SEO対策の効果は何ヶ月目から出る?契約継続率の実測データ
「SEO対策は、何ヶ月目から効果が出ますか」。これは当社への相談で最も多い質問です。 そしてこの質問に、自社の実データで答えているSEO会社はほとんどありません。 「3ヶ月から半年」という一般論はどこにでも書かれていますが、その根拠が示されることは稀です。
このページでは、当社の契約管理データ2,335件(2023年契約コホート)と、 継続中の顧客811件へのアンケートを、集計したままの形で公開します。
結論から書きます。効果を実感した時期の最多は「4〜6ヶ月」で287件・35.4%。 3ヶ月以内に実感した層は39.9%にとどまり、残りの60.1%は4ヶ月目以降に実感しています。 一方、契約の継続率は3ヶ月時点で95.2%、6ヶ月時点で88.5%、12ヶ月時点で76.4%。 1年契約の更新率は約4分の3で、12ヶ月を越えると低下は緩やかになります。
つまり「実感が追いつく前に判断の期限が来る」という時間差が、SEO契約の最大の難所です。 このページでは、その時間差がどこで生まれるのか、 そして契約前に何を決めておけば、その時間差に振り回されずに済むのかを、 数字とあわせて具体的に書きます。
このページの立場:筆者はSEO対策サービス(月額5,000円)の提供者です。中立な第三者ではありません。 その提供者が「効果実感には時間がかかる」というデータを公開するのは、 期間の見積もりが合わないまま始めた契約は、施策の良し悪しと関係なく途中で止まることを繰り返し見てきたためです。 そのため、当社のサービスが向かないケースも明記しています。 なお本ページには、上位表示率や上位表示までの期間など順位に関するデータは含めていません。
契約継続率の実測データ(2,335件のコホート分析)
まず、契約がどれくらい続いているのかという事実から示します。 効果実感の話をする前に、実際の契約がどの時点で止まるのかを押さえたほうが、期間の議論が具体的になるからです。
調査条件
- データソース:Salesforce(契約管理)の契約期間データ
- 集計期間:2023年2月1日〜2025年8月15日
- サンプル数:2,335件(2023年に契約した分のコホート)
- 集計方法:契約開始月を起点に、各経過月時点で契約が継続している比率を算出
- 対象外:上位表示率・上位表示までの期間など、順位に関するデータは集計対象に含めていません
| 経過月 | 継続率 | 累積解約率 |
|---|---|---|
| 1ヶ月 | 100.0% | 0.0% |
| 3ヶ月 | 95.2% | 4.8% |
| 6ヶ月 | 88.5% | 11.5% |
| 9ヶ月 | 82.1% | 17.9% |
| 12ヶ月 | 76.4% | 23.6% |
| 18ヶ月 | 68.9% | 31.1% |
| 24ヶ月 | 63.2% | 36.8% |
※出典:ワンコインSEO 契約管理データ(2023年2月1日〜2025年8月15日・2,335件)。 コホート分析は2023年契約分のみを対象としています。
この表から読み取れることは3つです。 1つ目、12ヶ月時点の継続率は76.4%。1年契約の更新率は約4分の3で、4件に1件は最初の更新で止まります。 2つ目、最初の3ヶ月で止まるのは4.8%と少数。開始直後に離脱が集中する構造ではありません。 3つ目、12ヶ月を境に低下の傾きが緩やかになります。 解約の山は「不満が生じた月」ではなく「契約更新期」に来ています。
低下ペースは12ヶ月を境に半分以下になる
継続率の数字をそのまま眺めるより、3ヶ月あたりどれだけ下がっているかに直したほうが構造が見えます。 以下は上の表から算出した区間ごとの低下幅です。
| 区間 | 区間の低下幅 | 3ヶ月あたり |
|---|---|---|
| 1→3ヶ月 | 4.8ポイント | 約4.8ポイント |
| 3→6ヶ月 | 6.7ポイント | 6.7ポイント |
| 6→9ヶ月 | 6.4ポイント | 6.4ポイント |
| 9→12ヶ月 | 5.7ポイント | 5.7ポイント |
| 12→18ヶ月 | 7.5ポイント | 約3.8ポイント |
| 18→24ヶ月 | 5.7ポイント | 約2.9ポイント |
※上表(契約継続率の月次推移)からの算出値です。区間の低下幅を区間月数で割り、3ヶ月換算しています。
3ヶ月あたりの低下幅は、3〜12ヶ月の区間では5.7〜6.7ポイントで推移するのに対し、 12ヶ月を越えると2.9〜3.8ポイントまで落ちます。 ほぼ半減です。最初の更新を越えた契約は、その後は安定して続く傾向があるということになります。
実務的に言えば、勝負は最初の12ヶ月、より正確には更新判断の材料が揃う6〜9ヶ月目にあります。 ここで「何が変わったか」を説明できる状態になっていれば更新され、 説明できないまま更新月を迎えると、なんとなく止まります。 この「なんとなく止まる」を減らすために何ができるかが、このページの後半のテーマです。
このデータで言えないこと
数字を出す以上、どこまでが言えて、どこからが言えないかも書いておきます。
- 業界全体の継続率ではありません。月額5,000円・地域名を含む複合キーワードに特化したサービスの数字です。高額コンサルティング型や成果報酬型では、契約構造が違うため継続率の意味も変わります
- 2023年契約分のみのコホートです。年によって景気や集客経路の構成が変わるため、他年の契約に同じ曲線が当てはまるとは限りません
- 継続率は成果の指標ではありません。続いている=効果が出ている、ではありません。この点を補うために、次のセクションで効果実感のアンケートを併記しています
- 順位に関するデータは含みません。上位表示率や上位表示までの期間は、当社では公開対象外としています。掲載しているのは契約実態・効果実感・相談内容に限られます
施策そのものに、どれくらいの時間で数値の変化が現れるかについては SEO対策の効果はいつから出る?|自社100ページの実測と判断基準で、 ページ単位の記録をもとに整理しています。本ページは「顧客側の実感と契約」の側から見た数字です。
何ヶ月目で効果を実感するか(811件のアンケート)
契約が続いているかどうかと、効果を実感しているかどうかは別の話です。 継続中の顧客811件に「効果を実感したのは何ヶ月目でしたか」と尋ねた結果が次の表です。
| 実感した時期 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1ヶ月以内 | 94件 | 11.6% |
| 2〜3ヶ月 | 230件 | 28.3% |
| 4〜6ヶ月 | 287件 | 35.4% |
| 7〜12ヶ月 | 149件 | 18.4% |
| 13ヶ月以上 | 51件 | 6.3% |
※出典:ワンコインSEO 継続中顧客アンケート(811件)。効果実感は回答者の主観によるものです。 順位に関する項目は設問に含めていません。
最多は4〜6ヶ月で35.4%。次いで2〜3ヶ月が28.3%、7〜12ヶ月が18.4%と続きます。 分布の山は明確に4〜6ヶ月にあります。
累計で見ると、判断の期限が見えてくる
同じ数字を累計に直すと、何ヶ月待てば何割が実感に至るのかが読み取れます。
| 経過 | 累積件数 | 累積割合 |
|---|---|---|
| 1ヶ月以内まで | 94件 | 11.6% |
| 3ヶ月以内まで | 324件 | 39.9% |
| 6ヶ月以内まで | 611件 | 75.3% |
| 12ヶ月以内まで | 760件 | 93.7% |
| 13ヶ月以上 | 811件 | 100.0% |
※上表(効果を実感した月数の分布)からの算出値です。端数処理の関係で、割合の合計は100.0%にならない場合があります。
3ヶ月時点では、まだ39.9%です。 つまり3ヶ月を判断の期限に置くと、実感に至った人の約6割(60.1%)と同じ経路をたどれません。 一方、6ヶ月まで待つと75.3%——4人に3人が実感に到達します。 3ヶ月から6ヶ月へ3ヶ月延ばすだけで、到達率は35.4ポイント上がる計算です。 判断の期限を置くなら6ヶ月目が合理的だというのが、この分布から言えることです。
継続率と実感時期を重ねると何が見えるか
ここが本ページの中心です。2つの数字を同じ時間軸に並べます。
- 3ヶ月時点:契約は95.2%が継続。しかし効果実感に至っているのは39.9%
- 6ヶ月時点:契約は88.5%が継続。効果実感は75.3%
- 12ヶ月時点:契約は76.4%が継続。効果実感は93.7%
3ヶ月時点では、契約は続いているのに実感が伴っていない人が半数以上います。 この層は、まだ止めてはいないけれど「これ、効いているのだろうか」と感じている状態です。 そして6ヶ月を過ぎると、実感の到達率(75.3%)が契約継続率(88.5%)に近づいてきます。
実感と契約のギャップが最も大きいのは、開始から3ヶ月前後。 ここがSEO契約で最も不安が溜まる時期です。 そして前のセクションで見たとおり、契約が実際に止まるのは更新期である12ヶ月前後。 不安が生じる時期と、解約が実行される時期の間には、半年以上のずれがあります。
このずれが厄介なのは、不安を感じた時点で相談されず、更新月に「やっぱり止めます」という形で表面化する点です。 3ヶ月目の不安に対して何も手を打たないまま9ヶ月が過ぎると、 その間に行った施策の説明を聞いてもらう機会自体がなくなります。
実務上の結論はひとつです。 3ヶ月目と6ヶ月目に、社内で棚卸しの場を設けてください。 3ヶ月目は「まだ実感がないのが普通」であることを確認する場、 6ヶ月目は「継続するかどうかを実際に判断する」場です。 この2回を契約前に予定として入れておくだけで、 「なんとなく分からないまま更新月を迎える」という最も多いパターンを避けられます。
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効果を実感できない理由|実感スコアのギャップ分析
「実感した月数」は、実感できた人が振り返って答えた数字です。 では実感の度合いそのものは、契約後どう変化していくのか。 契約中の顧客に対して、効果実感を5段階で評価してもらい、時系列で追跡したデータがあります。
調査条件
- データソース:契約中の顧客アンケート(効果実感スコアの時系列変化)
- 集計期間:2023年1月1日〜2025年8月31日
- 対象:95社・5段階評価(1=まったく実感できない〜5=はっきり実感できる)
- 注意:回答は主観であり、順位に関する項目は設問に含めていません
| 経過 | 平均スコア | この時期の状態 |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 2.1 | 期待が高い |
| 3ヶ月目 | 2.4 | 変化を感じ始める |
| 6ヶ月目 | 3.1 | 流入の変化を実感 |
| 12ヶ月目 | 3.8 | 成果を実感 |
※出典:ワンコインSEO 契約中顧客アンケート(2023年1月1日〜2025年8月31日・95社・5段階評価)。 効果実感スコアは回答者の主観によるものです。
スコアが中央値の3.0を越えるのは、3ヶ月目と6ヶ月目の間です。 1ヶ月目2.1から3ヶ月目2.4への伸びは0.3ポイントしかないのに対し、 3ヶ月目から6ヶ月目は0.7ポイント、6ヶ月目から12ヶ月目も0.7ポイント伸びています。 最初の3ヶ月は、ほとんど動かないのがこのデータの特徴です。
1〜3ヶ月目のスコアが低い理由
1ヶ月目の2.1というスコアは、注釈にあるとおり「期待が高い」ことの裏返しです。 契約直後は期待値が最も高く、実際の変化量は最も小さい。この差がそのままスコアの低さになります。
技術的にも理由があります。公開・修正したページがGoogleに再クロールされ、 評価に反映されるまでには時間がかかります。 さらにその後、検索からの表示回数やクリック数が「体感できる量」まで積み上がるには、 もう一段の時間が必要です。 数値としては動いていても、事業者側の実感としてはまだ何も起きていない期間が、 最初の1〜3ヶ月に必ず生じます。
問題は、この時期に「効いていない」と結論づけると、その後の0.7ポイント×2の伸びを取り逃がすことです。
実感できないときに起きている4つのパターン
「まだ時期が早い」だけでは片づかないケースもあります。 相談を受けて実際に確認すると、実感できない状態は次の4つに分かれます。
1. 見ている指標が、変化が出る指標と違う
最も多いパターンです。事業者が見ているのは「問い合わせ件数」なのに、 この段階で動いているのは「検索での表示回数」です。 変化は、表示回数 → クリック数 → 問い合わせ件数の順に、時間差で伝わります。 問い合わせだけを見ていると、前の2段階で起きている変化が見えません。 Search Consoleで表示回数とクリック数を確認すれば、この判断は数分で済みます (見方はSearch Consoleの使い方|SEOで見るべき指標にまとめています)。
2. 変化の絶対量が小さく、体感に届かない
地域名を含む複合キーワードは、そもそも月間の検索数が数十〜数百件の規模です。 クリック数が月5件から月15件に増えても、3倍になっているのに「体感では変わらない」ということが起こります。 このパターンは、比率で見れば成功しているが、絶対数で見ると誤差に見えるという構造の問題です。 開始前の数値を記録しておかないと、後から比較すらできません。
3. 流入は増えたが、着地ページで止まっている
検索からの訪問は増えているのに、問い合わせが増えない場合です。 電話番号が画像になっていてタップできない、フォームが長すぎる、 営業時間や対応エリアが書かれていない——このあたりで止まっていることが少なくありません。 SEOの問題ではなく、着地後の問題です。 この切り分けをせずに「SEOが効いていない」と判断すると、原因が放置されたままになります。
4. 対象キーワードと商圏がずれている
検索需要はあるが、対応できないエリアの需要だった、というケースです。 この場合、流入が増えても問い合わせにつながらないため、実感は上がりません。 これは時間の問題ではなく設計の問題なので、待っても解決しません。 キーワードの選び直しが必要です (考え方はSEOキーワードの選び方で解説しています)。
1と2は「見方を変えれば解決する」問題、3は「サイト側で直す」問題、4は「対象を変える」問題です。 実感できないと感じたときに最初にやるべきなのは、我慢して待つことでも解約することでもなく、 この4つのどれに当たるかを切り分けることです。 切り分けができていれば、続けるにせよ止めるにせよ、判断に根拠が残ります。
なお、実感の立ち上がりを早めるためにできることは、いずれも契約前・初月にできる準備に集約されます。 具体的な項目は契約前に確認すべきことにまとめました。
相談で多い誤解TOP5
ここまでの数字とのずれが、そのまま相談内容に現れます。 2025年に寄せられた相談150件を分類し、事実と食い違っていた前提を抜き出したものが次の表です。
調査条件
- データソース:相談ログのテキストマイニングと、人手による誤解カテゴリ分類
- 集計期間:2025年1月1日〜2025年8月31日
- 集計対象:相談150件(複数回答可。誤解に該当したのは延べ83件)
- 割合の分母:延べ83件に対する構成比
| 順位 | よくある誤解 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | SEOは1〜2ヶ月で効果が出ると思っている | 17件 | 20.5% |
| 2 | キーワードを増やせば流入が増えると思っている | 17件 | 20.5% |
| 3 | 上位表示されれば必ず売上につながると思っている | 17件 | 20.5% |
| 4 | SEOは一度やれば終わりと思っている | 17件 | 20.5% |
| 5 | 被リンクを増やせばすぐ上がると思っている | 15件 | 18.1% |
※出典:ワンコインSEO 相談ログの分類(2025年1月1日〜2025年8月31日・相談150件・複数回答可・誤解該当は延べ83件)。 割合は延べ83件を分母とした構成比です。端数処理の関係で合計は100.0%になりません。 本表は相談内容の分類であり、上位表示率・上位表示までの期間などのデータは含みません。
上位4つが17件・20.5%で並び、5位が15件・18.1%。件数は拮抗していますが、 内容を見ると「即効性への期待」と「量への期待」という2つの軸に整理できます。 1位と5位が即効性、2位と4位が量と手離れ、3位が成果への直結です。
1位:SEOは1〜2ヶ月で効果が出る(17件・20.5%)
このページの前半のデータと、最も直接ぶつかる誤解です。 効果実感の分布では1ヶ月以内が11.6%、3ヶ月以内でも39.9%。 実感スコアも1ヶ月目2.1、3ヶ月目2.4と、この時期はほとんど動きません。 1〜2ヶ月を前提に予算と期待値を組むと、ほぼ確実に「効かなかった」という結論になります。 これは施策の質の問題ではなく、時間軸の設定の問題です。
もし「1〜2ヶ月で効果が出ます」と説明する会社があれば、 その「効果」が何を指すのかを必ず確認してください。 表示回数なのか、クリック数なのか、問い合わせ件数なのか。 指標を明示しない短期保証は、後から検証できません。
2位:キーワードを増やせば流入が増える(17件・20.5%)
「10キーワード契約すれば10倍の流入になるのか」という質問は、実際によく受けます。なりません。 流入量を決めるのは、キーワードの本数ではなく、 キーワード1本あたりの検索需要と、そこでの競合状況です。 検索需要のないキーワードを10本並べても、合計はほぼゼロのままです。
当社が地域名を含む複合キーワードに絞っているのは、この点と関係します。 検索数は少なくても、その地域で実際に依頼先を探している人が使う語だからです。 本数を増やすより、1本の質を見極めるほうが結果に直結します。
3位:上位表示されれば必ず売上につながる(17件・20.5%)
検索結果からの流入が増えることと、売上が増えることの間には、 着地ページ・提供内容・価格・対応の速さという別の要素が挟まります。 前セクションの「実感できないパターン3」がまさにこれです。
この誤解が厄介なのは、SEOに過大な役割を負わせてしまう点にあります。 検索から人が来ているのに問い合わせが増えないなら、直すべきはサイトの中身です。 そこを見ずにSEO会社を乗り換えても、同じ結果になります。
4位:SEOは一度やれば終わり(17件・20.5%)
競合も同じ検索結果を狙って更新を続けます。検索エンジン側の評価基準も変わります。 一度作った状態がそのまま維持される前提は成り立ちません。 継続率のデータで12ヶ月を越えた契約が安定して続くのは、 この点を理解したうえで運用に切り替えた層が残るからだと考えています。
5位:被リンクを増やせばすぐ上がる(15件・18.1%)
購入した被リンクは、現在では効果が見込めないだけでなく、 サイト側にリスクを残す施策です。 しかも「すぐ上がる」という前提が入っている点で、1位の誤解と根が同じです。 詳しくは被リンクとは?SEOでの正しい増やし方で整理しています。
5つの誤解に共通しているのは、「SEOを一回きりの購入」として捉えている点です。 買えば早く届き、たくさん買えばたくさん届き、届けば売れる——という前提です。 実際にはSEOは在庫の積み上げに近く、効果は時間をかけて蓄積し、 止めれば少しずつ目減りします。 この理解の差が、そのまま効果実感の差になって現れます。
契約前に確認すべきこと
ここまでのデータを、契約前のチェックリストに変換します。 他社と契約する場合でもそのまま使える項目にしてあります。 当社に申し込むかどうかとは切り離して確認してください。
| 確認項目 | 対応するデータ |
|---|---|
| 1. 判断の期限を6ヶ月目に置く | 効果実感の累積は3ヶ月39.9%/6ヶ月75.3% |
| 2. 見る指標を2〜3個に絞って先に決める | 実感できない原因の最多は「見ている指標の不一致」 |
| 3. 開始前の数値を記録しておく | 変化が小さいと体感に届かない(実感できないパターン2) |
| 4. 検索需要と商圏の一致を確認する | 待っても解決しない唯一の型(実感できないパターン4) |
| 5. 契約期間・途中解約・違約金を書面で確認 | 解約の山は更新期。12ヶ月時点の継続率76.4% |
| 6. 3ヶ月目と6ヶ月目の振り返りを予定に入れる | 実感スコアは3ヶ月目2.4→6ヶ月目3.1で立ち上がる |
1. 判断の期限は3ヶ月ではなく6ヶ月に置く
誤解TOP5の1位が「1〜2ヶ月で効果が出る」であることからも分かるとおり、 契約前に置いた期限が短すぎるケースが最も多いです。 6ヶ月まで待てば75.3%が実感に到達します。 予算を組む段階で、6ヶ月分の費用を確保できるかを先に確認してください。 月額5,000円なら6ヶ月で3万円です。この金額を出せない状態で始めるなら、 そもそも着手のタイミングではありません。
2. 見る指標を、契約前に2〜3個決めておく
「効果が出たか」を後から議論できるようにするには、 何をもって効果とするかを、始める前に文字にしておく必要があります。 推奨は、対象キーワードの表示回数・クリック数・問い合わせ件数の3つです。 この3つは、変化が伝わる順番でもあります。上流から順に見れば、 どこで止まっているかがそのまま分かります。
3. 開始前の数値を控えておく
契約前の1ヶ月分でかまいません。Search Consoleの表示回数とクリック数、 そして問い合わせ件数を記録しておきます。作業は10分程度です。 これをやっていないと、6ヶ月後に「増えた気はするが、どれくらいかは分からない」という状態になります。 実感できない原因の2番目に多いのが、この比較対象の欠如です。
4. 対象キーワードに、検索需要と商圏の一致があるか
時間で解決しない唯一の問題がこれです。 検索する人がいるか、その人が自社の対応エリア・対応内容と合っているか。 この2つが揃っていなければ、施策の質に関係なく結果は出ません。 契約前にキーワード候補を出して、需要と商圏を確認してください。 当社では申し込み前にこの確認を行い、見込みが薄いと判断した場合はその旨をお伝えしています。
5. 契約期間・途中解約の可否・違約金の算定方法
継続率のデータが示すとおり、解約は更新期に集中します。 ということは、更新のタイミングと、その時点で何が起きるのかを、 契約前に把握しておく必要があるということです。 当社の基本契約期間は1年で、原則として途中解約はできません。 やむを得ない事情がある場合は残存期間分の違約金が発生します。この条件は契約前に開示しています。 他社と比較する際も、期間・途中解約の可否・違約金の算定方法の3点は必ず書面で確認してください。
6. 3ヶ月目と6ヶ月目に、振り返りの予定を入れておく
最後がこれです。予定として先に入れておくのが要点で、 「気になったら見る」では実行されません。 3ヶ月目は「実感がないのは想定内」を確認する場、6ヶ月目は継続を判断する場です。 それぞれ30分あれば足ります。
当社のサービスが向かないケースも書いておきます。 1〜2ヶ月だけ試したい方には向きません(基本契約期間が1年のためです)。 「SEO」「保険」のような全国規模の単一キーワードは対象外です。 検索需要がほとんどないキーワードしか候補にない事業では、 検索経由の流入そのものが増えないため、SEO以外の集客手段を先に検討したほうが確実です。 いずれも、契約前に分かることです。
よくある質問
SEO対策の効果は何ヶ月目から出ますか?
当社の継続中顧客アンケート811件では、効果を実感した時期は「4〜6ヶ月」が287件・35.4%で最多でした。次いで「2〜3ヶ月」230件・28.3%、「7〜12ヶ月」149件・18.4%です。
累計で見ると、3ヶ月以内に実感した層は39.9%、6ヶ月以内では75.3%、12ヶ月以内では93.7%に達します。判断の期限を置くなら6ヶ月目が現実的です。
3ヶ月で効果が出なければ失敗ですか?
断定はできません。実感時期の分布では3ヶ月以内が39.9%、4ヶ月目以降が60.1%です。3ヶ月で打ち切ると、実感に至った人の約6割と同じ経路をたどれなくなります。
ただし「3ヶ月続けたが、そもそも何を見るか決めていない」場合は、期間を延ばしても判断材料は増えません。期間より先に、見る指標を決めてください。
SEOの契約継続率はどのくらいですか?
2023年契約コホート2,335件の実測では、3ヶ月時点95.2%、6ヶ月時点88.5%、9ヶ月時点82.1%、12ヶ月時点76.4%、18ヶ月時点68.9%、24ヶ月時点63.2%でした。1年契約の更新率は約4分の3です。12ヶ月を境に低下は緩やかになり、3ヶ月あたりの低下幅は12ヶ月以降で半分以下になります。
効果を実感できないとき、まず何を確認すればよいですか?
確認の順番は3つです。(1) 対象キーワードの表示回数とクリック数がSearch Consoleで動いているか。(2) 動いているなら、着地ページで問い合わせ導線が切れていないか。(3) そもそも対象キーワードに検索需要と商圏の一致があるか。
効果実感スコア(95社・5段階)は1ヶ月目2.1、3ヶ月目2.4、6ヶ月目3.1、12ヶ月目3.8と推移します。1〜3ヶ月目は数値が動いていても実感には届きにくい時期であることは、あらかじめ織り込んでおいてください。
SEOの相談で多い誤解は何ですか?
2025年の相談150件を分類したところ、誤解に該当したのは延べ83件でした。「SEOは1〜2ヶ月で効果が出る」「キーワードを増やせば流入が増える」「上位表示されれば必ず売上につながる」「SEOは一度やれば終わり」が各17件・20.5%で並び、「被リンクを増やせばすぐ上がる」が15件・18.1%です。即効性と量への期待に集中しています。
「1〜2ヶ月で効果が出る」と説明する会社は信用できますか?
当社の実測データとは整合しません。効果実感の分布では1ヶ月以内が11.6%にとどまり、最多は4〜6ヶ月です。
そう説明された場合は、その「効果」が何を指すのか——表示回数か、クリック数か、問い合わせ件数か——を必ず確認してください。指標を明示しない短期保証は、後から検証できません。
キーワードの本数を増やせば、流入も比例して増えますか?
増えません。流入量を決めるのは本数ではなく、キーワード1本あたりの検索需要と競合状況です。検索需要のないキーワードを10本並べても合計はほぼ変わりません。当社が地域名を含む複合キーワードに絞っているのは、検索数は少なくても依頼先を実際に探している人が使う語だからです。
契約する前に決めておくべきことは何ですか?
5つあります。(1) 判断の期限を6ヶ月目に置く。(2) 見る指標を2〜3個に絞って先に決める。(3) 開始前の数値を記録しておく。(4) 対象キーワードに検索需要と商圏の一致があるかを確認する。(5) 契約期間・途中解約の可否・違約金の算定方法を書面で確認する。いずれも契約前であれば30分程度で決められます。
ワンコインSEOが向かないのはどういうケースですか?
3つあります。1〜2ヶ月だけ試したい方(基本契約期間が1年のため向きません)。「SEO」「保険」のような全国規模の単一キーワードを狙う方(対象外です)。検索需要がほとんどないキーワードしか候補にない事業(流入そのものが増えないため、SEO以外の集客手段を先に検討すべきです)。
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