飲食店のSEO対策|25位から2位の実績とキーワード戦略
飲食店の集客は、長らくグルメポータルへの掲載が中心でした。 しかし掲載料と送客手数料は毎月出ていき、他店と点数で比較され続けます。
自店サイトからの予約には、手数料がかかりません。 そこへ人を連れてくる手段がSEOとMEOです。
実績:25位 → 2位
料理ジャンル + 地域名
25位は3ページ目です。そこから2位(1ページ目の最上部付近)まで到達しています。 上位に食べログ・ぐるなびが並ぶ領域で、個店のサイトが2位に入るのは十分に大きな成果です。
飲食店が狙うべきキーワード
| 層 | 例 | 上位を占めるサイト | 勝ち目 |
|---|---|---|---|
| エリア全般 | 品川 ランチ/品川 居酒屋 | グルメポータル・まとめ記事 | 低い |
| ジャンル×地域 | イタリアン 品川/焼肉 品川 | ポータル・個店 | 中 |
| シーン×地域 | 接待 個室 品川/誕生日 サプライズ 品川/子連れ ランチ 品川 | まちまち | 高い |
| こだわり×地域 | 熟成肉 品川/日本酒 品揃え 品川/完全個室 品川 | 個店 | 非常に高い |
推奨は「シーン×地域」または「こだわり×地域」です。 理由は、ポータルがこの粒度のページを持っていないことと、 検索している人の来店意欲が非常に高いことです。 「接待 個室 品川」で検索する人は、日時も目的も決まっています。 キーワード選定の考え方はこちら。
飲食店はMEO(Googleマップ対策)の比重が特に高い
「品川 ランチ」で検索すると、多くの場合地図が最上部に表示されます。 スマートフォンではなおさらです。飲食店は全業種のなかでも、 MEOの重要度が最も高い部類に入ります。
費用をかけずに、今日からできること
- Googleビジネスプロフィールのカテゴリを正確に設定する(主カテゴリが最重要)
- メニューと価格を登録する
- 料理・店内・外観の写真を継続的に追加する
- 営業時間・定休日・臨時休業を常に最新にする
- 口コミに返信する(星の数だけでなく、返信の有無も見られています)
- 属性(個室あり/禁煙/子連れ可/テイクアウト可)をすべて埋める
これらは無料で、飲食店で最も効果が出やすい施策です。 先にこれを終えてから、サイト側のSEOに進んでください。
飲食店サイト特有の注意点
1. メニューを画像だけで載せない
メニューをPDFや画像1枚で掲載しているサイトが非常に多いのですが、 画像内の文字は検索エンジンに伝わりません。 「熟成肉」「自家製パスタ」といった料理名で検索されても、拾われないということです。
メニューはテキストで書いてください。 デザインを保ちたい場合は、画像とあわせてテキストも掲載すれば問題ありません。
2. 予約導線を明確にする
せっかく上位表示しても、電話番号や予約ボタンが見つけにくければ意味がありません。
スマートフォンではタップで発信できるリンク(tel:)を、
画面上部と下部の両方に配置してください。
3. 店舗情報の構造化データ
Restaurant 型の構造化データ(住所、営業時間、価格帯、メニューURL)を実装すると、
検索結果での表示が充実します。
AI検索の引用元として選ばれやすくもなります。
同一キーワードは1社限定です。1キーワード月額5,000円(税抜)、仮申し込みの時点で費用は発生しません。
キーワードの空きを確認する入力3ステップ・約1分飲食店が検索されるのは、どういう場面か
飲食店の検索は時間帯と目的が極端に偏ります。「今夜、4人、個室、この駅の近く」——多くの場合、検索してから1〜3時間以内に来店するか決まります。比較にかける時間はほとんどありません。
つまり、スマートフォンで、移動中に、片手で見られるかが成果を左右します。表示が遅い、電話番号がタップできない、営業時間がどこにあるか分からない——この3つだけで機会を失います。
飲食店のSEOは、グルメサイトとの併用が前提です。食べログやぐるなびを完全に置き換えることはできません。ただし「予約はグルメサイト経由、情報は自社サイトで確認」という行動は非常に多いため、自社サイトを整える意味は十分にあります。
キーワード候補の作り方
地域名との掛け合わせは1通りではありません。 同じ商圏でも、検索する人の状況によって使う言葉が変わります。 実際に候補を出すときは、次の軸で組み合わせを作ってください。
| 軸 | 組み合わせの例 | 検索する人の状況 |
|---|---|---|
| 料理ジャンル | 焼肉/寿司/イタリアン/居酒屋 + 地域名 | 食べたいものが決まっている |
| 利用シーン | 接待/個室/宴会/デート/女子会 + 地域名 | 目的が決まっている |
| 人数・条件 | 大人数/貸切/少人数/10人 + 地域名 | 人数の制約がある |
| 時間帯 | ランチ/深夜/朝食/飲み放題 + 地域名 | 時間が決まっている |
| こだわり | 個室/喫煙可/子連れ/駐車場あり + 地域名 | 外せない条件がある |
飲食は「地域名+ジャンル」だけでは食べログが強すぎます。勝ち目があるのは条件の掛け合わせです。「◯◯駅 個室 接待」のように条件が増えるほど、グルメサイトの一覧ページより自店のページのほうが的確な答えになります。
候補が出たら、実際に検索してください。 上位10件の顔ぶれを見て、同規模の事業者が3件以上いれば入る余地があります。 判断の詳しい手順はSEOキーワードの選び方にまとめています。
この分野で上位にいるのは誰か
飲食は競合構造が特殊です。同業他店より、グルメポータルが最大の競合になります。
| 競合のタイプ | 強み | 地域事業者の勝ち筋 |
|---|---|---|
| 食べログ・ぐるなび等 | 圧倒的なドメイン評価と口コミ数 | 条件を掛け合わせた検索では一覧ページより自店ページが有利になる |
| まとめ記事・地域メディア | ジャンル横断で網羅している | 個々の店の詳細情報では勝てる。写真とメニューの充実で差がつく |
| 近隣の同業店 | 条件は互角 | 自社サイトを持っていない店も多い。整備するだけで抜ける |
飲食店のSEOでよくある失敗
メニューを画像1枚で載せている
PDFや画像のメニューは検索エンジンが読めません。料理名と価格をテキストで書いてください。「◯◯ ランチ 地域名」で探す人に届きます。
営業時間・定休日が古いまま
来店してから閉まっていた、という体験は低評価の口コミに直結します。臨時休業や年末年始も必ず反映してください。
電話番号が画像になっている
スマートフォンでタップして発信できません。<a href="tel:..."> で実装してください。飲食店で最も損失の大きい実装ミスです。
SEOとあわせて効く施策
検索順位だけを上げても、問い合わせにつながらなければ意味がありません。 飲食店の場合、次の施策を並行するかどうかで結果が変わります。
- Googleビジネスプロフィール。飲食は地図枠の比重が最も大きい業種です(MEO対策)
- 写真の枚数。料理・店内・外観をそれぞれ複数枚。外観写真は「たどり着けるか」の不安を消します
- 予約導線の複線化。電話に加えてWeb予約を用意すると、営業時間外の予約を取りこぼしません
- 口コミへの返信。返信のある店は、返信のない店より選ばれます
飲食店のSEOはグルメサイトの代替ではなく補完です。予約はポータル経由でも、判断は自社サイトで行われます。25位から2位まで動いた事例も、条件を掛け合わせたキーワードで取ったものです。
飲食店が最初に直すべき3点
優先順位は明確です。①電話番号をタップで発信できるようにする、②営業時間と定休日を正確にする、③メニューを画像ではなくテキストで書く。 この3つは合計1〜2時間で終わり、しかも効果が出るのが最も早い施策です。 順位対策はそのあとで構いません。
よくあるご質問
グルメサイトをやめてもいいですか?
いきなりやめることは推奨しません。SEOは効果が出るまで数ヶ月かかるため、その間の集客が途切れます。自店サイトからの予約が安定してきた段階で、掲載プランを縮小していくのが現実的な進め方です。
SNSだけではだめですか?
SNSは「知ってもらう」のに強く、検索は「探している人に見つけてもらう」のに強い、という違いがあります。「今夜どこで食べよう」と検索している人には、SNSでは届きません。両方の役割が異なります。
飲食店に自店サイトは必要ですか?グルメサイトだけではだめですか?
グルメサイトは掲載料や送客手数料が発生し続けます。また他店と横並びで比較されるため、価格や点数で選ばれやすくなります。自店サイトからの予約は手数料がかからず、店の世界観をそのまま伝えられます。両方を使い分けるのが現実的です。
飲食店はSEOとMEOのどちらを優先すべきですか?
飲食店は特にMEO(Googleマップ対策)の比重が高い業種です。「近くのラーメン屋」のような検索では地図が最優先で表示されるためです。まずGoogleビジネスプロフィールの整備を完了させ、そのうえでサイト側のSEOを進めるのが効率的です。