SEOの返金保証とは?条件の読み方と5つの注意点
SEO対策における返金保証とは、契約期間内に上位表示を達成できなかった場合に、 支払った費用を返す取り決めのことです。
ただし「返金保証あり」と書かれていても、実効性はまちまちです。 保証があるかどうかより、条件が文書化されているかで判断してください。 このページでは、契約前に確認すべき5点を整理します。
この記事の立場:当社は2010年のサービス開始当初から返金保証を提供しています。 当然、返金保証を肯定的に扱う立場です。そのうえで、 返金保証があってもリスクはゼロにならないという点も明記しています。
順位保証と返金保証は違う
混同されやすいので、先に区別しておきます。
| 順位保証 | 返金保証 | |
|---|---|---|
| 約束の内容 | 必ず上位表示する | 達成できなければ費用を返す |
| 前提 | 達成できることが前提 | 達成できない可能性が前提 |
| 実現可能性 | 原理的に確約不能 | 取り決めとして成立する |
| 発注側のリスク | 未達時の規定がなければ全損 | 金銭的損失を限定できる |
「必ず1位にします」と断言する業者は、その時点で信用に値しません。 検索順位は競合の動きとGoogleのアルゴリズム更新に左右されるため、確約は不可能です。 Google自身も、順位を保証する業者には注意するよう案内しています。
誠実な形は「確約はできません。ただし達成できなかった場合はこうします」という提示です。 SEO会社の選び方はこちらで詳しく解説しています。
条件の読み方・5つの確認点
1. 「成果」の定義に数字が入っているか
「上位表示できなかった場合」の「上位」とは何位か。1位か、3位以内か、1ページ目(10位以内)か。
数字が書かれていない保証は、事実上どうとでも解釈できます。 「11位でも上位と言えなくはない」という主張を、契約書上で否定できません。
2. 計測条件が明示されているか
検索順位は、検索した地域・ログイン状態・過去の検索履歴によって変わります。 同じキーワードでも、あなたのスマートフォンと業者のPCで違う順位が出ます。
次の3点が定められているか確認してください。
- 検索環境——ログアウト状態か、地域設定はどこか
- 計測ツール——第三者ツールか、自社集計か
- 判定のタイミング——特定日の1回か、一定期間の平均か
「一定期間の平均」のほうが発注側に有利です。 特定日の1回だけで判定する場合、たまたまその日に上位だったという運の要素が入ります。 逆に業者側から見れば、変動の大きい日を避けて報告することも可能になります。
3. 返金の対象範囲
これが最も差の出る項目です。支払った金額のうち、何が返るのか。
| 費目 | 返金対象になるか |
|---|---|
| SEO対策料金 | 対象になることが多い |
| 事務手数料・管理費 | 対象外のことが多い |
| 初期費用 | 対象外のことが多い |
| 記事制作費 | ほぼ対象外(成果物が残るため) |
「全額返金」と書かれていても、それがどの費目の全額なのかを確認してください。
4. 申請期限と手続き
契約終了後、いつまでに申請すれば返金されるのか。手続きは何が必要か。
「契約終了後30日以内に書面で申請」といった期限が設けられていることがあります。 期限を過ぎると請求できません。契約時にカレンダーに入れておくべき項目です。
5. 除外事由
返金の対象外となる条件です。以下は一般に妥当な除外事由ですが、内容は必ず読んでください。
- お客様側でサイトを大幅に変更・移転した場合
- サイトが長期間停止していた場合
- お客様側で別のSEO業者と重複契約していた場合
- 指定した施策の実施をお客様側が拒否した場合
- Googleのガイドライン違反がお客様側の行為に起因する場合
要注意な除外事由:「Googleのアルゴリズム変更による場合を除く」という条項。 アルゴリズムは常に更新されているため、 この一文があると事実上どんな場合でも除外できてしまいます。 入っている場合は、適用範囲を具体的に確認してください。
返金保証でも消えないリスク
返金保証は万能ではありません。以下は保証があっても残るリスクです。
- 時間は戻らない——12ヶ月分の費用が返っても、その期間に得られたはずの集客機会は戻りません
- 返金対象外の費目——事務手数料・初期費用が対象外なら、その分は損失です
- 会社が存続しているとは限らない——返金請求時に事業者が消えていれば、規定があっても回収できません
- スパム施策による評価低下——費用は返っても、サイトが受けたマイナス評価は残ります
とくに3つ目は、格安SEOで実際に多いトラブルです。 返金保証の実効性は、その会社が返金請求時まで存続しているかにかかっています。 事業の継続年数を確認する意味は、ここにもあります。
なぜ多くのSEO会社は返金保証をしないのか
返金保証を提供している会社は少数派です。理由は3つあります。
1. 事業リスクが大きい
施策を実行しても順位が上がらないことは実際にあります。 その場合、人件費をかけたうえに売上がゼロになります。 返金保証は、成果が出ない案件のコストを自社で全額かぶるという意味です。
2. 対象キーワードを絞らないと成立しない
どんなキーワードでも受ける会社は、返金保証を付けられません。 「SEO」のような全国規模の単一キーワードを受けてしまえば、返金が常態化します。
逆に言えば、返金保証を提供できるのは、対象範囲を限定しているサービスです。 「何でも対応します」かつ「返金保証あり」は、両立が難しい組み合わせです。
3. 判定基準を作る手間がかかる
成果の定義、計測条件、除外事由を文書化し、 トラブルなく運用するには相応の設計が必要です。 保証を付けないほうが、事業としては単純に楽です。
当社の返金保証
参考として、当社の条件を記載します。ご自身が検討している他社と比較する際の材料としてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開始時期 | 2010年のサービス開始当初から |
| 成果の定義 | Yahoo! JAPAN・Google・Bing のいずれかで10位以内 |
| 判定期間 | ご利用後1年間 |
| 判定条件 | 当社が毎週お送りする順位レポートで一度も10位以内がなかった場合 |
| 計測の根拠 | 当社が定期的に報告する順位 |
| 返金額 | SEO対策料金の全額 + その1%を上乗せ |
| 返金対象の費目 | SEO対策料金(月額3,000円分) |
| 対象外の費目 | 事務料金(月額2,000円分) |
| 返金時期 | 契約終了月の翌々月末 |
| 対象キーワード | 地域名を含む複合キーワードのみ |
除外事由(この場合は返金されません)
- 途中解約をされた場合
- 対策期間中にキーワードを変更した場合
- 当社からの対策指示に応じなかった場合、または当社への返答が1ヶ月以上ない場合
- お客様のご意向で対策の一部または全部を中止した場合
- 対策しているサイトが閉鎖、またはアクセス不能になった場合
- お支払いに遅延が生じている場合(口座振替が正常に処理されない場合を含む)
2つ目の項目にご注意ください。 当社はキーワード変更を無料で受け付けていますが、 変更した場合、その契約期間の返金保証は対象外になります。 変更前のキーワードでの成果を判定できなくなるためです。
つまり「キーワードを柔軟に変えられる自由」と「返金保証」は、どちらかを選ぶ関係にあります。 当初のキーワードで勝負を見届けるなら保証が効き、途中で戦略を変えるなら保証は外れます。 申し込み時にどちらを重視するかをお決めください。ご相談いただければ判断材料をお示しします。
「全額返金」の範囲も正直に書いておきます。 返金対象は月額5,000円のうちSEO対策料金3,000円分で、事務料金2,000円分は対象外です。 事務料金はレポート作成・経理業務など実際に発生している作業への対価のためです。 1年分なら36,000円+1%が返金額になります。 詳細な条件は利用規約 第8条をご確認ください。
よくある質問
返金保証があれば、契約して損はないということですか?
そうとは言えません。返金されるのは費用であり、その期間に得られたはずの集客機会は戻りません。また返金対象外の費目があれば、その分は損失になります。リスクをゼロにする仕組みではなく、金銭的損失を限定する仕組みと理解してください。
返金保証があるのに、なぜ12ヶ月契約なのですか?
SEOは効果が出るまでに時間を要するためです。1〜3ヶ月では施策の効果を判定できず、返金保証の判定自体が成立しません。返金保証と一定期間の契約はセットの仕組みです。逆に「1ヶ月から可能」かつ「返金保証あり」を掲げている場合、どちらかが実質的に機能していない可能性があります。
実際に返金された事例はありますか?
あります。個別のお客様の情報は公開できませんが、上位表示を達成できず返金した案件は存在します。返金が一度も発生していないと主張する会社があれば、その根拠を確認してください。すべての案件で成功することは現実的ではありません。
他社の返金保証と比較する方法はありますか?
次の5点を並べて比べてください。金額ではなく条件で比較します。
- 「上位表示」の定義(何位か)
- 計測条件(環境・ツール・判定タイミング)
- 返金対象の費目
- 申請期限と手続き
- 除外事由(特に「アルゴリズム変更を除く」の有無)
これらが契約書または利用規約に明記されていない場合、その保証は宣伝文句にすぎません。
SEOの返金保証は信用できますか?
保証があること自体より、条件が文書化されているかで判断してください。「成果」の定義、計測条件、返金対象の範囲、申請期限、除外事由の5点が契約書または利用規約に明記されていれば、実効性のある保証です。逆にこれらが曖昧なら、保証は宣伝文句にすぎません。
返金保証があれば、リスクはゼロですか?
ゼロにはなりません。返金されるのは費用であり、その期間に得られたはずの集客機会は戻りません。また、返金対象が「SEO対策料金のみ」で事務手数料や初期費用が対象外の場合もあります。金銭的損失を限定する仕組みと理解してください。
順位保証と返金保証は同じものですか?
違います。順位保証は「必ず上位表示する」という約束で、検索順位は外部要因に左右されるため原理的に確約できません。返金保証は「達成できなかった場合に費用を返す」という取り決めであり、達成できない可能性を前提としています。
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1キーワード月額5,000円(税抜)。対象は地域名を含む複合キーワードです。
条件はすべて利用規約に明記しています。