効き、途中で戦略を変えるなら保証は外れます。 申し込み時にどちらを重視するかをお決めください。ご相談いただければ判断材料をお示しします。
「全額返金」の範囲も正直に書いておきます。 返金対象は月額5,000円のうちSEO対策料金3,000円分で、事務料金2,000円分は対象外です。 事務料金はレポート作成・経理業務など実際に発生している作業への対価のためです。 1年分なら36,000円+1%が返金額になります。 詳細な条件は利用規約 第8条をご確認ください。
返金保証の運用実態|請求されたらどうなるか
ここまでは「条件をどう読むか」の話でした。ここからは、 実際に返金を請求されたとき当社が何をしているかを、社内の記録から公開します。 返金保証の実効性は規約の文面ではなく、請求が来たあとの処理にあらわれるためです。
データソース:返金申請フォーム+審査記録(kintone)+返金実行データ(会計システム、匿名化)/ 集計期間:2023年1月1日〜2025年8月31日(2年8ヶ月)/ サンプル数:返金申請90件
| 項目 | 件数 | 割合 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 契約社数(期間内の新規契約) | 2,403社 | — | 母数 |
| 返金申請 | 90件 | 3.7% | 契約社数に対する申請率 |
| 返金適用(返金を実行) | 54件 | 60.0% | SEO対策料金3,000円/月分+1%を返金。事務料金2,000円/月分は対象外 |
| 返金不適用(条件外) | 22件 | 24.4% | 規約第8条の除外事由に該当 |
| 審査中・保留 | 14件 | 15.6% | 集計時点で判断材料を確認中 |
読み取れることを3つに整理します。
- 申請の6割(60.0%・54件)に返金しています。「保証はあるが実際には払わない」という運用ではありません。 返金額はSEO対策料金の全額に1%を上乗せした金額です
- 不適用は24.4%(22件)。その理由は後述しますが、大半は当社の裁量ではなく、 規約に書いてある除外事由に機械的に該当したケースです
- 審査中・保留が15.6%(14件)残っています。施策の実施状況やサイトの稼働状況の確認に時間がかかる案件があるためで、 集計時点で結論が出ていないものをそのまま計上しています
この数字の読み方に、ひとつ注意があります。 申請率が3.7%だからといって、残り96.3%が上位表示できたという意味ではありません。 返金保証は「1年間の週次レポートで一度も10位以内がなかった場合」に請求できる仕組みですが、 請求そのものをしないお客様もいます。手続きを知らなかった、途中解約した、 申請期間を過ぎた、といった理由が混ざるためです。 申請率から成果の割合を逆算することはできません。当社もその主張はしません。
返金額は実際にいくらになるのか
相談を受けていて最も誤解が多いのがこの点です。「全額返金」という言葉から 支払った金額がまるごと戻ると受け取られることがありますが、戻るのはSEO対策料金の部分だけです。 1キーワードを12ヶ月ご利用いただいた場合の計算を、実際の内訳で示します。
| 項目 | 金額 | 返金対象か |
|---|---|---|
| お支払い総額(5,000円×12ヶ月) | 60,000円 | — |
| うちSEO対策料金(3,000円×12ヶ月) | 36,000円 | 対象 |
| うち事務料金(2,000円×12ヶ月) | 24,000円 | 対象外 |
| 上乗せ分(SEO対策料金の1%) | +360円 | 対象 |
| 返金額の合計 | 36,360円 | — |
| お手元に戻らない金額 | 23,640円 | 事務料金相当 |
事務料金2,000円分は、週次の順位レポート作成・請求処理・問い合わせ対応など、 成果が出たかどうかにかかわらず実際に発生している作業への対価のため対象外にしています。 この線引きを申し込み前に書いておかないと、返金時に必ずもめます。 他社を検討される場合も、「全額」がどの費目の全額を指しているかを必ず確認してください。
振込のタイミングは契約終了月の翌々月末です。月次の会計処理と口座振替の照合を挟むため、 契約終了の翌月ではなく翌々月になります。この期日も規約に明記しています。
返金が適用されなかった22件の理由
不適用の内訳です。当社側の判断で断ったものではなく、規約第8条の除外事由に該当したものを分類しています。
| 理由 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 契約期間内に施策を実施していない | 9件 | 40.9% |
| 対象外キーワード(地域名を含む複合キーワードでない) | 6件 | 27.3% |
| サイト自体が未公開・未完成 | 4件 | 18.2% |
| その他(重複契約等) | 2件 | 9.1% |
| キーワードを変更した契約期間(保証対象外) | 1件 | 4.5% |
それぞれ、実務では次のような状況です。
- 施策未実施(9件・40.9%)——最も多い理由です。当社のSEOは、 当社側の作業とお客様側でのサイト修正の両方で成り立っています。 当社からお送りした修正指示に着手されないまま1年が経過した場合、 施策を実施していない状態での判定になるため対象外になります。 「返答が1ヶ月以上ない場合」も規約上の除外事由です
- 対象外キーワード(6件・27.3%)——当社の返金保証は 地域名を含む複合キーワードのみが対象です。 「弁護士」「リフォーム」のような全国規模の単一キーワードは、ご契約自体はできても保証の対象外になります。 申し込み時にお伝えしていますが、契約から1年経ってこの点が問題になるケースがまだ残っています
- サイト未公開・未完成(4件・18.2%)——対策対象のサイトが公開されていない、 制作途中のまま止まっている、途中で閉鎖された、という状態です。 検索エンジンに評価される対象が存在しないため、施策の前提が崩れています
- 重複契約等(2件・9.1%)——同一サイト・同一キーワードで他社とも契約されていたケースなどです。 どちらの施策の結果かを判定できないため個別に判断しています
- キーワード変更(1件・4.5%)——対策期間中にキーワードを変更された契約期間は保証対象外です。 当社はキーワード変更を無料で受け付けていますが、変更前のキーワードでの1年間の判定が成立しなくなるためです
不適用22件のうち19件(86.4%)は、申し込み前とご契約直後の確認で防げます。 具体的には、①対策キーワードが地域名を含む複合キーワードになっているか、 ②対策するサイトが公開済みか、③当社からの修正指示に対応できる体制があるか、の3点です。 申し込みフォームやお電話でご相談いただければ、この3点はその場で確認できます。 返金してもらうより、返金が要らない状態で1年を終えるほうが、双方にとって望ましい結果です。
返金保証の審査プロセス|実際にどう判断しているか
返金保証で最も不透明になりやすいのが審査です。 「審査の結果、対象外でした」の一言で終わらせることもできてしまうため、 当社が何を見て、どういう順序で判断しているかを公開します。
データソース:返金審査基準書、実際の審査会議の論点整理/ 集計期間:2023年1月16日〜2025年8月31日/ サンプル数:審査記録61件
審査は6つの手順で進みます
- 申請の受付——申請内容と契約情報(対象キーワード・契約期間・サイトURL)を照合します
- 順位レポートの全期間照合——週次でお送りしている順位レポートを契約期間分すべて確認し、 Yahoo! JAPAN・Google・Bingのいずれかで10位以内に入った週が一度もないかを確かめます。 ここが返金可否の中心的な判定です
- 施策の実施状況の確認——当社側の作業記録と、お客様側での修正対応の履歴を突き合わせます
- キーワードの適合性の確認——対象キーワードが地域名を含む複合キーワードかを確認します
- サイトの状態と除外事由の確認——サイトが稼働していたか、途中解約・キーワード変更・ 支払遅延など規約第8条の除外事由に該当しないかを確認します
- 複数担当者での確認と決定——審査基準書に照らし、担当者ひとりの判断で完結しない形で結論を出します。 返金と決定した案件は会計処理に回り、契約終了月の翌々月末にお振り込みします
審査で実際に判断材料になった項目(61件)
審査記録61件で、実際に可否の分かれ目になった項目の内訳です。
| 判断材料 | 件数 | 構成比 | 実務上の位置づけ |
|---|---|---|---|
| 施策の実施状況(実施されていない) | 24件 | 39.3% | 不適用の主因 |
| キーワードの適合性(対象外) | 15件 | 24.6% | 地域名を含む複合キーワードでない |
| サイトの状態(未公開等) | 12件 | 19.7% | 施策の前提が崩れている |
| その他(重複契約等) | 9件 | 14.8% | 個別判断 |
| キーワードを変更した契約期間 | 1件 | 1.6% | 利用規約 第8条 |
4割近く(39.3%)が「施策の実施状況」で決まっています。 ここは他社の返金保証と比べたときに、最も見落とされやすい部分です。 月額5,000円のサービスは当社が一方的に作業を代行する形ではなく、 当社の指示にお客様側が対応することを前提に組み立てています。 タイトルタグの修正、ページの追加、指定した内部リンクの設置といった作業が動かないままだと、 施策が実施されていない状態のまま1年が経過します。
逆に言えば、審査で見ているのは「順位が上がったかどうか」だけではないということです。 順位レポートの照合が判定の中心にあり、そのうえで 「施策が実施できる状態にあったか」を確認しています。 この二段構えを申し込み前に理解しておくと、返金請求の段階での認識の食い違いを避けられます。
2つの表で母数が違う理由を書いておきます。 前節の返金申請は90件(申請ベース・2023年1月1日〜)、 本節の審査記録は61件(審査記録ベース・2023年1月16日〜)で、 集計の単位と開始日が異なります。同じ母集団を2通りに分けたものではないため、 表をまたいだ足し算・引き算はできません。当社側で数字を大きく見せるための操作はしていませんが、 比較する際は各表の定義を確認してください。
なぜ複数担当者で確認するのか
返金審査は、判定する側が支払う側でもあるという構造的な利益相反を抱えています。 担当者ひとりの裁量で「対象外」と結論づけられる運用にしてしまえば、 規約に何を書いていても保証は骨抜きになります。
そのため当社は、判断材料を審査基準書の項目に落とし込み、 順位レポート・作業記録・契約情報という後から検証できる記録だけを根拠にしています。 「印象として施策に協力的でなかった」といった主観は判断材料にしません。 お客様から根拠の説明を求められた場合も、この記録に沿ってご説明できる状態にしています。
他社の返金保証を検討される際は、「誰が」「何を根拠に」判定するのかを聞いてみてください。 ここに答えられない場合、返金条件が細かく書かれていても運用では機能しない可能性があります。
返金条件の相談TOP8と適用可否の基準
契約前後にいただく、返金保証そのものに関するご相談の記録です。 実際にどこが分かりにくいのかは、当社が説明しきれていない箇所でもあります。 質問と回答をそのまま公開します。
データソース:返金保証条件の確認・交渉履歴/ 集計期間:2023年1月16日〜2025年8月31日/ サンプル数:15件(1件1質問で分類)
| 順位 | 相談内容 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 1 | どんな場合に返金されますか | 4件 | 26.7% |
| 2 | 返金までにどれくらいかかりますか | 3件 | 20.0% |
| 3 | 契約期間中でも返金対象ですか | 3件 | 20.0% |
| 4 | 返金条件の例外はありますか(キーワード変更時など) | 3件 | 20.0% |
| 5 | 返金後の再契約はできますか | 2件 | 13.3% |
※ 15件を分類したところ、相談は上記の5類型に集約されました。 8類型に分かれるほど質問は分散していません。件数の少ない類型を無理に切り出すと 実態と合わないため、集約された5類型をそのまま掲載しています。
1. どんな場合に返金されますか(4件・26.7%)
最も多い質問です。回答は「ご利用後1年間、当社が毎週お送りする順位レポートで、 Yahoo! JAPAN・Google・Bingのいずれでも一度も10位以内に入らなかった場合」です。 ポイントは2つあります。
- 判定は3つの検索エンジンのいずれか——3つすべてで10位以内が必要なのではなく、 どれか1つでも10位以内に入れば達成扱いになります。お客様にとっては不利な条件ですが、 条件として明記してあります
- 「一度も」入らなかった場合——1年間の週次レポートで1回でも10位以内に入れば、返金対象外です。 良いことばかりではない条件として、この点も先に申し上げています
2. 返金までにどれくらいかかりますか(3件・20.0%)
契約終了月の翌々月末にお振り込みします。契約終了の直後ではありません。 順位レポートの全期間照合、施策実施状況の確認、複数担当者での確認という審査を経たうえで、 月次の会計処理に乗せるためです。 返金までの期日が規約に書かれていない会社は、この点を必ず確認してください。 期日が定められていなければ、請求しても支払われない状態が続きます。
3. 契約期間中でも返金対象ですか(3件・20.0%)
対象になりません。判定期間が「ご利用後1年間」であるため、 期間の途中では「一度も10位以内に入らなかった」という判定自体が成立しないためです。 半年時点で順位が動いていなくても、残りの半年で10位以内に入れば返金対象外になります。
さらに注意が必要なのは、途中解約された場合は返金保証の対象外になる点です。 「成果が出ないので解約して、あわせて返金してほしい」というご要望はいただきますが、 途中解約は規約第8条の除外事由に該当します。 解約を検討される前に、返金保証を使うのかどうかをご相談ください。 順序を間違えると保証を受けられなくなります。
4. 返金条件の例外はありますか(3件・20.0%)
あります。最も影響が大きいのがキーワード変更です。 当社はキーワード変更を無料で受け付けていますが、 変更した契約期間はその期間の返金保証の対象外になります(利用規約 第8条)。 変更前のキーワードでの1年間の判定が成立しなくなるためです。
実際、審査記録61件のうち1件(1.6%)、返金不適用22件のうち1件(4.5%)が この理由に該当しています。件数としては多くありませんが、 該当すると保証がまるごと外れるため、影響の大きさは件数と比例しません。
キーワード変更と返金保証は、どちらかを選ぶ関係にあります。 当初のキーワードで1年間見届けるなら保証が効き、途中で戦略を変えるなら保証は外れます。 どちらが正解ということはなく、目的次第です。 検索需要そのものが小さいキーワードだと分かった場合は、 保証を捨ててでも変更したほうが事業上は合理的なこともあります。 判断に迷われる場合は、変更前にご相談ください。当社側の記録から判断材料をお示しします。
このほかの除外事由は、途中解約、当社からの対策指示に応じていただけない場合または返答が1ヶ月以上ない場合、 お客様のご意向で対策を中止した場合、サイトの閉鎖・アクセス不能、お支払いの遅延です。 すべて利用規約 第8条に全文を公開しています。
5. 返金後の再契約はできますか(2件・13.3%)
再契約を禁じる規定は利用規約にありません。ただし、 返金に至った案件は「1年間かけて10位以内に一度も入らなかった」案件です。 同じキーワード・同じサイトの状態で再契約しても、同じ結果になる可能性があります。
そのため実務上は、再契約の前に前回の記録を一緒に確認させていただいています。 キーワードの検索需要、競合サイトの状況、施策が実施できなかった原因のどれに当たるかを整理し、 条件を変えずに再契約するのはおすすめしていません。 当社のサービスが向かないケースだと判断した場合は、その旨をお伝えします。
適用可否の早見表
ここまでの内容を、ケース別に整理します。ご自身の状況がどこに当たるかを確認してください。
| 状況 | 適用 | 根拠 |
|---|---|---|
| 1年間の週次レポートで一度も10位以内がなく、施策も実施していた | 対象 | 保証の本則 |
| 1年間のうち1回でも10位以内に入った | 対象外 | 達成扱いになる |
| 契約期間の途中で判定してほしい | 対象外 | 判定期間は1年間 |
| 途中解約した | 対象外 | 除外事由 |
| 対策期間中にキーワードを変更した | 対象外 | 除外事由(第8条) |
| 対策指示に対応しなかった/返答が1ヶ月以上ない | 対象外 | 施策未実施 |
| 対象キーワードが地域名を含む複合キーワードでない | 対象外 | 保証の対象範囲外 |
| サイトが未公開・閉鎖・アクセス不能だった | 対象外 | 施策の前提が成立しない |
| お支払いに遅延がある | 対象外 | 除外事由 |
| 同一キーワードで他社とも契約していた | 個別判断 | 成果の帰属を判定できないため |
相談15件のうち、契約後に条件を知って困られたケースが含まれています。 返金保証は、請求する段階ではなく申し込む段階で条件を確認しておく種類の仕組みです。 当社の条件は利用規約 第8条に全文を公開していますので、 申し込み前にお読みください。読んだうえでの疑問は、お電話でもフォームでもお答えします。
保証条件の読み方——5つの数字を確認する
「上位表示できなければ返金」という文言だけでは何も分かりません。 次の5つの数字が書かれていて、はじめて保証として機能します。
| 確認する数字 | 書かれていない場合 | 当社の場合 |
|---|---|---|
| 何位以内か | 「上位」の定義が業者側の裁量になる | 10位以内 |
| どの期間で判定するか | 1日でも入れば達成、という運用になり得る | 1年間の週次レポート |
| 何回入れば達成か | 同上 | 1度も入らなかった場合に返金 |
| いくら返るか | 一部だけ返して「返金した」とされる | SEO対策料金の全額+1% |
| いつ返るか | 請求しても支払われない | 契約終了月の翌々月末 |
当社の条件も、良いことばかりではありません。 「1年間で1度も10位以内に入らなかった場合」という条件は、 裏を返せば1回でも10位に入れば返金対象外ということです。 さらに、対策期間中にキーワードを変更すると、その契約期間の保証は対象外になります。 条件は利用規約 第8条に全文を公開しています。 良い面だけを説明する会社より、この文書を読ませてくれる会社を選んでください。
保証として機能しない書き方の例
実際に見かける、機能しない保証の書き方です。
- 「順位が上がらなければ費用は発生しません」だけ。順位の定義も期間もない
- 「返金」ではなく「翌月無料」。払った分は戻りません
- 返金額が「相当額」「一部」。金額が確定していない
- 対象キーワードが契約書にない。取りやすい語で達成扱いにできる
- 判定に使う検索エンジンが不明。どこで測ったかで結果が変わる
- 規約が契約後にしか読めない。比較検討の段階で条件が分からない
- 解約時のみ適用。継続すると永久に受け取れない
なぜ返金保証をつけるSEO会社が少ないのか
構造的な理由があります。返金保証は、業者側にとって明確に不利な仕組みです。
- 対象キーワードを固定しなければならない。取りやすい語に逃げられなくなります
- 成果を数字で判定される。「順位以外の価値も提供した」という説明が通用しません
- 返金原資を持つ必要がある。資金繰りに余裕がなければ約束できません
- 長期の契約が前提になる。1年分の判定が必要で、短期の売り切りができません
逆に言えば、返金保証を明文化している会社は、これらを引き受けているということです。 保証の有無そのものより、条件を公開しているかどうかを見てください。
実際にどこまで順位が上がるのかは34キーワードの実測データで公開しています。 1位到達は18%——保証を出している当社でも、8割以上は1位を取れていません。 この数字を隠さないことが、保証と同じくらい重要だと考えています。
よくある質問
返金保証があれば、契約して損はないということですか?
そうとは言えません。返金されるのは費用であり、その期間に得られたはずの集客機会は戻りません。また返金対象外の費目があれば、その分は損失になります。リスクをゼロにする仕組みではなく、金銭的損失を限定する仕組みと理解してください。
返金保証があるのに、なぜ12ヶ月契約なのですか?
SEOは効果が出るまでに時間を要するためです。1〜3ヶ月では施策の効果を判定できず、返金保証の判定自体が成立しません。返金保証と一定期間の契約はセットの仕組みです。逆に「1ヶ月から可能」かつ「返金保証あり」を掲げている場合、どちらかが実質的に機能していない可能性があります。
実際に返金された事例はありますか?
あります。2023年1月〜2025年8月の2年8ヶ月で90件の返金申請を受け、うち54件(60.0%)に返金を実行しました。個別のお客様の情報は公開できませんが、上位表示を達成できず返金した案件は存在します。返金が一度も発生していないと主張する会社があれば、その根拠を確認してください。すべての案件で成功することは現実的ではありません。内訳は返金保証の運用実態に掲載しています。
他社の返金保証と比較する方法はありますか?
次の5点を並べて比べてください。金額ではなく条件で比較します。
- 「上位表示」の定義(何位か)
- 計測条件(環境・ツール・判定タイミング)
- 返金対象の費目
- 申請期限と手続き
- 除外事由(特に「アルゴリズム変更を除く」の有無)
これらが契約書または利用規約に明記されていない場合、その保証は宣伝文句にすぎません。
返金保証はどれくらいの割合で請求されていますか?
2023年1月〜2025年8月の新規契約2,403社に対し、返金申請は90件でした。契約社数の3.7%にあたります。内訳は返金適用54件(申請の60.0%)、条件外で不適用22件(24.4%)、集計時点で審査中・保留14件(15.6%)です。
ただし申請率の低さから上位表示の達成割合を逆算することはできません。手続きを知らなかった、途中解約した、といった理由で請求されないケースが混ざるためです。
返金が適用されなかったのはどんなケースですか?
不適用22件の内訳は、契約期間内に施策を実施していない9件(40.9%)、対象外キーワード(地域名を含む複合キーワードでない)6件(27.3%)、サイト自体が未公開・未完成4件(18.2%)、重複契約等その他2件(9.1%)、キーワードを変更した契約期間1件(4.5%)です。
このうち19件(86.4%)は、申し込み前とご契約直後の確認で防げる事由です。対策キーワードの形、サイトが公開済みか、修正指示に対応できる体制があるかの3点をご相談ください。
返金の審査はどのように行われていますか?
審査基準書に沿って、担当者ひとりの判断で完結しない形で確認しています。判定の中心は週次でお送りしている順位レポートの全期間照合です。
2023年1月〜2025年8月の審査記録61件で判断材料になった項目は、施策の実施状況24件(39.3%)、キーワードの適合性15件(24.6%)、サイトの状態12件(19.7%)、重複契約等その他9件(14.8%)、キーワードを変更した契約期間1件(1.6%)でした。詳細は返金保証の審査プロセスをご覧ください。
返金までにどれくらいの期間がかかりますか?
契約終了月の翌々月末にお振り込みします。返金保証に関する相談15件のうち3件(20.0%)がこの質問で、「どんな場合に返金されるか」(4件・26.7%)に次いで多い相談です。返金額はSEO対策料金(月額3,000円分)の全額に1%を上乗せした金額で、事務料金(月額2,000円分)は対象外です。1キーワード12ヶ月なら36,360円が返金額になります。
SEOの返金保証は信用できますか?
保証があること自体より、条件が文書化されているかで判断してください。「成果」の定義、計測条件、返金対象の範囲、申請期限、除外事由の5点が契約書または利用規約に明記されていれば、実効性のある保証です。逆にこれらが曖昧なら、保証は宣伝文句にすぎません。
返金保証があれば、リスクはゼロですか?
ゼロにはなりません。返金されるのは費用であり、その期間に得られたはずの集客機会は戻りません。また、返金対象が「SEO対策料金のみ」で事務手数料や初期費用が対象外の場合もあります。金銭的損失を限定する仕組みと理解してください。
順位保証と返金保証は同じものですか?
違います。順位保証は「必ず上位表示する」という約束で、検索順位は外部要因に左右されるため原理的に確約できません。返金保証は「達成できなかった場合に費用を返す」という取り決めであり、達成できない可能性を前提としています。
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1キーワード月額5,000円(税抜)。対象は地域名を含む複合キーワードです。
条件はすべて利用規約に明記し、返金申請90件のうち54件に実際に返金しています(2023年1月〜2025年8月)。