整骨院・接骨院のSEO対策【2026年版】|柔道整復師法の広告制限を踏まえた設計

整骨院・接骨院のSEOは、他業種と同じ発想では危険です。 柔道整復師法によって、広告できる事項が法律で限定列挙されているためです。

まず規制の範囲を正確に押さえたうえで、その中でできることを設計する—— この順序でなければ、順位を上げても行政指導のリスクを抱えることになります。

このページは、整体院のSEO対策の設計をまとめた解説です。 当社は、順位計測ツールのキャプチャと測定日を添えた形でのみ実績を公開しています。 整体院の実測値は下のセクションに、 他業種の記録はSEO対策実績実測データに掲載しています。

柔道整復師法の広告制限——まずここを押さえる

柔道整復師法第24条は、柔道整復の業務または施術所に関して広告できる事項を 限定列挙しています。列挙されていない事項は、原則として広告できません。 医療広告ガイドラインよりも厳しい構造だと理解してください。

法律上、広告できるとされている主な事項
区分内容
施術者柔道整復師である旨、氏名、住所
施術所名称、電話番号、所在の場所
保険医療保険療養費支給申請ができる旨(脱臼・骨折は医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る)
名称「ほねつぎ」または「接骨」
時間施術日、施術時間
体制予約に基づく施術、休日・夜間の施術、出張施術
設備駐車設備に関する事項

ここに「効果」「症状が治る」「技術の優位性」は含まれていません。 看板、チラシ、広告といった媒体では、 施術の効果をうたう表示は原則として認められません。 違反した場合、30万円以下の罰金の対象になります。 「肩こりが治る」「腰痛改善」といった表示を看板に出している院は、 一度確認することをおすすめします。

ウェブサイトの扱いには経緯があります。 患者が自ら検索して閲覧するウェブサイトは、 これまで柔道整復師法上の「広告」には当たらないと解されてきました。 ただし厚生労働省でガイドラインの検討が進められており、 今後の扱いが変わる可能性があります。 また、ウェブサイトであっても景品表示法や医薬品医療機器等法は適用されます。 最新の運用は所管の保健所に確認したうえで、 サイトの記述は保守的に設計することをおすすめします。

実績:43位 → 8位

整体院の検索順位の変動(43位 → 8位)対策前は43位、対策後は8位。検索結果の1ページ目は1位から10位まで。検索結果1ページ目(1〜10位)1位10位20位30位40位50位圏外対策前対策後43位8位
計測日2026年7月31日。対策キーワードは「整体 + 地域名」型の地域名を含む複合キーワードです。このキーワードは「整体」であり、柔道整復師法上の施術所の広告とは区別してご覧ください。日付入りの計測キャプチャは実績一覧に掲載しています。

このキーワードは「整体」です。 整体院には法律上の資格制度がなく、柔道整復師法の広告制限の対象外です。 整骨院・接骨院として広告する場合は、 本ページで解説した柔道整復師法第24条の制限がかかります。 同じキーワード設計は使えませんので、ご注意ください。

規制の中で、何を書けるか

効果をうたえないなら書くことがない、と思われがちですが、そうではありません。 患者が本当に知りたいのは、効果の断定ではなく「自分の場合はどうなのか」です。

断定表現を避けつつ、検索意図に応える書き方
避ける表現代わりに書けること
腰痛が治ります受付から施術終了までの流れ、所要時間、通院の目安
どこよりも高い技術柔道整復師の氏名、資格、経験年数
◯◯改善率90%保険が使える範囲と、使えない場合の料金
他院との比較施術日・施術時間、予約の可否、駐車場
効果を断定する体験談来院前に準備するもの、服装、持ち物
医師のような診断表現医療機関の受診をすすめる場合の判断基準

最下段が、この業種で最も価値のあるコンテンツです。 「こういう場合は整形外科を受診してください」と書ける院は、 それだけで信頼されます。 自院に来させることだけを考えているサイトとの差が、はっきり出ます。 そして、これは規制上まったく問題のない記述です。

保険適用の範囲を、正確に説明する

「整骨院 保険 適用」「接骨院 保険 きく」は、この分野で非常に大きな検索需要です。 そして、正確に説明しているサイトは多くありません。

柔道整復の療養費が支給されるのは、 急性または亜急性の外傷性による骨折・脱臼・打撲・捻挫が対象とされています。 骨折・脱臼については、応急手当の場合を除き医師の同意が必要です。 慢性的な肩こりや疲労、体調不良に対する施術は、保険の対象外です。

この点を曖昧にしたまま集客すると、後に大きな問題になります。 療養費の不正請求は繰り返し問題になっており、 行政の指導も強化されています。 保険が使える範囲と使えない範囲を、サイトで明確に分けて書いてください。 これは規制対応であると同時に、患者に対する誠実さの表明にもなります。

「整骨院」と「整体院」の違いを、読者に説明する

利用者の多くは、この違いを理解していません。 混同したまま来院し、期待と違って不満になるケースが起きます。

混同されやすい業態の違い
業態資格健康保険
整骨院・接骨院柔道整復師(国家資格)一定の条件で適用
鍼灸院はり師・きゅう師(国家資格)医師の同意等の条件で適用
あん摩マッサージ指圧あん摩マッサージ指圧師(国家資格)医師の同意等の条件で適用
整体院・カイロ法律上の資格制度がない適用外
整形外科医師適用

この表を掲載しているだけで、「整骨院 整体 違い」という検索に応えられます。 自院の宣伝を挟まずに制度を正確に説明したページは、 他サイトから参照されやすく、結果として自院の評価も上がります。

狙えるキーワードの構造

キーワードの層と、記述上の注意
キーワードの型注意点
院名院名で直接検索最優先。自社サイトが1位に
業態+地域名接骨院+駅名MEOと併用
制度の疑問整骨院 保険 範囲正確に書けば強い
業態の違い整骨院 整体 違い競合が薄い
来院前の疑問接骨院 初診 持ち物、服装規制上まったく問題ない
条件土曜 やってる 接骨院+地域名施術日時は広告可能事項

症状名を前面に出したキーワード設計は、この業種では慎重にしてください。 「肩こり 治る+地域名」のような設計は、 効果をうたう表示に近づきます。 制度の解説、来院の流れ、施術日時、アクセスといった 確実に問題のない領域から積み上げるほうが安全です。

最初の90日でやること

1〜30日目

  1. 既存のサイト・看板・チラシの表示を点検。効果をうたう表示がないか確認する
  2. 所管の保健所に、ウェブサイトの扱いを確認
  3. 基本情報の整備。施術日、施術時間、予約の可否、駐車場、所在地、電話番号
  4. 柔道整復師の氏名・資格・経験年数を明記
  5. Googleビジネスプロフィールの整備

31〜60日目

  1. 保険適用の範囲を説明するページ。使える場合と使えない場合を明確に分ける
  2. 整骨院・整体院・整形外科の違いを説明するページ
  3. 来院の流れページ。受付から終了まで、所要時間、服装、持ち物
  4. 医療機関の受診をすすめる判断基準のページ

61〜90日目

  1. アクセスページ。駅からの道順を写真つきで。駐車場の位置
  2. 交通事故の施術に対応している場合、その手続きの解説
  3. 自費メニューがある場合、料金と内容を明確に
  4. 口コミへの返信を運用に組み込む

この業種は、順位を上げることより先に、表示の適法性を確認してください。 流入が増えるほど、行政や同業者の目にも留まりやすくなります。 規制の範囲内で書ける情報だけでも、競合との差は十分につきます。 多くの院が、書ける情報すら書いていないためです。

自社でやるか、外注するか

ここまでの内容は、すべて自社で実行できます。 実際、来院の流れや保険の説明を書くだけでも、他院との差はつきます。 ただし、続けられるかどうかは別の問題です。

自社でやる場合と、外注する場合の違い
項目自社でやる外注する
費用かからない月額が発生する
内容の正確さ自社が最も詳しいヒアリングの精度による
技術的な設定調べる時間が必要任せられる
継続性止まりやすい続く
効果の判断見方の習得が必要報告を受けられる

現実的なのは、分担することです。 規制の解釈に関わる部分は、所管の保健所への確認を含めて慎重に進めてください。 内容は自社が書き、技術的な部分と方針は外部に任せる—— この形が、費用と品質のバランスが最もよくなります。 自分でやる場合の手順はSEO対策は自分でできる?にまとめています。

順位が上がらないときの、切り分け

数ヶ月やっても動かない場合、原因は次のどれかです。 上から順に確認してください。

  1. そもそもインデックスされていない——Search Console で登録状況を確認します。ここが原因であれば、他を見ても意味がありません
  2. キーワードの選定が現実的でない——大手が占めている領域を狙っていないか。もう一段絞れないかを検討します
  3. ページの内容が薄い——検索している人の疑問に答えきれているか。競合のページと並べて比較します
  4. 期間が足りない——この業種は書ける内容に制約があるため、4〜6ヶ月を見込んでください
  5. 技術的な問題——表示速度、スマートフォン対応、重複ページなど
  6. 指名検索が取れていない——院名で検索したときに自社サイトが上位に出ているかを確認してください

順位が下がった場合の切り分けは、原因ごとに手順が違います。 アルゴリズムの更新なのか、自サイトの問題なのか、競合の動きなのか—— 詳しくは検索順位が下がった原因の切り分け方をご覧ください。

よくあるご質問

整骨院のサイトに「腰痛が治ります」と書いてもよいですか?

避けてください。柔道整復師法第24条は広告できる事項を限定列挙しており、施術の効果に関する表示は含まれていません。看板やチラシでは違反となり、30万円以下の罰金の対象になります。ウェブサイトの扱いには経緯がありますが、景品表示法や医薬品医療機器等法は適用されるため、保守的に設計することをおすすめします。

法律で広告できる事項には、何が含まれますか?

柔道整復師である旨と氏名・住所、施術所の名称・電話番号・所在地、医療保険療養費支給申請ができる旨、ほねつぎまたは接骨という名称、施術日と施術時間、予約に基づく施術、休日や夜間の施術、出張施術、駐車設備に関する事項などです。効果や技術の優位性は含まれていません。

効果を書けないなら、何を書けばよいのですか?

来院の流れ、所要時間、服装や持ち物、保険が使える範囲と使えない範囲、柔道整復師の氏名と経験年数、施術日時、駐車場の位置などです。患者が本当に知りたいのは効果の断定ではなく、自分の場合にどうなるかという具体的な情報です。

保険はどこまで使えますか?

柔道整復の療養費が支給されるのは、急性または亜急性の外傷性による骨折、脱臼、打撲、捻挫が対象とされています。骨折と脱臼については、応急手当の場合を除き医師の同意が必要です。慢性的な肩こりや疲労に対する施術は対象外です。この範囲をサイトで明確に分けて書いてください。

整体院との違いは書いたほうがよいですか?

書く価値があります。利用者の多くはこの違いを理解しておらず、混同したまま来院して期待と違うという不満が起きます。整骨院は柔道整復師という国家資格が必要で一定の条件で保険が使えるのに対し、整体院には法律上の資格制度がなく保険も適用されません。

症状名をキーワードにしたページを作ってもよいですか?

慎重に判断してください。肩こりが治ると地域名を組み合わせたような設計は、効果をうたう表示に近づきます。制度の解説、来院の流れ、施術日時、アクセスといった、確実に問題のない領域から積み上げるほうが安全です。

ウェブサイトは広告規制の対象ですか?

患者が自ら検索して閲覧するウェブサイトは、これまで柔道整復師法上の広告には当たらないと解されてきました。ただし厚生労働省でガイドラインの検討が進められており、今後の扱いが変わる可能性があります。最新の運用は所管の保健所にご確認ください。

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